春歌下 上巳の曲水宴
新古今和歌集 巻第二春歌下 曲水宴をよめる 中納言家持 からびとの 舟を浮かべて遊ぶてふ 今日ぞわがせこ 花かづら せよ 読み:からびとのふねをうかべてあそぶちょうきょうぞわがせこはなかづらせよ 京都御苑
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新古今和歌集 巻第二春歌下 紀貫之曲水宴し侍りける時月入花灘暗といふことをよみ侍りける 坂上是則 花流す 瀬をも見るべき三日月の われ て入り ぬる山のを ちかた 読み:はなながすせをもみるべきみかづきのわれていりぬるやまのおちかた 京都御苑
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新古今和歌集 巻第二春歌下 延喜十三年亭子院歌合歌 藤原興風 あしびきの山 吹の花 散りにけり井 手の かはづは 今や鳴くらむ あしびきのやまぶきのはなちりにけりいでのかはづはいまやなくらむ 井手町蛙塚
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新古今和歌集 巻第一春歌上 はるたつこころをよみ侍りける 摂政太政大臣 みよし野は 山もかす みて 白雪の ふりにし里に 春は来にけり 読み:みよしのはやまもかすみてしらゆきのふりにしさとにはるはきにけり
View Article井手のかはづの声
後拾遺和歌集 長久二年弘徽殿女御家歌合にかはづをよめる 良暹法師 みがくれて すだく蛙のもろ声に 騒ぎぞわたる 井手の浮草 (川浪) みがくれてすだくかはづのもろこゑにさわぎぞわたるゐてのうきくさ(かはなみ) 井手町蛙塚
View Article井手の八重山吹蛙
千載和歌集 巻第二春歌下 堀河院御時肥後か家によきやまふきありときこしめしてめしたりけれはたてまつるとてむすひつけて侍りける 二条太皇大后宮肥後 ここのへに やへ山ふきを うつしては ゐでの かはづの 心をぞくむ ここのへにやへやまぶきをうつしてはゐでのかはづのこころをぞくむ
View Article井手の里人へ問ふ
千載和歌集 巻第二春歌下 堀河院御時百首のうちやまふきをよめる 藤原基俊 かはづ 山ぶ なくゐ きの での里人 花さき いまや にけり 問はまし やまぶきのはなさきにけりかはづなくゐでのさとびといまやとはまし
View Article春歌上 未だ見ぬ方の桜
新古今和歌集 巻第一春歌上 西行法師 吉野山 去年のしをりの 道かへて まだ見ぬ かたの 花を尋ねむ 読み:よしのやまこぞのしをりのみちかへてまだみぬかたのはなをたずねむ 吉野山上千本
View Article春歌上 富士の春
新古今和歌集 巻第一春歌上 前大僧正慈円 あまのはら 富士の 煙の 春のいろの 霞になびく あけぼののそら 読み:あまのはらふじのけぶりのはるのいろのかすみになびくあけぼののそら
View Article春歌上 逢坂の雪
新古今和歌集 巻第一春歌上 太上天皇 鶯の 鳴け どもいまだ 降る雪に 杉 の葉しろき あふさか の関 読み:うぐいすのなけどもいまだふるゆきにすぎのはしろきあふさかのせき
View Article春歌上 子の日の浜松
[user_imaget62/78/13fa9e795792f99b19208560a52625fc.jpg]新古今和歌集 巻第一春歌上 皇太后宮大夫俊成 さざ波や志賀の 浜松 ふりにけり 誰が世に引ける 子日な るらむ 読み:さざなみやしがのはままつふりにけりたがよにひけるねのひなるらむ 志賀唐崎
View Article春歌上 融氷
新古今和歌集 巻第一春歌上 題しらず 西行法師 岩間とぢし 氷も今朝は解けそめて 苔のした水 道もとむらむ 読み:いわまとぢしこおりもけさはとけそめてこけのしたみずみちもとむらむ 意味:岩間に閉じ込められた氷も今朝は融け始めて、苔の下にあった水も、流れる水となっているのだろう。
View Article春歌上 天香具山の春
新古今和歌集 巻第一春歌上 春のはじめの歌 太上天皇 ほのぼのと 春こそ空に来にけらし 天の香具山 かすみたなびく ほのぼのとはるこそそらにきにけらしあまのかぐやまかすみたなびく 藤原京の香久山
View Article春歌上 春日野の淡雪
新古今和歌集 巻第一春歌上 権中納言国信 春日 野の 下萌えわたる 草のうへに つれなく 見ゆる 春の あわ雪 かすがののしたもえわたるくさのうへにつれなくみゆるはるのあわゆき 春日山
View Article春歌上 若菜摘
新古今和歌集 巻第一春歌上 壬生忠見 春日 野の 草はみどりに なりにけり 若菜摘ま むと 誰かしめけむ 読み:かすがののくさはみどりになりにけりわかなつまむとだれかしめけむ
View Article春歌上 難波江の芦の若葉
新古今和歌集 巻第一春歌上 藤原秀能 夕月 夜 しほ満ちくらし 難波江の あしの 若葉を 越ゆるしら なみ 読み:ゆうづくよしほみちくらしなにわえのあしのわかばをこゆるしらなみ 枚方市御殿山付近
View Article春歌上 青柳の緑
凡河内躬恒 春雨 の 降りそめしより あをやぎの糸 のみどり ぞ色まさりける 読み:はるさめのふりそめしよりあをやぎのいとのみどりぞいろまさりける 鴨川河畔の柳
View Article春歌上 春日野若葉摘
新古今和歌集 巻第一春歌上 前参議教長 若菜摘む 袖とぞ見ゆる かすが野の 飛火の 野辺の 雪の むらぎえ 読み:わかなつむそでとぞみゆるかすがののとびひののべのゆきのむらぎえ
View Article春歌上 吉野宮の春
新古今和歌集 巻第一春歌上 正三位季能 花ぞ 見る 道のしばくさ ふみわけて 吉野の 宮の 春の あけぼの 読み:はなぞみるみちのしばくさふみわけてよしののみやのはるのあけぼの 吉野川
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