新古今和歌集 巻第十五 戀歌五
題しらず よみ人知らず
おもほえず
袖に湊の騷ぐかな
もろこし舟の寄りしばかりに
読み:おもおえずそでにみなとのさわぐかなもろこしふねのよりしばかりに 隠
意味:貴方からの優しい言葉に、思わず袖に涙があふれてきて、まるで湊に大きな唐舟が来たことからとても騒がしくなった様に動揺しています。※多数異訳あり
備考:伊勢物語 二十六段 八 注
むかし、をとこ、五條わたりなりける女をえ得ずなりにけることと、わびたりける、人の返りごとに、
思ほえず袖にみなとのさわぐかなもろこし舟の寄りしばかりに