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Channel: 新古今和歌集の部屋
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伊勢物語歌 二十三~三十三

二十三 筒井つの井筒にかけしまろが丈過ぎにけらしな妹見ざる間に 男つつゐつのゐづつにかけしまろがたけすぎにけらしないもみざるまに 二十三 比べこし振り分け髪も肩過ぎぬ君ならずして誰があぐべき 女くらべこしふりわけがみもかたすぎぬきみならずしてたれかあくべき 二十三 風吹けば沖つ白波たつた山夜半には君が一人越ゆらむ 女かせふけばおきつしらなみたつたやまよわにやきみがひとりこゆらむ古今集雑下...

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藤原京朱雀大路歌碑

  藤原の古りにし里の秋萩は  咲きて散りにき君待ちかねて             作者不詳 万葉集巻第十 2289 寄花藤原 古郷之 秋芽子者 開而落去寸 君待不得而 訓:ふじわらの ふりにしさとの あきはぎは さきてちりにき きみまちかねて 意味:藤原の古京の里の秋萩は咲いて散ってしまった。貴方が来るのを待ちきれずに。   奈良県橿原市別所町 藤原京朱雀大路跡道路向

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遍照歌碑 石上

    さとはあれて人は    ふりにしやとなれや 庭もまかきもあきののらなる 僧正遍照   古今和歌集巻第四 秋歌上 248 仁和のみかど、みこにおはしましける時、布留の滝 御覧ぜむとておはしましける道に遍照が母の家に やどりたまへりける時に庭を秋の野につくりておほ むものがたりのついでによみてたてまつりける 僧正遍照 里は荒れて人はふりにし宿なれや庭もまがきも秋の野らなる...

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松尾芭蕉句碑 嬌柳の魂(在原神社)

うくひすを  魂に眠るか    嬌柳     はせを   うぐいすのたまにねむるかたをやなぎ 天和三年ごろ 虚栗 季語:柳 句意;嬌やかに眠るように糸をたらしている柳の魂は、鶯となって鳴き廻っているのだろうか。   奈良県天理市 在原神社境内

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雑歌下 信太葛のうらみ 筆者不明コレクション

新古今和歌集 巻第十八雑歌下 夕暮に蜘蛛のいとはかなげにすがくを常よりもあはれと見て 僧正遍昭 ささかにの空にすかくも同しことまたき宿にも幾夜かは經む 題しらす         西宮前左大臣 光待つ枝にかかれる露の命消えはてねとや春のつれなき 野分したる朝に稚き人をだに問はさり ける人に         赤染衞門 荒く吹く風はいかにと宮城野のこ萩か上を人の問へかし 和泉式部道貞に忘られて後程なく...

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夏歌 むすぼほれゆく篝火

新古今和歌集 巻第三夏歌 攝政太政大臣家百首歌合に鵜河をよみ侍りける 寂蓮法師 鵜飼舟  高瀬さ   し越す      程なれや むすぼほ    れゆくかがり  火の影 読み:うかいぶねたかせさしこすほどなれやむすぼほれゆくかがりびのかげ 隠 意味:鵜飼舟が浅瀬を越えるところなのだろう。かがり火の光がもつれて揺らめいていますから。...

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伏見蕉翁塚

  蕉 翁 塚 我衣にふしみの     桃のしつくせよ   野ざらし紀行 伏見西岸寺任口上人に逢うて 我が衣(きぬ)に伏見の桃の雫せよ (季語:桃 春) ※任口上人 浄土宗伏見西岸寺第三世宝誉   伏見区下油懸町 油懸山地蔵院西岸寺

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後鳥羽院歌碑 淀の真菰

山城の  淀の(ゝ)真菰   たえたえに 乱れ(て)やとれる   夏の夜の月   ※( )は御集による 後鳥羽院御集 詠五百首和歌 夏歌 歌:山城の淀野の真菰絶え絶えに乱れて宿る夏の夜の月 読み:やましろのよどののまこもたえだえにみだれてやどるなつのよのつき 意味:山城の淀の野原の真菰に五月雨雲の隙間から絶え絶えに、風に乱れながら露に宿っているよ夏の短夜の月が 本歌:...

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順徳院歌碑 石田の森の下風

順 徳 院 ひくらしの  涙やよそに   余るらん 秋と石田の   森の下風   読み:ひぐらしのなみだやよそにあまるらんあきといわたのもりのしたかぜ 意味:蜩が鳴く涙が他にも余っているらしい。秋と云わず山科の岩田の柞の森の下風にそれを感じます。 本歌:山城のいはたの森言はずとも心のうちをてらせ月影 詞花集巻第九雑上 藤原輔尹   京都市伏見区石田森西 天穂日命神社

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大官大寺

大官大寺と大安寺 大官大寺は、舒明天皇が明日香に建立した百済大寺の由緒を受け継ぐ我が国最初の官寺である。 創建以来、百済大寺は歴代天皇が造営に携わり、天武天皇時代には高市に移転して、高市大寺と改称し、さらに大官大寺と改めた。(高市大寺と大官大寺は別の場所にあったとする説が強い) 大官大寺は藤原京において宮殿の南東に位置し、九重塔と巨大な金堂を持つ大寺院であった。 (奈良国立博物館 特別展示 白鳳...

