新古今和歌集 上
刊行年不明
注記者(自筆)不明
他の刊行本と区別する為に「朱表紙本」と仮に名付く。
艸廼舎と真名序題に印があるが不明。もしかすると草廼舎蝴蝶の蔵書か?
真名序
和歌集
夫和歌
歌亦宣然
注書きに、宣長先生云とあり、本居宣長の門人系列と推察される。
夏歌の式子内親王の忘れめやに「枕ニ」と「草に」の意味を記している。
夏歌の俊成歌に白氏文集の
蘭省花時錦帳下
廬山雨夜草庵中
と本文をメモしている。
尾張と記して、尾張廼家苞(石原正明著。文政二年刊)をメモっている。
又、美濃と記して美濃の家づとをメモっており、両書の特徴的なものを注記している。
夏歌の後鳥羽院歌の
底本の山ざとの「はな」を「みね」と校正している。
上巻で、真名序、仮名序、春歌上~羇旅歌まで
性○と朱印があるが、不明。
仕入
山政
と裏表紙糊付け紙にあるが、不詳。