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歌枕名寄 伊勢、尾張、遠江、駿河、武蔵、常陸

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歌枕名寄   伊勢、尾張、遠江、駿河、武蔵、常陸

 
伊勢
神路山
1875 第十九 神祇歌 大神宮の歌の中に 太上天皇 ながめばや神路の山に雲消えてゆふべの空を出でむ月かげ
1878 第十九 神祇歌 題しらず 西行法師 神路山月さやかなる誓ありて天の下をば照らすなりけり

内外宮
1883 第十九 神祇歌 入道前關白家百首歌よみ侍りけるに 俊惠法師 神風や玉串の葉をとりかざし内外のみやに君をこそ祈れ

五十鈴河
1885 第十九 神祇歌 社頭の納涼といふことを 大中臣明親 五十鈴川空やまだきに秋の聲したつ岩ねの松のゆふかぜ

御裳濯河
1871 第十九 神祇歌 大將に侍りける時勅使にて大神宮に詣でてよみ侍りける 攝政太政大臣 神風や御裳裾川のそのかみに契りしことのすゑをたがふな
1881 第十九 神祇歌 公卿勅使にて歸り侍りけるに壹志の驛にてよみ侍りける 中院右大臣 立ちかへり又も見まくのほしきかな御裳裾川の瀬々の白波

宮河
1872 第十九 神祇歌 同じ時外宮にてよめる 藤原定家朝臣 契ありて今日みや川のゆふかずら長き世までもかけて頼まむ
鈴鹿河山田原
526 第五 秋歌下 最勝四天王院の障子に鈴鹿川かきたる所 太上天皇 鈴鹿川ふかき木の葉に日かずへて山田の原の時雨をぞ聞く

鈴鹿山
1611 第十七 雜歌中 伊勢に罷りける時よめる 西行法師 鈴鹿山うき世をよそにふり捨てていかになりゆくわが身なるらむ

月読社
1879 第十九 神祇歌 伊勢の月讀の社に參りて月をみてよめる 西行法師 さやかなる鷲の高嶺の雲井より影はやはらぐる月よみの森

山田原
217 第三 夏歌 題しらず 西行法師 聞かずともここをせにせむほととぎす山田の原の杉のむらだち
1884 第十九 神祇歌 五十首歌奉りし時 越前 神風や山田の原のさかき葉に心のしめをかけぬ日ぞなき

伊勢浜
911 第十 羇旅歌 題しらず よみ人知らず 神風の伊勢の濱荻をりふせてたび寝やすらむあらき濱邊に
943 第十 羇旅歌 海濱重夜といへることをよみ侍りし 越前 いく夜かは月をあはれとながめきて波におりしく伊勢の濱荻
944 第十 羇旅歌 百首歌奉りし時 宜秋門院丹後 知らざりし八十瀬の波を分け過ぎてかたしくものは伊勢の濱荻
945 第十 羇旅歌 題しらず 前中納言匡房 風寒み伊勢の濱荻分け行けばころもかりがね浪に鳴くなり

苧生
185 第三 夏歌 崇院に百首歌奉りける時夏歌 持賢門院安藝 櫻あさのをふの下草しげれただあかで別れし花の名なれば
281 第三 夏歌 千五百番歌合に 宮内卿 片枝さす麻生の浦梨はつ秋になりもならずも風ぞ身にしむ
1472 第十六 雜歌上 題しらず 源俊頼朝臣 さくらあさのをふの浦波立ちかへり見れどもあかず山梨の花

伊勢島一志浦
1610 第十七 雜歌中 大神宮に奉りける百首歌中に若菜をよめる 皇太后宮大夫俊成 今日とてや磯菜摘むらむ伊勢島や一志の浦のあまのをとめ子

二見浦
1167 第十三 戀歌三 題しらず 藤原實方朝臣 あけがたきふた見の浦に寄る浪の袖のみ濡れておきつしま人

真熊野
1048 第十一 戀歌一 題しらず 伊勢 み熊野の浦よりをちに漕ぐ舟のわれをばよそに隔てつるかな

大淀
1432 第十五 戀歌五 題しらず よみ人知らず 大淀の松はつらくもあらなくにうらみてのみもかへる波かな
1604 第十七 雜歌中 むすめの齋宮に具して下り侍りて大淀の浦に禊し侍るとて 女御徽子女王 大淀の浦に立つ波かへらずは松のかはらぬ色を見ましや
1723 第十八 雜歌下 最勝四天王院の障子に大淀かきたる所 藤原定家朝臣 大淀の浦に刈りほすみるめだに霞にたえてかへる雁がね

尾張
鳴海
1085 第十二 戀歌二 年を經たる戀といへるこころをよみ侍りける 源俊頼朝臣 君戀ふとなるみの浦の濱ひさぎしをれてのみも年を經るかな
648 第六 冬歌 千五百番歌合に 正三位季能 さ夜千鳥聲こそ近くなるみ潟かたぶく月に汐や滿つらむ
649 第六 冬歌 最勝四天王院の障子に鳴海の浦かきたるところ 藤原秀能 風吹けばよそになるみのかたおもひ思はぬ浪に鳴く千鳥かな
650 第六 冬歌 同じところ 左衞門督通光 浦人のひもゆふぐれになるみ潟かへる袖より千鳥鳴くなり
1946 第二十 釋歌 水渚常不滿といふことを 崇院御歌 押しなべてうき身はさこそなるみ潟満ち干る汐の變るのみかは

