大納言公任
滝のいとはたえて久しく成ぬれど
名こそながれてなをきこえけれ
和泉式部
あらざらむこの世のほかのおもひ出に
いまひとたびのあふよしもがな
拾遺集 大覚寺に人あまたまかりたりけるに、古き 滝を詠み侍りける 大納言公任 滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ 後拾遺集 心地例ならず侍りける頃、人のもとにつか はしける 和泉式部 あらざらむこの世のほかの思ひ出に今ひとたびのあふこともがな
百人一首 五十五番藤原公任、五十六番和泉式部
*令和3年9月19日 弐點肆