西行法師
宮柱
したつ
岩ねにしき
たてて
つゆも
曇らぬ
日の
御影かな
新古今和歌集巻第十九 神祇歌
題しらず 西行法師
宮柱したつ岩ねにしきたててつゆも曇らぬ日の御影かな
よみ:みやばしらしたついわねにしきたててつゆもくもらぬひのみかげかな 異聞 有隆 隠
意味:伊勢神宮の宮柱は、揺るぎの無い岩盤の上に宮柱を敷き立てて、少しも曇らぬ天照大神の照らす太陽の御光が降り注いでいるんだな。
備考:日本書紀に「宮柱を底磐之根(シタツイハネ)に太立宮柱(みやはしらふとしきた)て」とある。寿永二年(1183年)四月頃の作。