高砂 脇能物 世阿弥 作
古今集仮名序にある「高砂住の江の松も相生のやうに覚え」を主題にして、阿蘇の神主が京へ上る途中、播磨の高砂の浦に立ち寄り老夫婦に出会い、この松が相生の松であることを告げ、高砂と住吉の松の精と告げる。住吉に舟で住吉に来ると住吉の神が天下泰平、寿福延年を祝福して舞う。
シテ 我見ても久しくなりぬ住吉の、岸の姫松幾世經ぬらん。睦ましと君は知らずや瑞垣の、久しき代々の神神楽、夜の鼓の拍子を揃へて、すずしめ給へ宮つ子たち。
※むつまじと君は知らずや
巻第十九 神祇歌 1857 (よみ人知らず)
伊勢物語に住吉に行幸の時おほん神現形し給ひてとしるせり
むつまじと君はしらなみ瑞垣の久しき世より祝ひ初めてき
伊勢物語 117段
高砂神社