新古今和歌集 巻第四 秋歌上
法性寺入道前關白太政大臣家の歌合に野風を
藤原基俊
高圓の野路の
しの原末
さわぎ
そそや木がらし
今日吹きぬなり
読み:たかまどののじのしのはらすえさわぎそそやこがらしきょうふきぬなり 隠
意味:高円の野原道の篠竹の原の葉末がざわついたのは、そらそら木枯らしが吹いたためらしい。
作者:ふじわらのもととし1060~1142万葉集を研究し、訓点をつけた。
備考:歌枕:高円 奈良の春日山の近くにある高円山
時代不同歌合、八代集抄、歌枕名寄、定家十体、九代抄、九代集抄、新古今和歌集抄出聞書(陽明文庫)