Quantcast
Channel: 新古今和歌集の部屋
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4231

「あやし」の意味

$
0
0

源氏物語 浮舟


あやし 学研全訳古語辞典

形容詞シク活用

活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}


(一)【怪し・奇し】

①不思議だ。神秘的だ。

出典源氏物語 桐壺「げに御かたち・有り様、あやしきまでぞ覚え給へる」

②おかしい。変だ。

③みなれない。もの珍しい。

④異常だ。程度が甚だしい。

⑤きわめてけしからぬ。不都合だ。

出典源氏物語 桐壺 「打ち橋・渡殿(わたどの)のここかしこの道にあやしき業(わざ)をしつつ」


(二)【賤し】

①身分が低い。卑しい。。


「あやしう」はウ音便。


ウ音便

音便の一。広義には、発音の便宜上、語中・語尾の「く」「ぐ」「ひ」「び」「み」などが「う」の音になる現象。「かぐはし」が「かうばし」、「いもひと」が「いもうと」になる類。また狭義には、用言の活用語尾に起こる現象で、動詞では、文語のハ・バ・マ行の四段活用に「て」「たり」「で」などが付属したとき、形容詞および形容詞型活用の助動詞では、文語の場合は用言に連なるとき、口語の場合は「ございます」「存じます」に連なるときに、それぞれの連用形の語尾が「う」となることをいう。「思ひて」が「思うて」、「いみじく」が「いみじう(泣く)」、「行きたく」が「行きとう」、「ありがたく」が「ありがとう(ございます)」の類。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4231

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>