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貫之歌碑 七夕

 ひとヽ勢に 一夜とおもへ        度 七夕の逢見む  秋野可支   り奈き      哉 拾遺和歌集 巻第三秋歌  右衛門督源清蔭家の屏風に           貫之 一年に一夜と思へど七夕の逢見む秋の限りなき哉 読み:ひととせにひとよとおもへどたなばたのあひみむあきのかぎりなきかな...

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今昔物語 女の生霊

こんな話がある。 昔、京より美濃尾張の辺りに下ろうとする下郎がいた。京を明け方に出ようと思ったけれども、夜遅く起きて行った程に、ある辻の大路に、青色がかった衣を着た女房が外出姿で、ただ一人立っていたので、男は、 「どういう理由で女がこんな夜中に立っているのだろう。今時、よもや一人で立っている訳でもあるまい。男と一緒にいるのだろう。」と思って、歩み過ぎようとした程に、この女、男に声を掛け、...

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今昔物語 安義橋の鬼

こんな話がある。 昔々、近江の守○○の○○という人が、その国に赴任していた間に、国庁の館に若い元気な人が集まって、昔話や碁や双六を打って飲み食いして遊んでいたが、そのうちの一人が 「この近江の国の安義橋という橋は、昔は人通りがあったが、無事通ったものがないという噂が広まって、今は誰も通るものがない。」といったら、...

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万葉集歌碑 飛鳥川の蛙

   上古麻呂 今日可聞 明日香河乃 夕不離 川津鳴瀬之 清有良武 巻第三 356上古麻呂歌一首今日可聞 明日香河乃 夕不離 川津鳴瀬之 清有良武 [或本歌發句云 明日香川今毛可毛等奈]今日【も】かも明日香【の】川の夕さらずかはづ鳴く瀬のさやけくあるらむ [或本歌発句云ふ 明日香川今もかもとな]   明日香村教育委員会事務局文化財課

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懐風藻詩碑 供宴

  供宴    大友皇子御製 皇明光日月帝徳戴天地 三才並泰昌萬國表臣義 懷風藻 供宴  大友皇子 皇明、日月と光り 帝徳、天地に戴つ 三才並びに泰昌 萬國、臣義を表す 意味: 天智天皇の威光は日月のごとく光り輝き 帝の徳は天地に満ちている 天と地と人は共に泰らかで栄え 周辺の国々は皆臣下となる礼を表す   大津市長等公園

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伊勢物語歌 三十四~四十三段

三十四 言へばえに言はねば胸に騒がれて心一つに歎く比かな 在原業平いえばえにいわねばむねにさわがれてこころひとつになげくころかな新勅撰恋一 業平集 三十五 玉の緒を沫緒に縒りて結べれば絶えての後も逢はむとぞ思ふ 紀女郎たまのおをあわをによりてむすべれはたえてののちもあわむとぞおもふ万葉集四、新勅撰恋五 古今六帖 三十六 谷狭み峰まで這へる玉鬘絶えむと人に我が思はなくに...

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梁塵秘抄歌碑 楠葉の御牧の土器造り

梁塵秘抄の第二巻神歌雑376番 楠葉の御牧の土器造り 土器は造れど娘の貌ぞよき あな美しやな あれを三車の四車の愛行輦にうち載せて受領の北の方と言わせばや 京阪樟葉駅前

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春歌上 巻向の泡雪

新古今和歌集 巻第一春歌上   題しらず         中納言家持 まきもくの  檜原のいま      だくもらねば 小松が原にあわ       雪ぞ降る   読み:まきもくのひはらのいまだくもらねばこまつがはらにあわゆきぞふる 隠 意味:巻向の檜原はまだ雲っていないのに、小松の原に淡雪が降っている。...

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千載集 岩清水八幡

千載集巻第二十神祇歌 石清水の社の歌合とて人々よみ侍りける時社頭月といへる心をよめる            岩清水    きよき流の 絶せねは やとる    月さへ  くま    なかり      けり     能蓮法師 読み:いわしみずきよきながれのたえせねばやどるつきさへくまなかりけり...

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歌枕名寄 山城

歌枕名寄 山城 神山 183 第三 夏歌 葵をよめる 小侍從 いかなればそのかみ山のあふひ草年は經れども二葉なるらむ1484 第十六 雜歌上 いつきの昔を思ひ出でて 式子内親王 ほととぎすそのかみ山の旅枕ほのかたらひし空ぞわすれぬ 賀茂社 1255 第十四 戀歌四 返し よみ人知らず 枯れにける葵のみこそ悲しけれ哀と見ずや賀茂のみづがき 石川 1894 第十九 神祇歌...

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