つの用をなす。てのやつこあし
のゝりものよくわか身にかなへり。
こころ身のくるしさをしれゝ
はくるしき時はやすめつまめ
なれはつかふ。つかふといへとも
たひ/\すくさす。ものうしとて
もこゝろをうこかすことなし。
いかにいはんやつねにあるき
つねにはたらくはこれ養姓
(二)の用をなす。
手の奴、足の乗物、よくわが身にかなへり。
心身の苦しさを知れゝば、苦しき時は休めつ、まめなれは使ふ。
使ふといへども、たび/\過ぐさず。
物憂しとても、心を動かす事なし。
いかにいはむや、常に歩き、常に働くは、これ養姓
(参考)大福光寺本
二ノ用ヲナス。
手ノヤツコ足ノノリモノヨクワカ心ニカナヘリ。
身心ノクルシミヲシレハクルシム時ハヤスメツマメナレハツカフ。
ツカフトテモタヒタヒスクサス。
物ウシトテモ心ヲウコカス事ナシ。
イカニイハムヤツネニアリキツネニハタラクハ養性