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Channel: 新古今和歌集の部屋
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あかねさす 新古今恋物語

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あかねさす
新古今恋物語

著者:加藤千恵
発行:河出書房
初版:2011年10月30日

新古今和歌集の歌をモチーフにした短編小説集。最後に当該和歌の短歌訳。
加藤千恵は、ハッピーアイスクリームで高校生でデビュー。自由律の口語短歌。

和歌
目覚めする身を吹きとほす風の音を昔は袖のよそに聞きけむ 和泉式部
短歌訳
触れてみて初めてわかる 想像はしょせん想像でしかない 加藤千恵

異端の皇女と女房歌人 式子内親王たちの新古今

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異端の皇女と女房歌人
式子内親王たちの新古今

角川選書536

著者:田渕句美子
発行:KADOKAWA
初版:平成26年2月25日

式子内親王と宮内卿、俊成卿女らと後鳥羽院歌壇での活躍と新古今和歌集。

軒場の梅 平重衡の都落と式子内親王女房

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『平家公達草紙』(東京国立博物館本)に、平重衡が「大炊御門の斎前院御所へ、常に参りて遊びにければ」とあり、寿永二年(一一八三)七月の平家都落の際には鎧姿で別れを告げに行き、恋人であった中将君と中納言君が悲しむと言う場面が書かれている。これは大炊御門殿の事である。

異端の皇女と女房歌人より

和歌の風景 古今・新古今集と京都

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和歌の風景
古今・新古今集と京都


著者:産経新聞京都総局
発行:産経新聞出版
初版:2007年3月31日

2005年の古今集1100年、新古今集800年の企画として、産経新聞朝刊に2005年4月から2006年秋まで掲載された「古今点景」をまとめたもの。
取材・執筆・写真は、京都総局が担当。
71首の古今集、新古今集和歌に所縁の京都、奈良、大阪の地を題材にして、京都府立大学赤瀬信吾、京都産業大学小林一彦両教授の指導協力の元に制作。
あやめ、山田の誤認などがあるが、和歌と京都周辺の風景めぐりにはとても良い。

新古今和歌集 後鳥羽院と定家の時代

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新古今和歌集
 後鳥羽院と定家の時代


著者:田渕句美子
発行:角川学芸出版
初版:平成22年2月25日

恋はうたかた 『新古今集」恋歌50撰

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恋はうたかた 「新古今集」恋歌50撰

著者:八幡啓
発行:ウインかもがわ
初版:2013年4月8日

自主出版

古歌に見る愛 万葉集・古今集・新古今集

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古歌に見る愛 万葉集・古今集・新古今集

著者:菊地幸彦
発行:蒼洋社
初版:平成9年12月5日

元高校教諭。
愛を33のテーマに別けて、万葉集、古今集、新古今集の恋歌を歌、訳、解説で紹介。
万葉集の紹介数が多い。

平成歌合 新古今和歌集百番

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平成歌合 新古今和歌集百番

著者:上野正比古
発行:角川学芸出版
初版:平成23年12月25日

弁護士・公認会計士の著者が、新古今和歌集の百首と自身の歌とを合わせ、読者に判者になってもらうと言う嗜好。

個人的には、無謀な試みとしか思えない。

仮名序 頓阿筆断簡コレクション

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はしのなみにくちぬる名をおしみ
ても心うちにうこきことほかにあら
はれすといふことなし。いはむやすみ
よしの神はかたそきのことのはを
のこし傳教大師は我たつそまに
おもひをのへたまへり。かくのことき
しらぬむかしの人の心をもあらはし
ゆきて見ぬさかひのほかのこと

                   (長柄の)
橋の浪に朽ちぬる名を惜しみても、心(の)うちに動き、こと(ば)ほかにあらはれずといふ事なし。いはむや住吉の神は片そぎの言の葉を残し、伝教大師はわがたつ杣の思をのべ給えり。かくの如き知らぬ昔の人の心をもあらはし、行きて見ぬ境のほかの事
(をも知るは、ただこの道ならし。)

頓阿(とんあ / とんな)
正応二年(1289年) - 文中元年/応安五年(1372年)。鎌倉時代後期から南北朝時代の僧。父は二階堂氏一族の二階堂光貞とされるが、藤原師実の子孫という説もある。俗名は二階堂貞宗。子に僧・歌人の経賢がいる。
西行を史蹟を慕って諸国を行脚、京都東山双林寺の西行の旧跡に草庵を構えるなど隠遁者の生活を送った。二条為世に師事して活躍、二条派(歌道)再興の祖とされ、20歳代で慶運・浄弁・吉田兼好とともに和歌四天王の一人とされた。

