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Channel: 新古今和歌集の部屋
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平家物語 平松家本 安元大火

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源氏物語 早蕨 宿木 東屋

早蕨 阿闍梨 君にとて数多の春を摘みしかば常を忘れぬ初蕨なりきみにとてあまたのはるをつみしかはつねをわすれぬはつわらひなり 中君 この春は誰にか見せむ亡き人の形見に摘める峰の早蕨このはるはたれにかみせむなきひとのかたみにつめるみねのさわらひ 匂宮 折る人の心に通ふ花なれや色には出でず下に匂へるをるひとのこころにかよふはななれやいろにはいてすしたににほへる 薫...

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古今著聞集 治承四年大辻風の事

古今著聞集 巻第十七 恠異第廿六 治承四年四月大辻風の事 同四年四月二十九日未刻ばかりに、辻風ふきたりけり。 九條のかたよりおこりけるが、京中の家、或はまろび或は柱ばかり殘れる。死ぬるもの其數をしらず。 蔀遣戸さらぬ雑佛、雲の中に入りて、風に随て飛けり。 或所には雨ふり、或所には雷なり。九條坊門東洞院邊には雪も降りたりけり。 其比かゝる風たび/\ふきけれども、kのたびは第一にをびたゝしかりけり。...

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平家物語 中院本 大ちしんの事

去程にてうてきほろひてのちは、國はこ くしにしたかひ、しゃうはりやうけのまゝ なりしかは、上下あんとの思ひをなしたり 去程に、同しき七月九日、大地おひたゝしく うこきて、時うつる程なり。せきけんのうち 白川のほとり、六せう寺、九ちうのとうより はしめて、さい/\所/\のたうしや、ふつ かく、くわうきよ、みんおく、あるひはたふれ かたふき、あるひはやふれくつれ、またきは...

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愚管抄 安元の大火

安元三年七月廿九日ニ讃岐院ニ崇徳院ト云名ヲバ宣下セラレケリ。 略 サテ又此年、京中大燒亡ニテ。ソノ火、大極殿ニ飛付テ燒ニケリ。コレニ依テ改元、治承トアリケリ。

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愚管抄 元暦の大地震

元暦二年七月九日午時バカリ、ナノメナラヌ大地震アリキ。 古ノ堂ノマロバヌハナシ。 所々ノツイガキクヅレヌハナシ。 少シモヨハキ家ノヤブレヌモナシ。 山ノ根本中堂以下ユガマヌ所ナシ。 事モ、ナノメナラヌ龍王動トゾ申シ。平相國龍ニ成テ、フリタルト世ニハ申キ。 法勝寺九重塔ハアダニハタウレズ傾キテ、ヒエンハ重コトニ皆落ニケリ。

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愚管抄 福原遷都

又治承四年六月二日忽ニ都ウツリト云事行ヒテ。 都ヲ福原ヘ遷テ行幸ナシテ。 トカク云バカリナキ事ドモニナリニケリ。乍去サテ有ベキ事ナラネバ。 又公卿僉議行ヒテ。十一月廿三日還都アリテ。少シ人モ心ヲチイテ有ケルニ。

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源氏物語 浮舟 蜻蛉 手習 夢浮橋

浮舟浮舟 未だ古りぬ物には有れと君が為深き心に待つと知らなむまたふりぬものにはあれときみかためふかきこころにまつとしらなむ 匂宮 長き世を頼めても猶悲しきは只明日しらぬ命なりけりなかきよをたのめてもなほかなしきはたたあすしらぬいのちなりけり 浮舟 心をば歎かざらまし命のみ定め無き世と思はましかばこころをはなけかさらましいのちのみさためなきよとおもはましかは 匂宮...

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源氏物語和歌数

       帖   歌数一     桐壺    9二     帚木   14三     空蝉    2四     夕顔   19五     若紫    25六     末摘花  14七     紅葉賀  17八     花宴    8九     葵    24十     賢木   33十一    花散里  4十二    須磨   48十三    明石   30十四    澪標   17十五...

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式子内親王集 正治百首 雑歌

282 都にて雪間僅かに萌え出でし草引き結ぶ小夜の中山 みやこにてゆきまはつかにもえいてしくさひきむすふさよのなかやま 続後拾遺   283 荒磯の玉藻の床に仮寝して我から袖を濡らしつるかな あらいそのたまものとこにかりねしてわれからそてをぬらしつるかな 新勅撰   284 都人沖津小島の浜廂久しくなりぬ涙隔てて みやこひとおきつこしまのはまひさしひさしくなりぬなみたへたてて 新後撰   285...

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式子内親王集 雖入勅撰不見家集歌 千載集 新古今和歌集

302 眺むれば思ひやるべき方ぞ無き春を限りの夕暮の空 なかむれはおもひやるへきかたそなきはるのかきりのゆふくれのそら 千載集 303 神山の麓に馴れし葵草引き別れてぞ年は経にける かみやまのふもとになれしあふひくさひきわかれてそとしはへにける 千載集 304 草も木も秋の末葉は見え行くに月こそ色は変はらざりけれ くさもきもあきのすゑははみえゆくにつきこそいろはかはらさりけれ 千載集...

