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第三 夏歌
攝政太政大臣家百首歌合に鵜河をよみ侍りける 前大僧正慈圓
鵜飼舟
あはれとぞ見る
もののふのやそ宇治川の
夕闇のそら
読み:うかいぶねあわれとぞみるもののふのやそうじがわのゆうやみのそら 隠
意訳:鵜飼舟をしみじみと見入ってしまいます。(もののふのやそ)宇治川の夕闇の空の中でかがり火だけが揺らめいていて。
作者:藤原兼家ふじわらのかねいえ929〜990師輔の子。東三条殿、法興院殿と呼ばれた。道綱母の夫。 兄兼通と不仲だったため、貞元二年(977年)右大臣を免ぜられていたが、兼通が死後の翌年十月に右大臣に任じられていた。宇治川と氏の掛詞。
六百番歌合。八代抄、歌枕名寄、新古今抄、新古今注、九代抄。