式子内親王 花は むなしき空に 散り は る その色となく さ ながむれば め ぞ降る
新古今和歌集巻第二 春歌下 百首歌の中に 式子内親王 花は散りその色となくながむればむなしき空にはるさめぞ降る よみ:はなはちりそのいろとなくながむればむなしきそらにはるさめぞふる 隠 隆雅 意味:桜の花は散ってしまい、その気色を眺めていると、空から春雨が降ってきて、さらに虚しい気分になってしまいました。 備考:正治二年後鳥羽院初度御百首歌で、御百首と式子内親王集で初句は「花は散りて」。本歌 伊勢物語四十五 暮れがたき夏の日ぐらしながむればそのこととなくものぞ悲しき。