Lesson14
昨日のblogで、もなかは十五夜の事と書いたが、四角のもなかを食べる。本来は丸。
福蔵(ふくぐら)と言う倉の街、川越らしい菓子。
毎年十五夜には、このボロ掛軸を掛ける。筆者不明のボロ。コレクション収集初期のもので、毎日図書館で、筆跡を調べていたが、未だ筆跡が見つからない。
昔は、掛軸を掛ける場所があったが、今は掛ける場所も無いので、写真のみ。
新古今和歌集第七 賀歌
八月十五夜和歌所
哥合に月多秋友と
いふ事(心)を讀侍りし
寂蓮法師
たか砂の松も
むかしに成ぬ
べし
猶行すゑは
秋のよの月
読み:たかさごのまつもむかしになりぬべしなおゆくすえはあきのよのつき
意味:長寿と言われる高砂の松とて、我が君の齢に比べると何れ枯れてしまうだろう。となると我が君の生涯の友は秋の夜の月だ。
作者:じゃくれん1139?~1202俗名藤原定長。醍醐寺阿闍利俊海の子。叔父の俊成の養子となり、新古今和歌集の撰者となったが、途中没。
備考:撰歌合。本歌 誰をかも知るせん高砂の松も昔の友ならなくに
新古今和歌集にも、十六夜の後鳥羽院の恋歌が有る。
たのめずは人をまつちの山なりとねなまし物をいざよひの月
源氏物語末摘花にも、頭中将
諸共に大内山は出でつれど入る方見せぬ十六夜の月
もろともにおおうちやまはいでつれどいるかたみせぬいざよひのつき
松尾芭蕉は、滋賀の堅田で、堅田十六夜の弁(句碑)を書いている。
錠明けて月さし入れよ浮御堂 ばせを
やすやすと出でていざよふ月の雲 同
十五夜より少しだけ、十六夜は出る時間が遅い。まつちの山の間に酔っぱらはない様に、ゆっくり飲もう。
こんな感じで、茶を出されたら驚くだろう?と言う喫茶セット。
センスの有るオヤジの道は遠い。