志賀越道の推定 志賀里編
崇福寺跡 志賀峠のトンネルを越えると、左手に細い道、通称七曲が見えて来る。 道はかなり細く、急な坂で人一人がやっと通れる程である。 最後は将に崖を降りる。 そしてやや急な坂を降りると林道として残っている。 途中、馬頭観音を祭っており、山中で事故死した牛馬を弔った物と思われる。 眼下には、滋賀県道30号線が通っている。...
View Article志賀越道の推定 志賀寺番外編 今昔物語
崇福寺跡 今昔物語 巻第十一 天智天皇建志賀寺語 第二十九 今昔、天智天皇、近江ノ国、志賀郡、粟津ノ宮ニ御マシケル時ニ、寺ヲ起テムト云フ願有テ、「寺ノ所ヲ示シ給ヘ」ト祈リ願ヒ給ヒケル夜ノ夢ニ、僧來テ告テ云ク、 「此戌亥ノ方ニ勝タル所有リ。速ニ出テ可見給シ」ト。即チ、夢覺テ、出テ見給フニ、戌亥ノ方ニ光有リ。 明ル朝ニ、使ヲ遣テ令尋給フニ、使行テ、光ル程ノ山ヲ尋ヌレバ、志賀ノ郡ノ篠波山ノ麓ニ至ヌ。...
View Article志賀越道の推定 疑問編
崇福寺跡 前述の嵯峨天皇の行幸について、日本後記弘仁六年四月十二日の条には、 近江國滋賀韓崎に幸す。便ち崇福寺を過ぐ。大僧都永忠護命法師等衆僧を率い門外に迎え奉る。【皇帝輿を降り】堂に昇り佛を禮す。更らに梵釋寺を過ぐ。【輿を停めて】詩を賦す。 とある。 天皇の乗る輿は、鳳輦と言い、多くの人が担ぐ。延喜式...
View Article精解国語漢文叢書 新古今和歌集 蔵書
精解國語漢文叢書 新古今和歌集 著者:光學館編輯部編 初版:昭和15年9月10日 発行:光學館 新古今和歌集を200首選び、四季部を簡単に、恋部を詳細に解説。
View Article延慶本 安樂寺の由來の事 付たり霊験無双の事
平家物語 延慶本 巻第四 六 安樂寺の由來の事 付たり靈験無雙の事 そもそも安樂寺と申すは、昔菅原の大臣の思わぬ波に浮き寝して、しほれ給御廟なり。 略...
View Article恋歌一 真葛が原 慈円
新古今和歌集巻第十一 恋歌一 百首歌奉りし時よめる 前大僧正慈円 わが恋は 松を 時雨の 染めかねて 真葛が 原に 風さわぐなり 読み:わがこいはまつをしぐれにそめかねてまくずがはらにかぜさわぐなり 正治二年後鳥羽院初度百首歌 東山知恩院
View Article羇旅歌 羇中見月
新古今和歌集巻第十 羇旅歌 関戸の院といふ所にて羇中見月といふ心を 大江嘉言 草枕ほどぞ 経にける みやこ出でて 幾夜か旅の 月に 寝ぬらむ 読み: くさまくらほどぞへにけるみやこいでていくよかたびのつきにねぬらむ 大阪府三島郡島本町山崎
View Article志賀越道の推定 彷徨編1
崇福寺跡 古代の志賀越道が、今の志賀峠を通っていなかったとしたら、どんな事が考えられるだろう。 ① 今の志賀峠道の通称七曲はもっと緩やかな坂だったが、道が土砂崩れにより崩落し道が狭くなった。 ② 古代の志賀越道が、崩落し寸断された為に、ルート変更により、志賀峠―七曲ルートとなった。 実際、最近の豪雨により、小川添いの林道は崩落し、無動寺弁天道は巨木ごと倒壊していた。...
View Article雑歌下 惜朽名 慈円
新古今和歌集巻第第十八 雑歌下 例ならぬこと侍りけるに無動寺にて 読み侍りける 前大僧正慈円 頼み来しわが 古寺の苔の 下に いつしか朽ちむ 名こそ惜し けれ 読み:たのみこしわがふるでらのこけのしたにいつしかくちむなこそおしけれ 比叡山無動寺
View Article志賀越道の推定 彷徨編2
崇福寺跡 (1)弁天道道添ルート 弁天道の燈籠を真っ直ぐ行くと比叡山無動寺弁天堂に行き着くはずである。 第二の砂防ダムを過ぎて,小川添いの山道を歩く。 付近には、鹿が多くいるらしく、2頭見かけた。 途中道が二股に別れているが、右を行くと比叡山ドライブウエイの下まで来るが、急な崖なので行き止まりとなる。 引き返して、左の道を行くと、途中山道が護岸のコンクリートごと崩落して寸断されている。...
View Article志賀越道の推定 彷徨編3
崇福寺跡 (4)崇福寺中道ルート 今度は、大津市志賀里側からルートを探索する。 崇福寺跡は、3つの尾根に別れており、北から弥勒堂跡、中間に小講堂・三重の塔跡、南が講堂跡となっている。 講堂跡と小講堂の間には小川と狭い道が有る。 しかし、直ぐに急斜面となり、それ以上行くことは困難であった。 (5)崇福寺北東海自然歩道ルート...
View Article俳句 寺町通
明日からは 梅雨に入るらむ 散歩道 (6月6日午後) 近衛京極西(仙洞御所裏) 都名所圖會 第一 源三位頼政の旧蹟は大炊御門(今の竹屋町をいふ)京極の西にあり。 家集 二月のついたち比に花まだしき程にならより つくりたる桜をまぜくだ物のうへにかざして つかはしたりけるをひとり見んばくちをし さにむかひなる所に桜の梢のみゆるがまだ...
View Article西鶴歌碑 二条寺町
通ひ 路は 二條寺 町 夕詠 かよひぢはにでうてらまちゆふながめ 井原西鶴 延宝5年三月、大坂生國魂神社で一昼夜1,600句独吟興行し、五月に俳諧大句数として出版。 二条寺町
View Article隠岐本新古今和歌集と研究 蔵書
隠岐本新古今和歌集と研究 未刊国文資料第三期第十八冊 著者:後藤重郎 初版:昭和47年12月20日 発行:未刊国文資料刊行会 宮内庁書陵部蔵(図書番号154・122)の翻刻。 真名序、仮名序、隠岐識語、本文の順 句読点は付けない。 研究 一、撰集の経過及び本文成立展開の歴史 二、隠岐本成立をめぐって 三、隠岐本系諸本をめぐって 四、底本をめぐって 五、底本を中心とした隠岐選抄歌の検討 付録...
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