新古今和歌集 巻第十一恋歌一
題しらず 中納言兼輔
みかの原わきて
流るる
いづみ河
いつ見きとてか
恋し
かるらむ
読み:みかのはらわきてながるるいづみがわいつみきとてかこいしかるらむ 隠
意味:みかの原から涌き出て泉川になるように、いつ貴女を見てこんなに恋しく思うようになったのでしょうか。
作者:藤原兼輔ふじわらのかねすけ877~933三十六歌仙の一人。従三位中納言兼右衛門督。加茂川の近くに家があったので、堤中納言とも呼ばれる。
備考:百人一首、古今和歌六帖。歌枕 瓶原(〈甕原〉〈三日原〉〈三香原〉)、泉川
時代不同歌合、八代抄、歌枕名寄、 俊成三十六人歌合、常縁原撰本新古今和歌集聞書、新古今和歌集抄出聞書(陽明文庫)