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Channel: 新古今和歌集の部屋
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夏歌 立ち止まりつれ 筆者不明折帖コレクション

      みちの邊に し みす  なかるゝやなきかけ       しはしとて          こそ     立ちとまりつれ 新古今和歌集巻第二    夏歌  題知らず     西行法師 道の辺に清水流るる柳かげしばしとてこそ立ちとまりつれ 読み:みちのべにしみずながるるやなぎかげしばしとてこそたちどまりつれ 平成29年4月15日 4丁點參壱

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夏歌 涼しく曇る 筆者不明折帖コレクション

 よられつる 野もせの草のかけろ         ひて   すゝしくゝもる     夕立の空 新古今和歌集巻第二    夏歌  題知らず        西行法師 よられつる野もせの草のかげろひてすずしく曇る夕立の空 読み:よられつるのもせのくさのかげろいてすずしくくもるゆうだちのそら 平成29年4月15日 4丁點參壱

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夏歌 雨の名残 筆者不明折帖コレクション

おのつからすゝしくも あるかなつころも     日も夕暮の  あめの     なこりに 新古今和歌集巻第二    夏歌  崇徳院に百首たてまつりけるとき            藤原清輔朝臣 おのづから涼しくもあるか夏衣ひもゆふぐれの雨のなごりに 読み:おのずからすずしくもあるかなつごろもひもゆうぐれのあめのなごりに 平成29年4月15日 4丁點參壱

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夏歌 夕立の雲 筆者不明折帖コレクション

    露すかる にはの玉さゝうちな       ひき  一むらすきぬ     夕立の雲 新古今和歌集巻第二    夏歌  千五百番歌合に            権中納言公経 露すがる庭のたまざさうち靡きひとむら過ぎぬ夕立の雲 読み:つゆすがるにわのたまざさうちなびきひとむらすぎぬゆうだちのくも 平成29年4月15日 4丁點參壱

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夏歌 澄める月 筆者不明折帖コレクション

 庭の面は またかはかぬに     夕立の空   さりげなく    すめる月       かな 新古今和歌集巻第二    夏歌  夏月をよめる     従三位頼政 庭の面はまだかわかぬに夕立の空さりげなく澄める月かな 読み:にわのもはまだかわかぬにゆうだちのそらさりげなくすめるつきかな 平成29年4月15日 4丁點參壱

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夏歌 ひぐらしの声 筆者不明折帖コレクション

 ゆふ立の 雲もとまらぬなつ        の   日のかたふく  やまにひく     らしの        聲 新古今和歌集巻第二    夏歌  百首歌中に       式子内親王 ゆふだちの雲もとまらぬ夏の日のかたぶく山に日ぐらしの声 読み:ゆうだちのくももとまらぬなつのひのかたぶくやまにひぐらしのこえ 平成29年4月15日 4丁點參壱

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源氏物語 須磨帖1 筆者不明折帖コレクション

源氏物語 須磨帖 須磨にはいとゞ心づくしの秋風 に海はすこし遠けれど行平の中 納言の關吹き越ゆるといひけむ浦 波夜々はげにいと近くきこえて又 なくあはれなるものはかゝるところ の秋なりけり。 お前にいと人少なに てうち休み渡れるに獨り目をさ まして枕を攲てゝ四方のあらし をきゝ給ふに浪たゞこゝもとに立ち 平成29年4月15日 4丁點參壱

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源氏物語 須磨帖2 筆者不明折帖コレクション

源氏物語 須磨帖 来る心地して涙落つともおぼえぬ に枕うくばかりになりにけり。琴を 少しかきならしたまへるが我なが らいと凄う聞ゆれば弾きさし給 ひて、   恋ひわびてなくねにまがふ浦波は  おもふかたより風やふくらむ  と詠ひたまへるに人〃おどろきてめ でたうおぼゆるに忍ばれであいなう 起き居つゝ鼻を忍びやかにかみ 平成29年4月15日 4丁點參壱

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源氏物語 須磨帖3 筆者不明折帖コレクション

源氏物語 須磨帖 渡す。げにいかに思ふらむ我が身一つ により親はらから片時たちはなれ がたく程につけつゝ思ふらむ家を ○れてかく惑ひあへる。と思すにいみじ くていとかく思ひ沈むさまを心細し と思ふらむ。と思せば晝は何くれと 戯れ言うち宣ひ紛らはしつれ 〃〃なるままに色〃の紙をつぎつゝ 手習ひをしたまひ珍らしきさまなる 唐の綾などにさま〃〃の絵どもを 平成29年4月15日 4丁點參壱

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源氏物語 須磨帖4 筆者不明折帖コレクション

源氏物語 須磨帖 かきすさび給へる屏風のおもてども などいとめでたく見どころあり。人〃の 語りきこえし海山の有様を遥 かに思しやりしを御目に近くては げに及ばぬ磯のたたずまひになく 書き集め給へり。此頃の上手に すめる千枝常則などを召して作絵 を仕うまつらせばやと心もとながり あへり。なつかしうめでたき御有様 に世の物思ひ忘れて近う馴れ仕 平成29年4月15日 4丁點參壱

