明月記 元久二年二月
廿五日。暁より雨降る。巳の時許りに所へ参ず。彼是語りて云ふ。一昨日の物、即ち御前に取り出す。皆 召し入れられ了んぬ。和歌所に返し給ふと云々。籠居凶服の者、初めての出仕、事に於て恐れを成すの間、此の如き事、聊か以て安堵す。御気色の程を知るか。大僧正参じ給ふ。大府卿と切り継ぎを見る。暮に雑の下を切り継ぎ了んぬ(総州之を見る)。昏黒に退下す。…略。
廿五日。暁より雨降る。巳の時許りに所へ参ず。彼是語りて云ふ。一昨日の物、即ち御前に取り出す。皆 召し入れられ了んぬ。和歌所に返し給ふと云々。籠居凶服の者、初めての出仕、事に於て恐れを成すの間、此の如き事、聊か以て安堵す。御気色の程を知るか。大僧正参じ給ふ。大府卿と切り継ぎを見る。暮に雑の下を切り継ぎ了んぬ(総州之を見る)。昏黒に退下す。…略。