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神風の
伊勢の濱荻
をりふせて
たび寝
やすらむあ
らき
濱邊に
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新古今和歌集巻第十
羇旅歌
題しらず よみ人知らず
神風の伊勢の濱荻をりふせてたび寝やすらむあらき濱邊に
よみ:かみかぜのいせのはまおぎをりふせてたびねやすらむあらきはまべに 有定隆雅 隠
意味:貴方は今頃は、(神風の)伊勢の浜荻を折り敷いて、旅寝をしているのだろうか?荒い波が寄せている浜辺で。
備考:万葉集巻第四 碁檀越の妻の歌。浜荻は芦の事。定家十体では鬼拉歌の例歌。
万葉集巻第四 相聞 500 碁檀越徃伊勢国時、留妻作歌一首
神風之 伊勢乃浜荻 折伏 客宿也将為 荒浜辺尓
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写真は、五十鈴川の下流岸の芦と二見浦の夜明け