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歌枕名寄 大和
歌枕名寄 大和 春日 746 第七 賀歌 家に歌合し侍りけるに春の祝のこころをよみ侍りける 攝政太政大臣 春日山みやこの南しかぞおもふ北の藤なみ春にあへとは1793 第十八 雜歌下 春日の社の歌合に松風といふことを 藤原家隆朝臣 春日山谷のうもれ木朽ちぬとも君に告げこせ峰のまつかぜ10 第一 春歌上 堀河院御時百首奉りけりに殘りの雪のこころをよみ侍りける 權中納言國信...
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歌枕名寄 河内、和泉、摂津 河内 生駒山 585 第六 冬歌 題しらず 西行法師 秋篠やとやまの里やしぐるらむ生駒のたけに雲のかかれる 交野・御野 539 第五 秋歌下 法性寺入道前關白太政大臣家歌合に 前參議親隆 鶉鳴く交野に立てる櫨紅葉散りぬばかりに秋かぜぞ吹く 688 第六 冬歌 鷹狩のこころをよみ侍りける 左近中將公衡 狩りくらし交野の眞柴折りしきて川瀬の月を見るかな 685 第六 冬歌...
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歌枕名寄 伊勢、尾張、遠江、駿河、武蔵、常陸 伊勢 神路山 1875 第十九 神祇歌 大神宮の歌の中に 太上天皇 ながめばや神路の山に雲消えてゆふべの空を出でむ月かげ 1878 第十九 神祇歌 題しらず 西行法師 神路山月さやかなる誓ありて天の下をば照らすなりけり 内外宮 1883 第十九 神祇歌 入道前關白家百首歌よみ侍りけるに 俊惠法師 神風や玉串の葉をとりかざし内外のみやに君をこそ祈れ...
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歌枕名寄 近江、美濃、飛騨、信濃、上野、下野、出羽 近江 会坂 18 第一 春歌上 和歌所にて關路鶯ということを 太上天皇 鶯の鳴けどもいまだ降る雪に杉の葉しろきあふさかの關1163 第十三 戀歌三 題しらず 高倉院御歌 今朝よりはいとどおもひをたきましてなげきこりつむ逢ふ坂の山129 第二 春歌下 五十首歌奉りし中に關路花を 宮内卿 あふさかやこずゑの花をふくからに嵐ぞかすむ關の杉むら862...
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歌枕名寄 陸奥、若狭、越前、加賀、越中、丹後、出雲、播磨、備前、備中 陸奥 安積 184 第三 夏歌 最勝四天王院の障子に淺香の沼かきたるところ 藤原雅經 野邊はいまだ淺香の沼に刈る草のかつみるままに茂る頃かな信夫 562 第六 冬歌 春日社歌合に落葉といふことをよみ奉りし 七條院大納言 初時雨しのぶの山のもみぢ葉を嵐吹けとは染めずやありけむ1093 第十二 戀歌二 忍戀のこころを 藤原輔朝臣...
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歌枕名寄 紀伊、淡路、讃岐、筑前、壱岐、豊前、肥前、大隅、未勘国 紀伊 和歌浦 741 第七 賀歌 和歌所の開闔になりて初めてまゐりし日奏し侍りし 源家長 もしほ草かくとも盡きじ君が代の數によみ置く和歌の浦波1504 第十六 雜歌上 八月十五夜和歌所にてをのこども歌仕うまつり侍りしに 民部卿範光 和歌の浦に家の風こそなけれども波吹く色は月に見えけり1554 第十六 雜歌上...
View Article謡曲 舟弁慶
舟 弁 慶 五番目物 猛将物 観世信光 作 頼朝のと不和により都落ちした源義経主従は、舟で大物の浦に到着した。弁慶は、義経の愛妾静御前がお供をしていると知ると送り帰す様進言し、静に告げる。静は別れることを決意し、義経の行く末を案じて舟の上で舞を舞って別れる。途中暴風雨となり平知盛が怨霊が現れるが、弁慶に退けられ退散する。静御前と知盛が同じ役者にさせるというのも奇妙な演出です。...