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式子内親王集 雖入勅撰不見家集歌 新勅撰 続後撰

329 如何にせむ夢路にだにも行きやらぬ虚しき床の手枕の袖 いかにせむゆめちにたにもゆきやらぬむなしきとこのたまくらのそて 新勅撰 330 誰が垣根そことも知らぬ梅が香の夜半の枕に慣れにけるかな たかかきねそこともしらぬむめかかのよはのまくらになれにけるかな 新勅撰 331 吹き結ぶ瀧は氷に閉ぢ果てて松にぞ風の声は惜しまぬ ふきむすふたきはこほりにとちはててまつにそかせのこゑはをしまぬ 新勅撰...

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式子内親王集 雖入勅撰不見家集歌 続古今 続拾遺 新後撰 玉葉集

345 秋来ては幾日も有らじ吹く風の身に沁むばかり成りにけるかな あききてはいくかもあらしふくかせのみにしむはかりなりにけるかな 続古今 346 葦鴨の払ひもあへぬ霜の上に砕けて掛かる薄氷かな あしかものはらひもあへぬしものうへにくたけてかかるうすこほりかな 続古今 重複 347 狩衣乱れにけらし梓弓引馬の野辺の萩の下露 かりころもみたれにけりなあつさゆみひくまののへのはきのあさつゆ 続古今 重複...

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式子内親王集 雖入勅撰不見家集歌 続千載 続後拾遺 風雅 新千載 新拾遺 新後拾遺 新続古今

361 花を待つ面影見ゆる曙は四方の梢に薫る白雲 はなをまつおもかけみゆるあけほのはよものこすゑにかをるしらくも 続千載 362 荒れにけり伏見の里の浅茅原虚しき露の掛かる袖かな あれにけるふしみのさとのあさちはらむなしきつゆのかかるそてかな 続千載 363 冬来ては幾日になりぬ槙の屋に木の葉時雨の絶ゆる夜ぞ無き ふゆきてはいくかになりぬまきのやにこのはしくれのたゆるよそなき 続後拾遺 364...

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式子内親王集 その他補遺

375 然りともと頼む心は神さびて久しくなりぬ賀茂の瑞垣 さりともとたのむこころはかみさひてひさしくなりぬかものみつかき 千載集 376 ふくるまでながむればこそ悲しけれ思ひもいれじ秋の夜の月 ふくるまてなかむれはこそかなしけれおもひもいれしあきのよのつき 新古今 377 生きてよも明日まで人はつらからじこの夕暮を問はばとへかし いきてよもあすまてひとはつらからしこのゆふくれをとははとへかし...

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式子内親王 長秋草 藤原俊成贈答歌

これらを思ひがけず前齋院の御そに、人の伝へ御覧ぜさせければ 382 時の間の夢幻になりにけむ久しくなれし契りと思へど ときのまのゆめまほろしになりにけむひさしくなれしちぎりとおもへと 383 限りなく深き別れの悲しさは思ふ袂も色変はりけり かきりなくふかきわかえのかなしさはおもふたもともいろかはりけり 384 今は只寝られぬいをや歎くらむ夢路ばかりに君をたどりて...

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式子内親王 三百六十番歌合

三百六十番歌合 393 梅の花香をのみ送る春の夜は心幾重の霞涌くらむ むめのはなかをのみをくるはるのよはこころいくへのかすみわくらむ 394 我が宿は立ち枝の梅の咲きしより誰とも無しに人ぞ待たるる わかやとはたちえのむめのさきしよりたれともなしにひとそまたるる 395 春雨は降るともなくて青柳の糸に貫く玉ぞ数添ふ はるさめはふるともなくてあおやきのいとにつらぬくたまそかすそふ 396...

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新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 復職

第十七 雜歌中 冬の頃大將はなれて歎くこと侍りける明くる年右大臣になりて奏し侍りける 東三條入道前攝政太政大臣 かかるせも   ありけるものを宇治川の  絶えぬ    ばかりも歎き         けるかな 読み:かかるせもありけるものをうじがわのたえぬばかりもなげきけるかな 隠 意訳:このように官位を復帰することもありましたのに、ずーっと私の氏は絶えてしまうのかと嘆いておりました...

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新古今和歌集 巻第三 宇治の鵜飼舟

第三 夏歌 攝政太政大臣家百首歌合に鵜河をよみ侍りける 前大僧正慈圓 鵜飼舟   あはれとぞ見る  もののふのやそ宇治川の    夕闇のそら 読み:うかいぶねあわれとぞみるもののふのやそうじがわのゆうやみのそら 隠 意訳:鵜飼舟をしみじみと見入ってしまいます。(もののふのやそ)宇治川の夕闇の空の中でかがり火だけが揺らめいていて。...

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新古今和歌集 巻第二 春歌下 柴舟

第二 春歌下 五十首歌奉りし時 寂蓮法師    暮れて行く  春のみなとは知らねども 霞に落つる宇治の            しば舟 読み:くれてゆくはるのみなとはしらねどもかすみにおつるうじのしばふね 隠 意訳:暮れてゆく春の行き着く先はしらないけれど、霞の中に落ちて行くように下る宇治の柴を積んだ舟の行き先はわかります。...

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