初版:昭和54年4月9日 Image may be NSFW. Clik here to view. Image may be NSFW. Clik here to view.
表表紙写真は、三十六歌仙
裏表紙写真は、国宝古今和歌集元永本(東京国立博物館蔵)
新装版
初版:1988年6月25日 Image may be NSFW. Clik here to view. Image may be NSFW. Clik here to view.
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井蛙抄
心源上人云、
文學上人は西行を憎まれけり。其故は、遁世の身とならば一すぢに佛道修行外不可他事。數寄をたてヽこヽかしこにうそぶきありく條、にくき法師也。いづくにても見あひたらばかしらを打ちわるべきよし。つねのあらましにて有りけり。
弟子ども「西行は天下の名人也。もしさる事あらば可爲珍事」となげきけるに、或時、高雄法華會に西行參りて、花の陰など詠めありきける。弟子共是かまへて上人にしらせじと思ひて、法華會もはてヽ坊へ歸りたりけるに、庭に「物申候はむ」と云ふ人あり。上人「たそ」ととはれたりければ、「西行と申ものにて候ふ。法華會結縁のために參りて候。今は日ぐれ候。一夜此御庵室に候はんとて參りて候」といひければ、上人うちにて手ぐすねを引いて、思ひつる事叶たる體にて、あかり障子をあけてまち出でけり。しばしまもりて、「是へ入せ給へ」とて入て對面して、とし比承及候て見參に入度候つるに、御尋悦入候ふよしなど念比に物語して、非時など饗應して、次朝又時などすヽめて被歸けり。
弟子達手を拳つるに、無爲に歸ぬる事悦思ひて、「上人はさしも西行に見あひたらば、頭うちわらんなど、御あらまし候しに、殊に心閑に御物語候つる事、日來の仰せにはたがひて候」と申ければ、「あらいふかいなの法師どもや。あれは文學にうたれんずる物のつらやうか。文學をこそ打たんずる者なれ」と被申けると云々。
新古今和歌集新鈔1ー4平常縁 [講] ; 玄旨 [補]の35ページまで Image may be NSFW. Clik here to view.
作者:東 常縁
補筆:細川 幽斎
版元
高麗橋西大豆葉町(大坂) : 油屋平右衛門らしい。
刊行年:宝永八年(1711年)と思われる。 Image may be NSFW. Clik here to view.
最初に歌人解説と入選数。 Image may be NSFW. Clik here to view.
新古今和歌集新鈔
巻名は哥