遠江
佐夜中山
907 第十 羇旅歌 題しらず 壬生忠岑 東路のさやの中山さやかにも見えぬ雲居に世をやつくさむ
940 第十 羇旅歌 五十首歌奉りし時 藤原雅經 故郷の今日のおもかげさそひ來と月にぞ契る小夜のなか山
954 第十 羇旅歌 旅歌とてよめる 藤原家隆朝臣 故郷に聞きしあらしの聲も似ずわすれぬ人をさやのなか山
962 第十 羇旅歌 石水歌合に旅宿嵐といふことを 藤原有家朝臣 岩がねの床にあらしをかたしきて獨や寝なむさよの中山
987 第十 羇旅歌 東の方に罷りけるによみ侍りける 西行法師 年たけてまた越ゆべしと思ひきやいのちなりけりさ夜のなか山

駿河
富士
33 第一 春歌上 百首奉りける時 前大僧正慈圓 あまのはら富士の煙の春のいろの霞になびくあけぼののそら
975 第十 羇旅歌 題しらず 前右大將頼朝 道すがら富士の煙もわかざりき晴るる間もなき空のけしきに
1612 第十七 雜歌中 題しらず 前大僧正慈圓 世の中を心高くもいとふかな富士のけぶりを身の思にて
1613 第十七 雜歌中 あづまの方へ修行し侍りけるに富士の山をよめる 西行法師 風になびく富士の煙の空に消えて行方もしらぬわが思かな
1008 第十一 戀歌一 題しらず 紀貫之 しるしなき煙を雲にまがへつつ世を經て富士の燃えなむ
1009 第十一 戀歌一 題しらず 原深養父 煙立つおもひならねど人知れずわびては富士のねをのみぞなく
1132 第十二 戀歌二 攝政太政大臣家百首歌合に 藤原家隆朝臣 富士の嶺の煙もなほぞ立ちのぼるうへなきものはおもひなりけり
1614 第十七 雜歌中 五月の晦に富士の山の雪白く降れるを見てよみ侍りける 在原業平朝臣 時知らぬ山は富士の嶺いつとてか鹿の子まだらに雪の降るらむ
675 第六 冬歌 題しらず 山部赤人 田子の浦にうち出でて見れば白たへの富士の高嶺に雪は降りつつ

清見潟
1333 第十四 戀歌四 水無瀬の戀十五首の歌合に 藤原雅經 見し人のおもかげとめよ見潟そでにせきもる浪のかよひぢ
259 第三 夏歌 最勝四天王院障子に見關かきたる所を 左衞門督通光 見がた月はつれなき天の戸を待たでもしらむ波の上かな
969 第十 羇旅歌 百首歌奉りし時旅歌 藤原家隆朝臣 契らねど一夜は過ぎぬ見がた波にわかるるあかつきの空

宇津
904 第十 羇旅歌 駿河の國宇都の山に逢へる人につけて京にふみ遣はしける 在原業平朝臣 駿河なる宇都の山邊のうつつにも夢にも人に逢はぬなりけり
981 第十 羇旅歌 和歌所にてをのこども旅歌つかうまつりしに 藤原家隆朝臣 旅寝する夢路はゆるせ宇都の山關とは聞かずもる人もなし
982 第十 羇旅歌 詩を歌にあはせ侍りしに山路秋行といふことを 藤原定家朝臣 みやこにも今や衣をうつの山ゆふ霜はらふ蔦の下みち
983 第十 羇旅歌 詩を歌にあはせ侍りしに山路秋行といふことを 鴨長明 袖にしも月かかれとは契り置かず涙は知るやうつの山ごえ

田子浦
1608 第十七 雜歌中 百首歌奉りし時海邊歌 越前 沖つ風夜寒になれや田子の浦の海人の藻鹽火たきまさるらむ

木枯杜
1320 第十四 戀歌四 千五百番歌合に 藤原定家朝臣 消えわびぬうつろふ人の秋の色に身をこがらしの森の下露

武蔵
武蔵野
378 第四 秋歌上 水無瀬にて十首歌奉りし時 左衞門督通光 武藏野や行けども秋のはてぞなきいかなる風か末に吹くらむ
422 第四 秋歌上 五十首歌奉りし時野徑月 攝政太政大臣 行くすゑは空もひとつのむさし野に草の原より出づる月かげ

入間
121 第二 春歌下 百首歌めしし時春の歌 源具親 時しもあれたのむの雁のわかれさへ花散るころのみ吉野の里

常陸
筑波
1013 第十一 戀歌一 題しらず 源重之 筑波山端山繁山しげけれど思ひ入るにはさはらざりけり
1014 第十一 戀歌一 また通う人ありける女のもとに遣はしける 大中臣能宣朝臣 われならむ人に心をつくば山したに通はむ道だにやなき


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