新古今和歌集 巻第三夏歌
攝政太政大臣家百首歌合に鵜河をよみ侍りける
寂蓮法師
鵜飼舟
高瀬さ
し越す
程なれや
むすぼほ
れゆくかがり
火の影
読み:うかいぶねたかせさしこすほどなれやむすぼほれゆくかがりびのかげ 隠
意味:鵜飼舟が浅瀬を越えるところなのだろう。かがり火の光がもつれて揺らめいていますから。
作者;じゃくれん1139?~1202俗名藤原定長。醍醐寺阿闍利俊海の子叔父の俊成の養子となり、新古今和歌集の撰者となったが、途中没。
備考:六百番歌合
美濃の家づと、常縁原撰本新古今和歌集聞書、新古今注、新古今和歌集抄出聞書(陽明文庫)