$ 0 0 我聞しらぬ農談日既山の端に かゝれば夜座静に月を待てば 影を伴ひ燈をとつて罔兩に是非 をこらす。かくいへばとてひたぶるに 閑寂を好み山野に跡をかくさむ とにはあらず。やゝ病身人に倦て世 をいとひし人に似たり。惰年月は 移りこし拙き身の科をおもふに