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Channel: 新古今和歌集の部屋
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寿本新古今和歌集

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寿本新古今和歌集
 谷山茂氏蔵

新古今集とその歌人より。
表紙に金糸で壽の文字、卍字が有る。
上巻 仮名序、春歌上~羇旅歌
下巻 恋歌一~釈教歌、真名序、奥書、後出歌
撰者名注記は有るが、隠岐本合点は無い。
切り出し歌を含まず後出歌として下巻末に一括して17首掲載、41番のイ本注記が一致し内容は春日本に近く、撰者名注記は前田本に近い。
新古今集とその歌人の写真によれば、
新古今和謌集巻第一
春哥上
百首哥たてまつりし時

新古今倭歌集第十一
戀哥一

奥書
本云
承元三年六月十九日書之
 同七月廿二日依重 勅定被改直之

 九条左大臣女房持之
以定家卿自筆本書写之
 本草子料紙鳥子色紙

元応元年潤七月十六日不違文字書写之
 北山入道相国本也 同十八日校合

賀歌 初子 大伴家持

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 題知らず

  よみ人知らず

はつ春の

はつねの今日の
     玉菷

 手にとるからに
    ゆらぐ
     玉の緒


読み:はつはるのはつねのきょうのたまばはきてにとるからにゆらぐたまのお

万葉集巻第二十 4493
(天平宝字)二年正月三日召侍従竪子王臣等令侍於内裏之東屋垣下即賜玉箒肆宴 于時内相藤原朝臣奉勅宣 諸王卿等随堪任意作歌并賦詩 仍應詔旨各陳心緒作歌賦詩 [未得諸人之賦詩并作歌也]
始春乃 波都祢乃家布能 多麻婆波伎 手尓等流可良尓 由良久多麻能乎
初春の初子の今日の玉箒手に取るからに揺らく玉の緒
右一首右中辨大伴宿祢家持作但依大蔵政不堪奏之也

正倉院 子日目利箒(模造)

正倉院紀要第37号(平成27年) 宝物随想 玉箒の揺らぎ(阿部弘 元正倉院事務所長)

白居易 寄殷協律

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寄殷協律  殷協律に寄す
         白居易

五歳優游同過日  五歳の優游同に日を過ごし
一朝消散似浮雲  一朝消散して浮雲に似たり。
琴詩酒伴皆抛我  琴詩酒の伴皆我を抛ち
雪月花時最憶君  雪月花の時最も君を憶ふ。
幾度聽鷄歌白日  幾度か鶏を聴き白日を歌ひ
亦曾騎馬詠紅裙  亦た曾て馬に騎り紅裙を詠ず。
呉娘暮雨蕭蕭曲  呉娘の暮雨蕭蕭の曲
自別江南更不聞  江南に別れてより更に聞かず。

私家集と新古今集

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私家集と新古今集

著者:森本元子
発行:明治書院
初版:昭和49年11月25日

第一部 中古私家集と新古今集
序章 新古今集と私家集の作
第一章 新古今集哀傷部と中古私家集
第二章 三十六人集歌人の家集と新古今集
Ⅰ 小町集
Ⅱ 伊勢集
Ⅲ 中務集
Ⅳ 元輔集
Ⅴ 能宣集
Ⅵ 小大君集(付)朝光集
第三章 村上・円融両御集と新古今集
Ⅰ 村上御集
Ⅱ 円融院御集
第四章 実方集ほか三家集と新古今集
Ⅰ 実方集
Ⅱ 道信集
Ⅲ 好忠集
Ⅳ 公任集
第五章 紫式部集と新古今集
第六章 馬内侍・大弐三位と新古今集
Ⅰ 馬内侍集
Ⅱ 大弐三位集(藤三位集)
第七章 和泉式部と新古今集
第八章 赤染衛門・伊勢大輔と新古今集
Ⅰ 赤染衛門集
Ⅱ 伊勢大輔集
[補]女性作の撰者注記
第九章 林葉集ほか二家集と新古今集
Ⅰ 林葉集
Ⅱ 林下集
Ⅲ 按納言集
第十章 寿永百首家集と新古今集
Ⅰ 頼輔集
Ⅱ 成仲集
Ⅲ 寂然法師集
Ⅳ 師光集
Ⅴ 寂蓮集
Ⅵ 殷富門院大輔集
Ⅶ 小侍従集
Ⅷ 二条院讃岐集

