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兼載雑談2 かささぎの渡せる橋に
猪苗代兼載 兼載雑談一、かさゝぎは、からすのことなり。鵲同。源氏宇治のまきにかさゝぎとあるは、今のしら鷺の事なり。 かさゝぎの山飛越えて鳴行けば夏の夜渡る月ぞかくるゝとよめるもからすの事なり※源氏宇治源氏物語 浮舟山の方は霞隔てて、...
View Article平兼盛 画家不明百人一首色紙コレクション
平兼盛 人のとふ までしのぶれど 色に 出にけり 我恋は ものや おもふと拾遺集 恋歌一 天暦御時歌合しのぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまでかねもり令和元年11月5日 弐點九/3枚
View Article百人一首改観抄 参議雅経 蔵書
百人一首改観抄 契沖○参議雅経みよしのゝ山の秋風さよ更けて古郷さむく衣うつなり 新古今集秋下擣衣の心をと有。此ふるさとは 吉野ゝ里なり。よしのをふる郷とよめるは古今 集に ふる郷は吉野ゝ山し近けれはひと日もみゆきふらぬ日はなし 躬恒か長哥にもふるさとのよしのゝ山の山あら しもとよめり。昔吉野離宮とて皇居のあり 所なれは後ゝ行幸絶てより故郷とはよめるや...
View Article百人一首改観抄 山辺赤人 蔵書
百人一首改観抄 契沖○山邊赤人 赤人は父祖未詳。時代は万葉集㐧六に神龜元年より天 平八年まての哥見てたれは聖武の朝の人なり。山 邉氏は日本紀顕宗紀に伊与の来目部小楯といふ人 に(初)て山部速を賜ひけるは山のつかさを賜りけるゆへ なり。天武天皇十三年十二月に大伴の速等の五十氏 に宿祢姓をたまひける時山部もその内にて夫より 山部宿祢なり。續日本紀に延暦四年五月詔曰...
View Article雑歌上 俊成 西洞院時慶筆色紙コレクション
いまはとてつま木こるべきやどの松ちよをばきみとなをいのるかな新古今和歌集巻第十六 雑歌上 山家松といふことを 皇太后宮大夫俊成今はとてつま木こるべき宿の松千代をば君となほ祈るかなよみ:いまはとてつまきこるべきやどのまつちよをばきみとなおいのるかな備考:建仁三年七月十五日八幡若宮撰歌合本歌:住み詫びぬ今は限りと山里のつま木こるべき宿を求めて(後撰...
View Article恋歌二 定家 祈恋 白川雅喬筆色紙コレクション
年も經ぬ祈るちぎりは泊瀬山 おのへの 鐘の よその 夕暮新古今和歌集巻第十二 恋歌二(摂政太政大臣)家に歌合し侍りけるに祈恋といへる心を...
View Article和漢朗詠集 勝鼎栄筆巻子本コレクション
和漢朗詠集寛政四年春三月上巳の後一日書之 七十三翁勝鼎榮 花押寛政四年(1792年)勝鼎栄:不明約3m x 27,5cm令和元年10月29日 壱
View Article玉葉集 貫之 立春 白川雅朝筆色紙コレクション
今日にあけて 昨日にゝぬはたち みな人の に けらし こゝろ も に 春の玉葉集巻第一 春歌上 はるたつ日によめる 紀貫之今日にあけて昨日ににぬはみな人の心に春の立ちにけらしも白川正二位雅朝王白川雅朝(しらかわ まさとも)とは - コトバンク美術人名辞典 - 白川雅朝の用語解説 -...
