猪苗代兼載 兼載雑談
一、かさゝぎは、からすのことなり。鵲同。源氏宇治のまきにかさゝぎとあるは、今のしら鷺の事なり。 かさゝぎの山飛越えて鳴行けば夏の夜渡る月ぞかくるゝとよめるもからすの事なり
※源氏宇治源氏物語 浮舟山の方は霞隔てて、 寒き洲崎に立てる鵲の姿も、所からはいとをかしう見ゆるに、宇治橋のはるばると見わたさるるに、柴積み舟の所々に行きちがひたるなど、他にて目馴れぬことどものみとり集めたる所なれば、見たまふたびごとに、なほ そのかみのことのただ今の心地して、 いとかからぬ人を見交はしたらむだに、めづらしき仲のあはれ多かるべきほどなり。
※かさゝぎの山飛越えて後撰集 巻第四 夏歌
一、かさゝぎは、からすのことなり。鵲同。源氏宇治のまきにかさゝぎとあるは、今のしら鷺の事なり。 かさゝぎの山飛越えて鳴行けば夏の夜渡る月ぞかくるゝとよめるもからすの事なり
※源氏宇治源氏物語 浮舟山の方は霞隔てて、 寒き洲崎に立てる鵲の姿も、所からはいとをかしう見ゆるに、宇治橋のはるばると見わたさるるに、柴積み舟の所々に行きちがひたるなど、他にて目馴れぬことどものみとり集めたる所なれば、見たまふたびごとに、なほ そのかみのことのただ今の心地して、 いとかからぬ人を見交はしたらむだに、めづらしき仲のあはれ多かるべきほどなり。
※かさゝぎの山飛越えて後撰集 巻第四 夏歌