第二部 斎宮女御集に関する研究
第一章 斎宮女御集の一歌群をめぐって
第二章 斎宮女御本文考
第三章 西本願寺本斎宮女御集本文の性格
第四章 斎宮女御集「小島切」の本文について
第五章 斎宮女御集の構成と成立
第六章 斎宮女御集作の先蹤歌
第七章 斎宮女御集と新古今集
第八章 斎宮女御の生涯
[補]斎宮女御母の確認
別稿一 斎宮女御作「松風入夜琴」の歌について
別稿二 斎宮女御と源氏物語

附表
一、新古今集中私家集にみえる歌一覧
二、斎宮女御集諸本配列対照表

春夜宴桃李園序

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春夜宴桃李園序 春夜桃李園に宴するの序
      李白
夫天地者萬物之逆旅 夫れ天地は万物の逆旅にして
光陰者百代之過客 光陰は百代の過客なり。
而浮生若夢 而して浮生は夢の若し。
爲歡幾何 歎を為すこと幾何ぞ
古人秉燭夜遊 古人燭を秉りて夜遊ぶは
良有以也 良に以有る也。
況陽春召我以煙景 況んや陽春の我を召すに煙景を以てし
大塊假我以文章 大塊の我に仮すに文章を以てするをや。
會桃李之芳園 桃李の芳園に会し
序天倫之樂事 天倫の楽事を序す。

群季俊秀皆爲惠連 群季の俊秀は皆惠連たり
吾人詠歌獨慚康樂 吾人の詠歌は独り康楽に慚づ。
幽賞未已高談轉清 幽賞未だ已まざるに高談転た清し。
開瓊筵以坐華 瓊筵を開いて以て華に坐し
飛羽觴而醉月 羽觴を飛ばして月に醉う。
不有佳作何伸雅懷 佳作有らずんば
何ぞ雅懐を伸べん
如詩不成罰依金谷酒數 如し詩成らずんば罰は金谷の酒數に依らん

長恨歌

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長恨歌

漢皇色を重んじて傾国を思ひ
御宇多年求むれども得ず
楊家に女有り初めて長成す
養はれて深閨に在り人未だ識らず
天生の麗質自ら棄て難し
一朝選ばれ君主の側に在り
眸を廻らして一笑すれば百媚生じ
六宮の粉黛顔色無し
春寒くして浴を賜ふ華清の池
温泉水滑らかにして凝脂を洗ふ
侍児扶け起こせど嬌として力無し
始めて是新たに恩沢を承くる時
雲鬢花顔金歩揺
芙蓉の帳暖かにして春宵度る
春宵短きに苦しみ日高くして起く
従より君王早朝せず
歓を承け宴に侍して閑暇無く
春は春の遊びに従ひ夜は夜を専らにす
後宮の佳麗三千人
三千の寵愛一身に在り
金屋妝ひ成りて嬌として夜に侍し
玉楼宴罷みて酔ひて春に和す
姉妹弟兄皆土を列ね
憐れむべし光彩門戸に生ず
遂に天下の父母の心をして
男を生むを重んぜず女を生むを重んぜしむ
驪宮高き処青雲に入り
仙楽風に飄へりて処処に聞こゆ
緩歌慢舞糸竹を凝らし
尽日君王看れども足らず
漁陽の鞁鼓地を動して来たり
驚破す霓裳羽衣の曲
臨耶の道士鴻都の客
能く精誠を以って魂魄を致す
君王が輾転の思ひ感ずるが為に
遂に方士をして殷勤に覓め教む
空を拝し気を馭して奔ること電の如く
天に昇り地に入り之を求むること遍し
上は碧落を窮め下は黄泉
両処茫茫として皆見えず
忽ち聞く海上に仙山有り
山は虚無縹緲の間に在りと
楼閣玲瓏として五雲起こり
其の中綽約として仙子多し
中に一人有り字は太真
雪膚花貌参差として是なり
金闕の西廂に玉扃を叩き
転じて小玉をして双成に報ぜ教む
聞く道く漢家天子の使と
九華帳裏夢魂驚く
衣を攬り枕を推し起ちて徘徊し
珠箔銀屏邐迤として開く
雲鬢半偏して新に睡覚め
花冠整はず堂を下りて来たる
風は仙袂を吹きて飄颻として挙り
猶霓裳羽衣の舞に似たり
玉容寂寞として涙闌干
梨花一枝春は雨を帯ぶ
情を含み睇を凝らし君王に謝す
一別音容両ながら渺茫
昭陽殿裏恩愛絶え
蓬莱宮中日月長し
頭を廻らし下のかた人寰を望む処
長安を見ずして塵霧を見る
唯旧物を将ちて深情を表すとも
鈿合金釵寄せ将ち去らしむ
釵は一股を留め合は一扇
釵は黄金を擘き合は鈿を分つ
但心をして金鈿の堅きに似しむれば
天上人間会ず相見む
別に臨みて殷勤に重て詞を寄す
詞中に誓有り両心のみ知る
七月七日長生殿
夜半人無く私語の時
天に在りては願はくは比翼の鳥と作り
地に在りては願はくは連理の枝と為らむと
天長く地に久しきも時有りて尽く
此の恨は綿綿として絶ゆる期無からむ

