鳥 下 緑 蕪 秦
苑 寂 蝉 鳴 黄
葉 漢 宮 秋
なつ 空に
山の ぞ
せみ
みねの の
梢
こゑは
の
たか き
ければ こゆる
和漢朗詠集
蝉
題咸陽城東棲 許渾
鳥緑蕪に下りて秦苑寂かなり。
蝉黄葉に鳴いて漢宮秋なり。
作者不詳
夏山の峯の梢の(し)高ければ
空にぞ蝉の声は(も)聞こゆる
出典作者不詳だが、「梢の」、「声は」は、坂本類によるもの。
六百番歌合藤原家隆の
夏山の梢も高く鳴く蝉はなかなか声ぞかすかなりけり
の本歌取り歌がある。
約640×31cm
平成30年12月25日 參點壱