新古今和歌集 巻第十三恋歌三
水無瀬にて恋十五首歌合に寄風恋
宮内卿
まつに
あり をとする
とは ならひ
きくやいかにうは
の
そらなる
風たにも
歌:聞くやいかにうはの空なる風だにもまつに音する習ありとは
読み:きくやいかにうはのそらなるかぜだにもまつにおとするならいありとは
意味:お聞きですか?上空を吹く風さえも、松に音を立てる習性があるのに。私はうわのそらで、来ない貴方が訪れるのを待っているのですよ。
作者:?ー1205?源師光女、後鳥羽院女房。
備考:水無瀬恋十五首歌合。新三十六人歌合、女房三十六人歌合、定家十体、美濃、新古今和歌集抜抄、新古今抜書抄、新古今和歌集抄出聞書
平成27年7月19日 貮點壱