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Channel: 新古今和歌集の部屋
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前田家本 方丈記 大火4 取り出づるに及ばず。七珎万宝さながら灰燼となりにき。

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るにをよはす。七珎万寶さながら

灰燼となりにき。そのついゑ

いくそはくそ。このたひ公卿の

家十六やけたり。まして其ほか

いゑ/\かすをつくすにおよはす。

すへてみやこのうち三分かいちにを

よへりとそ。男女しぬる物数千

人。牛馬のたくひへんさいをし

らす。人のいとなみみなおろかなる

(取り出づ)

るに及ばず。

七珎万寶さながら灰燼となりにき。

その費ゑ、幾十許ぞ。

この度公卿の家十六焼けたり。

まして其外家々数を尽くすに及ばず。

全て都の中三分が一に及べりとぞ。

男女死ぬる物数千人。

牛馬の類ひ辺際を知らず。

人の営み皆愚かなる

(参考)大福光寺本

ルニオヨハス。

七珍万宝サナカラ灰燼トナリニキ

其ノ費エイクソハクソ

其ノタヒ公卿ノ家十六ヤケタリ

マシテ其外カソヘシルニヲヨハス

惣テミヤコノウチ三分カ一ニヲヨヘリトソ

男女シヌルモノ数十人

馬牛ノタクヒ辺際ヲ不知

人ノイトナミ皆ヲロカナル


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