View Article夏歌 信太社のほととぎす
新古今和歌集 第三 夏歌 杜間郭公といふことを 藤原保季朝臣 過ぎにけり しのだの森の 郭公 絶えぬ しづくを 袖に のこして 読み:すぎにけりしのだのもりのほととぎすたえぬしずくをそでにのこして 隠 意味:鳴きながら通り過ぎて行きましたよ。有名な信太の森のほととぎすは。絶え間なく降る五月雨の雫と私の一声を聞いた感涙を袖に残して。...
View Article春歌下 藤壺の藤
新古今和歌集 第二 春歌下 天暦四年三月十四日藤壺にわたらせ給ひて花惜しませ給ひけるに 天暦御歌 圓居して 見れども あかぬ 藤浪の たたまく 惜しき 今日にもある哉 読み:まといしてみれどもあかぬふじなみのたたまくおしききょうにもあるかな...
View Article山家集 小倉山独居
山家集秋歌 小倉の麓に住み侍りけるに鹿の鳴きけるを聞きて 西行法師 を鹿なく 小倉の 山 のすそ近み たゞひとり住む わが心かな 読み:おじかなくおぐらのやまのすそちかみただひとりすむわがこころかな 意味:牡鹿が鳴く小倉の山裾近くにただ独りで住んでいると、世の中の煩わしいことにも囚われることもなく澄んでいく私の心だな 備考:住むと澄むの掛詞 京都市右京区嵯峨小倉山緋明神町...
View Article謡曲 仏原
仏 原 仏原 三番目物 作者不明 都の僧二人が加賀の国仏原に来て、小堂に泊まろうとした時、女が現れ、白拍子の仏御前の命日なので読経をして欲しいと頼まれ読経する。女は、平清盛が白拍子の祇王から仏御前に心が移り、祇王は出家するも仏御前も出家して再会する話をして、消えた。僧達は、供養をし寝ていると仏御前の霊が現れ、舞を舞い、悟道を示して消える。...
View Article神祇歌 せみの小川
新古今和歌集 第十九 神祇歌 鴨社歌合とて人々よみ侍りけるに月を 鴨長明 石川や せみ の小川のけ れば 月もながれを 尋ねてぞ すむ 読み:いしかわやせみのおがわのきよければつきもながれをたずねてぞすむ 隠 意味:賀茂明神がお住まいになっている石川の瀬見の小川が清ければ、月までその澄んだ流れを訪ねてお住まいになるでしょう。...
View Article神祇歌 賀茂御歌
新古今和歌集 第十九 神祇歌 われ頼む人 いたづらにな しはてば また雲わけ て昇るば かりぞ 賀茂御歌となむ 読み:われたのむひといたずらになしはてばまたくもわけてのぼるばかりぞ 隠 意味:もし我を信心して、祈願してもその甲斐が無いようであれば、雲を分けてまた昇っていくぞ 備考:袋草子によると寛弘元年十二月七日に藤原高遠の夢に出たとのこと。...
View Article神祇歌 香椎宮綾杉
新古今和歌集巻第十九 神祇歌 香椎宮の杉をよみ侍りける よみ人知らず ちはやぶる 香椎宮の綾杉は 神のみそぎに 立てるなりけり 読み:ちはやぶるかしいのみやのあやすぎはかみのみそぎにたてるなりけり 隠 意味:(千早振る)香椎の宮の文杉は神の御神木として立っていのだ 備考:文杉は福岡市香椎宮にある。御衣木(みそぎ)。文、御衣、裁つは縁語...
View Article万葉集 菟会処女塚
万葉集巻第九1801 過葦屋處女墓時作歌一首并短歌 古之 益荒丁子 各競 妻問為祁牟 葦屋乃 菟名日處女乃 奥城矣 吾立見者 永世乃 語尓為乍 後人 偲尓世武等 玉桙乃 道邊近 磐構 作冢矣 天雲乃 退部乃限 此道矣 去人毎 行因 射立嘆日 或人者 啼尓毛哭乍 語嗣 偲継来 處女等賀 奥城所 吾并 見者悲喪 古思者...
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