地下の歌人であり、歌壇での活躍は晩年であった。「新拾遺和歌集」撰進の際には撰者二条為明が選集の途中で亡くなったことから、頓阿がそれを引き継いで完成させたが、撰者となったのは76歳の時である。北朝の実力者二条良基の保護を受けた。
『続千載集』以下の勅撰和歌集に44首が入集。著書に『井蛙抄』、『愚問賢註』などがある。
古筆了音
延宝二年(1674年)-享保十年(1725年)。江戸時代前期-中期の古筆鑑定家。古筆了(りょうみん)の次男。父のあとをつぎ,古筆宗家6代となった。姓は平沢、名は最博。

壬午
元禄十五年(1702年)

20.5cm×13.5cm

平成28年1月15日 拾陸

軒場の梅 建礼門院右京大夫集 齋院女房との贈答歌

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大炊の御門の齋院いまだ本院におはしましし比かの宮の中將のきみのもとよりみかきのうちの花とてをりてたびて

しめのうちは身をもくだかず櫻花をしむこヽろを神にまかせて

かへし

しめのほかも花としいはん花はみな神にまかせてちらずもがな

この中將の君に清經の中將の物いふときヽしをほどなくをなじ宮のうちなる人におもひうつりぬときヽしかばふみのついでに

袖の露やいかヾこぼるヽあしがきをふきわたるなる風のけしきに

かへし

ふきわたる風につけても袖の露みだれそめにしことぞくやしき

 

平治元年(1159年)10月25日~嘉応元年(1169年)7月26日

斎院中将 前斎院女別当と言う異本も有り、俊成の女。


三十六歌仙 坂上是則 松風画コレクション

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  大内記是則

みよしのヽ

 やまのしら雪

  つもるら
     し
ふるさとさむく

  なりまさるなり


       松風 印

み吉野の山の白雪積もるらし古里寒くなりまさるなり


 古今集巻第六325 

  ならの京にまかれりける時に
  やとれりける所にてよめる
      坂上是則 
みよしのの山の白雪つもるらしふるさとさむくなりまさるなり

 和漢朗詠集
みよしのの山のしらゆきつもるらしふるさとさむくなりまさるなり

 俊成三十六人歌合
 左     坂上是則
みよしののやまのしらゆきつもるらしふるさとさむくなりまさるなり

平成28年1月16日 壱

三十六歌仙 小大君 松風画コレクション

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 いははしの

  よるのちきりも

   たえぬへし

あくるわひしき

   かつらきの
       神

      松風
        印

岩橋の夜の契りも絶えぬべし明くる侘しき葛城の神
いはばしのよるのちぎりもたえぬべしあくるわびしきかつらぎのかみ

俊成三十六人歌合
小大君
いははしのよるのちきりもたえぬへしあくるわひしきかつらきのかみ

 拾遺集1201
  大納言朝光下らふに侍りける時
  女のもとにしのひてまかりてあ
  か月にかへらしといひけれは
       春宮女蔵人左近
いははしのよるの契もたえぬへしあくるわひしき葛木の神

平成28年1月16日 壱

平家公達草紙 重衡の都落ち

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平家公達草紙 東京国立博物館蔵

三位中將重衡といひし人は、世にあひ思事なかりけれど人のなげくことなどをしはかりなだめ申などしければ人もありがたき事によろこびけり。はな/"\ををかしきこといひて人わらはせなどぞしける。かたちもいとなまめかしくきよらなりけり。
壽永二年七月世の中みだれ源氏ども宮こへみだれ入ければ一門の人々内府よりはじめ多くの公卿殿上人みな落ち行きけり。行幸をもなしまゐらせければ世のありさまいふばかりもなくてみな人夢ぢにまよふ心地しけり。
此三位中將大炊御門の前の齋院の御所へ常にまいりてあそびければかたらふ女房なども有けり。宮こをいづとていまひとたびとやおもはれけむ。齋院の御所へまゐりてかくと申ければ宮を
はじめまゐらせてみな人々いそぎいでヽ見給けり。常はなをし色/\の狩衣織物のさしきぬ又公事のついでにてこと/"\しきそくたいなどなるおりもありさやうのすがたにてこそ見ならひたりけるにぎよれうにあきのヽぬいたるよろひひたヽれといふ物に鎧きてたちゑぼしきてまいられたりける。
此すがたのうとましさるはかぎりのたびうきおもかげをしもとヾめんことヽ思ひやすらひながら猶いとま申さまほしくて
とてうちしめりたるごとくいみじくなまめかしくぞ有ける。いであひたる人々も涙にくれてなに事をいふともなかりけり。
中將の君といひし人とりわきたる中なりければかヽるすがたを見るよりいまはとて立いづるまで□□しくたヽえ見ざりけり。又伏見中納言師仲のむすめ中納言の君といふにしのびて□たる人なりけるがそれはたヾ一目みてたちて又も見ざりけるを人々いかほどもうしろかくるヽまでこそ見るべきに思ひの外におぼえけるが中將君はなきしほれながらながらへて三位中將うたれて後さまかへてけり。此中納言君しばしは宮にさぶらひけるが次の季(とし)の春武士にとられてわたさるヽなどきこえける比よりかきくらみてうせにけるがしばしはいづくに有とも人にしられざりけるが後にきこえけるは太子の御はかのあたりにおこなひすましてつゐに宮こへいらずしてやみにけり。されば是こそ猶ふかき心なりけれ。いとま申のおりは又みじとおもひけるもゆへある事なり。いみじくあはれなる事になむひと申ける。