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源氏物語 須磨帖5 筆者不明折帖コレクション

源氏物語 須磨帖 うまつるをうれしきことにて四五人 ばかりぞつと候ひける。前栽の花 いろ〃〃咲き乱れおもしろき 夕暮に海見やらるゝ廊に出で 給ひてたゝずみたまふ御さまの ゆゝしう清らなる事所がらは ましてこの世のものと見え給 はず。白き綾のなよゝかなる紫 苑色など奉りてこまやかなる御直衣 帯しどけなく打乱れ給へる御様 平成29年4月15日 4丁點參壱

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源氏物語 須磨帖6 筆者不明折帖コレクション

源氏物語 須磨帖 にて「さかむにぶつでし」と名告り て緩かに讀み給へるまた世にし らず聞こゆ。沖より舟どもの謡ひのゝ しりて漕ぎゆくなども聞こゆ 仄かにたゞ小さき鳥の浮かべると見 やらるゝも心細げなるに 雁の連ねて 鳴く聲かぢの音にまがへるを打眺 め給ひて御涙こぼるゝを掻拂ひ給 へる御手つき黒き御数珠に 映え給へるは故郷の女恋しき 平成29年4月15日 4丁點參壱

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源氏物語 須磨帖7 筆者不明折帖コレクション

源氏物語 須磨帖 人〃の心みな慰みにけり。 はつかりは恋しき人の列なれや  たびのそら飛ぶ聲のかなしき との宣へば良清  かきつらね昔のことぞ思ほゆる   雁はその世の友ならねども  民部大輔  こころからとこよをすてゝ             鳴く              かりを  雲のよそにも       おもひける           かな   平成29年4月15日 4丁點參壱

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源氏物語 須磨帖8 筆者不明折帖コレクション

源氏物語 須磨帖 前の右近将督 常世いでゝたびの空なる         かりがねも  つらに遅れぬ      ほどぞなぐさむ 友惑はしては如何に侍らまし と言ふ。親の常陸になりて下りしに も誘はれで参れるなりけり。 下には思ひ砕くべかめれど誇りか にもてなして○○様にし歩く。 月のいと花やかにさし出でたるに 平成29年4月15日 4丁點參壱

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源氏物語 須磨帖9 筆者不明折帖コレクション

源氏物語 須磨帖 今宵は十五夜なりけりとおぼし 出でて殿上の御遊び恋しく所〃 眺め給ふらむかしと思ひやり給 ふにつけても月の顔のみまもられ 給ふ。   二千里外故人心とずし給へる 例の涙もとどめられず。入道の宮の 霧や隔つると宣はせしほどいは むかたなく恋しく折〃の事思ひ いで給ふによゝと泣かれたまふ。 八月十五日夜禁中に独り直し月に対して元九を憶う              白居易...

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源氏物語 須磨帖10 筆者不明折帖コレクション

源氏物語 須磨帖 夜ふけ侍りぬと聞こゆれどなほ入 りたまはず。  平成29年4月15日 4丁點參壱

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源氏物語 須磨帖11 筆者不明折帖コレクション

源氏物語 須磨帖 見るほどぞしばし慰む       めぐりあはむ    月の都は      はるかなれども  その夜うへのいとなつかしう昔物 語などしたまひし御さまの院に 似奉り給へりしも恋しく思ひ いで聞こえ給ひて、  恩賜の御衣は今ここにあり。と誦 しつゝ入り給ひぬ。御ぞは誠に身放 たずかたはらに置き給へり。  平成29年4月15日 4丁點參壱

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源氏物語 須磨帖12 筆者不明折帖コレクション

源氏物語 須磨帖 たず傍らに置き給へり。   うしとのみひとへに物は思ほえで  左右にもぬるゝ袖かな そのころ大貮は上りける。 平成29年4月15日 4丁點參壱

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平家物語 祇園精舎1 筆者不明折帖コレクション

平家物語 祇園精舎 祇園精舎の鐘のこゑ諸行無常 のひゞきあり。沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす。 驕れるもの久しからず、たゞ春の夜 の夢のごとし。猛き人も遂にはほろ びぬ。ひとへに風の前の塵に同じ。  遠くの異朝をとぶらへば秦の趙高 漢の王莽梁の朱忌唐の禄山これ 平成29年4月15日 4丁點參壱

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平家物語 祇園精舎2 筆者不明折帖コレクション

平家物語 祇園精舎 れらは皆旧主先皇の政にも従は ず楽しみを極め諫めをも思ひ入れず天 下の乱れむことを悟らずして民間 の憂ふる事を知らざつしかば 久しからずして亡じにしものども なり。近く本朝を窺ふに承平の 将門天慶の純友康和の義親 平治の信頼これらはおごれる 平成29年4月15日 4丁點參壱

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