新古今和歌集 巻第十一 戀歌一
和歌所歌合に久忍戀のこころを
攝政太政大臣
いそのかみふるの
神杉
ふりぬれど色
には出でず
露も
時雨も
読み:いそのかみふるのかみすぎふりぬれどいろにはいでずつゆもしぐれも 隠
意味:(いそのかみ)布留神社の古い神杉は、長い期間を経たが、ちょっとした露や時雨が降っても色が変わらないように、私の長い忍恋も色に出ることはありません。
作者:藤原良経ふじわらのよしつね1169~1206關白九條兼實の子。後京極殿と呼ばれた。新古今和歌集に関与。
備考:北野宮歌合
歌枕名寄、常縁原撰本新古今和歌集聞書