建礼門院右京大夫集によると、中将君の相手は平清経となっており、清経も左近権中将であった事から誤伝が生じたものと考えられる。

三十六歌仙 壬生忠岑 松風画?コレクション

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 左近衛番長壬生忠峯

はるたつといふ

   はかりにや

 みよしのヽ

やまも
  かすみて

 けさは
   見ゆらん

春立つといふばかりにやみ吉野の山も霞て今朝は見ゆらむ
はるたつといふはかりにやみよしののやまもかすみてけさはみゆらむ

拾遺集 巻頭歌
  平さたふんか家歌合によみ侍りける
          壬生忠岑
はるたつといふはかりにや三吉野の山もかすみてけさは見ゆらん

平成28年1月16日 壱

哀傷歌 三十六歌仙 遍照 松風?画コレクション

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  大僧正遍照

すゑのつゆもとの

 しすくや

  よの中の

おくれ

 さきたつ

 ためし

   なるらん


新古今和歌集 巻第八哀傷歌

        遍照
末の露元の滴や世の中の遅れ先立つ例なるらむ


俊成三十六人歌合
        遍昭
すゑのつゆもとのしつくやよのなかのおくれさきたつためしなるらむ

和漢朗詠集
すゑのつゆもとのしつくやよのなかのおくれさきたつためしなるらん

平成28年1月16日 壱


三十六歌仙 在原業平 松風画コレクション

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  在原朝臣業平

代の中に

  たえてさくらの

 なかりせは

  はるの

こヽろはのどけ

  からまし

古今集 春歌上 53
なきさの院にてさくらを見てよめる
      業平
世中にたえてさくらのなかりせは春の心はのとけからまし


伊勢物語

平成28年1月16日 貮

軒場の梅 言葉集 藤花見の誘い

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言葉集第十四 雑上

本院ノ藤サカリナリケ○○
コゝロアラン人ニミセハヤト
女房申アヒタリケレハ
高倉三位ノ御許ヘヨミテ
タテマツリケル

     前斎院帥

ミセハヤナイロモカハラヌコノモトノ
キミニマ○○○カゝルフチナミ

返し

     高倉三位

シメノウチニノトケキハルノフチナミハ
チトセヲマツニカゝルトヲシレ

 

冷泉家時雨亭叢書第七巻 平安中世私撰集より

本院の藤盛りなりけるを心有らん人に見せばやと女房申相たりければ高倉三位の御許に詠みて奉りける

前斎院帥

見せばやな色も変はらぬこの下の
君にまつが枝掛かる藤浪

返し

高倉三位

標の内に長閑けき春の藤浪は
千歳を松に掛かるとを知れ

掛詞
この下 子(式子内親王)の許、木の下
松が枝 待つ、松

作者別時代順 万葉、古今、新古今抄

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作者別時代順 万葉、古今、新古今抄


著作:遠藤嘉基、谷山茂
発行:中央図書出版社
初版:昭和32年1月10日

特徴
高等学校国語科(乙)の教科書として万葉、古今、新古今集の抄で、時代別に作者別に編集した。
底本
万葉集 寛永板本(万葉集大成)
古今集 尾上蔵本嘉禄本(岩波文庫)
新古今集 明暦板本二十一代集(岩波文庫)

万葉・古今・新古今

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万葉・古今・新古今

著者:筏勲
監修:佐伯梅友
発行:文研出版


特徴
一般教養向きを兼ねるとともに、主としては高等学校における古典学習の参考書として著した。

万葉・古今・新古今要解

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万葉・古今・新古今要解
   文法解明叢書

著作者:三谷栄一
発行:有精堂出版
初版:昭和60年12月1日

特徴
高等学校古典乙の主要教科書に載せられている万葉集、古今集、新古今集の歌をすべて採用し国歌大観番号によって配列した。
底本は流布本。
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