必携万葉・古今・新古今

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必携万葉・古今・新古今

著者:石川重貞
発行:研数書院
初版:昭和27年9月25日

都立豊多摩高等学校教諭が、高等学校国語科における上代和歌学習の参考書として、現行教科書に採択されているものを作者別になるべくとった。
底本は岩波文庫。

徒然草 西行と実定

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徒然草 十段

家居のつきづきしく、あらまほしきこそ、仮の宿りとは思へど、興あるものなれ。
よき人の、のどやかに住みなしたる所は、さし入りたる月の色も一きはしみじみと見ゆるぞかし。今めかしく、きらヽかならねど、木立もの古りて、わざとならぬ庭の草も心あるさまに、簀子・透垣のたよりをかしく、うちある調度も昔覚えてやすらかなるこそ、心にくしと見ゆれ。
多くの工の、心を尽してみがきたて、唐の、大和の、めづらしく、えならぬ調度ども並べ置き、前栽の草木まで心のままならず作りなせるは、見る目も苦しく、いとわびし。さてもやは長らへ住むべき。また、時の間の烟ともなりなんとぞ、うち見るより思はるヽ。大方は、家居にこそ、ことざまはおしはからるれ。
後徳大寺大臣の寝殿に、鳶ゐさせじとて縄を張られたりけるを、西行が見て、鳶のゐたらんは、何かは苦しかるべき。この殿の御心さばかりにこそとて、その後は参らざりけると聞き侍るに、綾小路宮の、おはします小坂殿の棟に、いつぞや縄を引かれたりしかば、かの例思ひ出でられ侍りしに、
「まことや、烏の群れゐて池の蛙をとりければ、御覧じかなしませ給ひてなん」と人の語りしこそ、さてはいみじくこそと覚えしか。徳大寺にもいかなる故か侍りけん。

井蛙抄 六百番歌合

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井蛙抄
六百番歌合 独鈷鎌首

一條法印云、左大將家六百番歌合の時、左右人数日々に參じて加評定て左右申詞を被書けり。自餘人數不參の日あれども寂蓮顯昭は毎日參じていさかひありけり。顯昭はひじりにて獨鈷をもちたりけり。寂蓮はかまくびをもたてヽいさかひけり。殿中の女房、例の獨鈷かまくびと名づけられけりと云々。

万葉集 都鳥考察

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万葉集巻第二十4462
布奈藝保布 保利江乃可波乃 美奈伎波尓 伎為都々奈久波 美夜故杼里香蒙
舟競ふ堀江の川の水際に来居つつ鳴くは都鳥かも
右三首江邊作之

万葉集巻第二十の都鳥については、ミヤコドリであると言う説が有る。
しかし、ミヤコドリは大陸からの渡り鳥で冬鳥であり、主に九州に飛来していた。
難波の堀江は、難波宮への海運を容易にするために掘られた川であり、満潮時には海水が流れ込む汽水川であったと思われる。
鳥の名前は、その鳴き声に由来すると言われ、古代人には、ウグヒス、ホトトギスと聞こえたらしい。
以上の事から、沿岸部や河口、干潟などに生息し、ミヤコと鳴き声が聞こえる鳥は、ウミネコであったと推察する。