View Article兼載雑談5 鴨長明
一、ますほの薄、まそをのすゝきの分別、よくしりたる人の、津の國渡邊にありときゝて、登蓮法師、雨の夜行きてたづねし事あり。一、新古今撰ぜられし時、公卿諸大夫以下家集を五百千首づつ出されしに、鴨長明はたゞ十二首出したりに、其のまゝ十二首ながら入りしとなり
View Article和漢朗詠集 立春 白居易 勝鼎栄筆巻子本コレクション
今日不知 誰計会春風春水 一時來和漢朗詠集立春府西池 白居易柳無氣力枝先動 柳に気力無くして枝先ず動き池有波紋冰盡開 池に波紋有りて氷尽く開く今日不知誰計會 今日知らず誰か計会せる春風春水一時來 春風春水一時に来たる白氏文集巻二十八令和元年10月29日 壱
View Article玉葉集 永福門院 夜雨 広橋貞光筆色紙コレクション
あかしかねまど くらきよの 雨の音に ね覚の心 いくしほれしつ玉葉集巻第十五 雑歌二 夜雨を 永福門院あかしかね窓暗き夜の雨のおとに寝覚の心いくしほれしつ日野西國宣 後 総光卿広橋綏光男の日野西国宣は、幼少の頃日野西家に養子に出されたが、広橋家に戻って兄の養子となり貞光と改名して家督を継いでおり、曾祖父の広橋総光と誤認したと考えられる。広橋貞光...
View Article和漢朗詠集 立春 紀貫之 勝鼎栄筆巻子本コレクション
袖ひぢてむすびし水のこほれるを春たつけふの風やとくらん和漢朗詠集 立春古今和歌集巻第一 春歌上 春たちける日よめる 紀貫之袖ひぢてむすびし水のこほれるを春立つ今日の風やとくらむ令和元年10月29日 壱
View Article和漢朗詠集 郭公 勝鼎栄筆巻子本コレクション
一聲山鳥曙雲外万點水螢秋草中全唐詩発幽居将尋同志 自楞伽寺晨起 楞伽寺より晨に起きて 泛舟道中有懷 舟を泛ぶ。道中懐有り 許渾碧樹蒼蒼茂苑東 碧樹は碧々として苑東に茂り、佳期迢遞路何窮 佳期は迢遞として路何を窮す。一聲山鳥曙雲外 一声の山鳥は曙雲の外、萬點水螢秋草中 万点の水蛍は秋の草の中門掩竹齋微有月 門は竹斎に掩ひ微かな月有り、棹移蘭渚淡無風 棹は蘭渚に移し淡く無風欲知此路堪惆悵...
View Article万葉抄 宗祇 松浦娘歌 貧窮問答歌
万葉抄 宗祇宮内庁書陵部蔵 266・448新日本古典籍総合データベース60コマ玉嶋のこの川上に家はあれど君をやさしみあらずはさずありき きみをやさしみとははづる心也
View Article萬葉集註釋 仙覚 松浦娘 貧窮問答歌
国立国会図書館蔵萬葉集註釋 20巻. [5] - 国立国会図書館デジタルコレクション41コマたましまのこのかはかみにいゑはあれど君をやさしみあらはさずありき やさしみとははづるなり
View Article万葉拾穗抄 北村季吟 松浦娘 貧窮問答歌
答歌 松浦娘多麻之末能 許能可波加美尓 伊返波阿礼騰たましまの このかはかみに いへはあれと吉美 夜佐之美阿良波佐受阿利吉きみをやさしみあらはさすありきーーーーー頭注ーーーーーーたましまの此河上に 祇曰君をやさしみとは 恥る心也
View Article和漢朗詠集 郭公 壬生忠見 勝鼎栄筆巻子本コレクション
さよふけてねざめざりせばほとゝぎす人づてにこそきくべかりけれ和漢朗詠集 郭公拾遺集 夏 天暦御時歌合に 壬生忠見小夜更けて寝覚めざりせばほととぎす人づてにこそ聞くべかりけれ意味:夜が更けて、ふと寝覚めなかったら、このほととぎすの初鳴きを人から聞くだけで悔しい思いをしただろう。令和元年10月29日 壱
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