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の◯に心を入て見るべし。
人のおやの心はやみにあらね
ども子を思ふみちにまよふ
はつねのことなるべし。
仁和寺隆暁法印 未考
阿字 八識田中下阿
字一刀生死断涅槃亦断
又曰阿本不生新羅
國靈妙寺僧不可思
議釋曰秘密中秘釋
者阿字自説本不生
邊地 邊は偏也とて都の
かたはらの地なり。
元暦 後鳥羽院年号也。
山くづれて川をうづみ
荘子胠篋篇云夫川
※人のおやの 後撰集 兼輔
※仁和寺隆暁法印 源俊蔭の子で、皇嘉門院別当の兄。勝本院第三世。東寺長者の大僧正に同名者がいるが、同じ者かは不明。
※阿字
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※荘子胠篋篇 Wiki sourceにあり。
白河の京都市動物園内の法勝寺九重の塔の想像図
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とはせり。况や都のほとりには在々所々堂
舎廟一として全からず或はくづれ、或
はたふれたる間塵灰立上りて盛成
煙のごとし。地の震ひ、家のやぶるゝ音
いかづちにことならず。家の中にをれば忽
に打ひしげなんとす。はしり出れば又地
われさく羽なければ空へもあがるべからず
龍ならねば雲にのぼらんこと難しをそ
れの中に恐るべかりけるは只地震なり
けりとぞ覚え侍し。其中に或武士の
ひとり子の六七ばかりに侍りしが
とはせり。况や都のほとりには、在々 所々、堂舎廟一つとして全からず。或 は崩れ、或はたふれたる間、塵灰立上 りて、盛成る煙の如し。地の震ひ、家 のやぶるる音、いかづちに異ならず。 家の中にをれば、忽に打ひしげなんと す。走り出れば、又地割れ裂く。羽な ければ、空へもあがるべからず。龍な らねば、雲にのぼらんこと難し。をそ れの中に恐るべかりけるは、只地震な りけりとぞ覚え侍し。其中に或武士の ひとり子の六七ばかりに侍りしが ※「其中に或武士の〜」は、流布本系等にのみあり、古本系には無い。 ※「地の震ひ」は、簗瀬氏蔵書にはあるが、嵯峨本には無い。 (参考)前田家本 惑はせり。都の辺には、在々 所々、堂舎塔廟一つとして全からず。或 は崩れ、或は倒れぬ。塵灰立ち昇 りて、盛なる煙の如し。地の動き、家 の破るゝ音、雷に異ならず。 家の内に居れば、忽にひしげなんと す。走り出づれば、地割れ裂く。羽な ければ空をも飛ぶべからず。龍な らばや雲にも乗らん。恐 れの中に恐るべかりけるは只地震な りけりとぞ、覚え侍し。 (参考)大福光寺本 トワスミヤコノホトリニハ在々 所々堂舎塔廟ヒトツトシテマタカラス或 ハクツレ或ハタフレヌチリハヒタチノホ リテサカリナル煙ノ如シ地ノウコキ家 ノヤフルゝヲトイカツチニコトナラス 家ノ内ニヲレハ忽ニヒシケナント スハシリイツレハ地ワレサクハネナ ケレハソラヲモトフヘカラス龍ナ ラハヤ雲ニモノラムヲソ レノナカニヲソルヘカリケルハ地震ナ リケリトコソ覚エ侍シカ Image may be NSFW.Clik here to view.

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