別冊太陽 和歌

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別冊太陽 和歌
 日本のこころ19

監修:木俣修、安田章生
発行:平凡社
昭和52年6月25日発行
從三位頼政卿集断簡 国宝 伝源頼政筆

桂万葉集全巻収録
天智天皇から吉野秀雄まで解説
和歌の歴史
新古今和歌集とその後 象徴世界の創造 安田章生

墨 新古今和歌集

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墨 1985年第55号7月号
特集 新古今和歌集


特集執筆者
目崎徳衛・塚本邦雄・久保田淳・小谷稔・島谷弘幸・渡部清・冷泉貴美子
発行:芸術新聞社
昭和60年7月1日発行

週刊朝日百科世界の文学 新古今和歌集

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週刊朝日百科世界の文学82 名作への招待
新古今和歌集
新撰菟玖波集、千載和歌集、百人一首…

発行:朝日新聞社
2001年2月18日発行

平安の仮名 鎌倉の仮名

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平安の仮名 鎌倉の仮名

出光美術館
古今和歌集1100年 新古今和歌集800年
平安の仮名 鎌倉の仮名ー時代を映す書のかたち展

平成17年11月5日から12月18日まで開催

うたのちから 国文学研究資料館編

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うたのちから
古今集・新古今集の世界

平成17年度人間文化研究機構連携展示
      国文学研究資料館編

平成17年10月28日~11月18日に展示

懐風弄月文庫
『新古今和歌集の基礎的研究』(塙書房、1968年)、『新古今和歌集研究』(風間書房、2004年)などの著者である名古屋大学名誉教授・後藤重郎(1921-2006)の写本コレクション

うたのちから 歴博編

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うたのちから
 和歌の時代史

人間文化研究機構連携展示

国立歴史民族博物館

2005年10月18日~11月18日開催

やまとうた一千年 五島美術館

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やまとうた一千年
古今集から新古今集の名筆をたどる

五島美術館

平成17年10月29日~11月27日

歌仙の饗宴 出光美術館

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歌仙の饗宴
古今和歌集1100年記念祭

出光美術館

平成18年1月7日から2月12日まで開催

佐竹本三十六歌仙絵巻
人麿、斎宮女御、小大君、興風、友則、遍照、頼基、忠見、元真

時代不同歌合絵

眼鏡試着 視力検査 視標

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眼鏡市場店にて

まえかみも またわかくさの にほひかな
(前髪もまだ若艸の匂ひかな 松尾芭蕉)

きみかよの しるしとそみる すみよしの まつふくかせも のとけかりけり
君が代の験とぞ見る住吉の松吹く風ものどけかりけり (続拾遺集  巻第二十神祇歌)

こまとめて そてうちはらふ かけもなし さののわたりの ゆきのゆふくれ
駒とめて袖をうちはらふかげもなし
佐野のわたりの雪の夕暮(新古今和歌集 冬歌)


やまさとは かすみわたれる けしきにて そらにやはるの たつをしるらむ
山里は霞わたれるけしきにて空にやはるの立つを知るらん(山家集)

つのくにの なにはのはるは ゆめなれや あしのかれはに かせわたるなり
津の国の難波の春は夢なれや葦の枯葉に風渡るなり(新古今和歌集 冬歌)

こひしねと するわさならし うはたまの よるはすからに ゆめにみえつつ
恋死ねとするわざならしむばたまの夜はすからに夢に見えつつ(古今和歌集 恋歌一)




あききぬと めにはさやかに みえねとも かせのおとにそ おとれかれぬる
秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(古今和歌集 秋歌上)

みわたせは やなきさくらを こきませて みやこそはるの にしきなりける
見渡せば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりける(古今和歌集 春歌上)


宮廷のみやびー近衞家1000年の名宝

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宮廷のみやびー近衞家1000年の名宝
陽明文庫創立70周年記念特別展

東京国立博物館

2008年1月2日から2月24日

国宝熊野懐紙 後鳥羽院、藤原家隆筆
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