俳諧七部集 冬の日 詞書 蔵書
冬の日 笠は長途の雨にほころび帋衣は とまり/\のあらしにもめたり。 侘つくしたるわび人我さへあはれに おぼえける。むかし狂哥の才士此 國にたどりし事を不圖おもひ 出て申侍る。
View Article俳諧七部集 冬の日 狂句木枯しの 蔵書
冬の日 芭蕉狂句こからしの身は竹斎に似たる哉 たそやとばしるかさの山茶 花 野水 有明の主水に酒屋つくらせて 荷兮 かしらの露をふるふあかむ◯ 重五 朝鮮のほそり すゝきのにほひなき 杜國 日のちり/\に野に米を苅 正平 わかいほは鷺にやどかすあたりにて 野水 髪はやすまをしのふ身のほと 芭蕉...
View Article歴史秘話ヒストリア「新発見!まぼろしの源氏物語 藤原定家の挑戦」
NHK歴史秘話ヒストリア「新発見!まぼろしの源氏物語 藤原定家の挑戦」再放送 2020年12月8日午後3時08分~ 午後3時55分歴史秘話ヒストリア - NHK古代・戦国・幕末から近現代までバラエティ豊かな 驚きの、楽しい、そして感動する“歴史秘話”お届けします!歴史秘話ヒストリア -...
View Article読癖入清濁付伊勢物語 三段 ひじき藻 蔵書
三むかし、男、有けり。けさうじける、女の許に、ひじきもといふ物をやるとて 思ひあらばむぐらの宿にねもしなんひじき物にはそでをしつゝも きさき二条の后の、まだみかどにも、つかうまつり給はで、たゞ人にてをはしける時の事也
View Article和漢朗詠集 遊女 含雑歌下 元禄五年版
後江相公 欲充今日新飢爨泣賣先朝舊賜筝 あまつかぜ雲のかよひぢふきとぢよ をとめのすがたしばしとゞめむ 良岑宗貞 遊女 賀蘭暹 秌水未鳴遊女佩寒雲空満望夫山 以言 翠帳紅閨万事之礼法雖異 舟中浪上一生之歓会是同 順 和琴緩調臨潭月唐櫓高推入水煙...
View Article八雲御抄 作法部 歌書様 蔵書
八雲抄巻第二作法部 一 哥書様 御製書様 一首時は、三行三字吉程也。及五六首は 詠其題和歌 二行、三首已上は三行。 春日秋夜など書事は、詩には有例。哥には普通には 不書給。但又詩書も非難。寛治月宴白河院令書給様 八月十五夜◯池上月和哥云々。於其所と書も両説也。又院 御時も柿下一老など令書給。是は可随時歟。二首三首已 上は詠何首和哥、又始には題を書、両様也。是不限公...
View Article俳諧七部集 冬の日 思へども壮年 蔵書
冬の日 おもへとも壮年 いまたころもを振はす 埜水 はつ雪のことしも袴きてかへる 霜にまた見る蕣の 食 杜國 野菊まてたつぬる蝶の羽おれて 芭蕉 うつらふけれとくるまひきけり 荷兮 麻呂か月袖に羯鼓をならすらん 重五 桃花をたをる貞德の 冨 正平 雨こゆる浅香の田螺ほりうへて 杜國 奥のきさらきを只なきになく 埜水...
View Article読癖入清濁付伊勢物語 四段 我身一つ 蔵書
月や あらぬ 春やむ もとの かしの 身 はる にし ならぬ て 我身ひとつは 四昔、ひんがしの五条に、おほきさいのみや、おはしましける。西のたいにす む人有けり。それをほいにはあらで、心ざしふかゝりける人、行とふらひけるを...
View Article俳諧七部集 冬の日 曳杖僅十歩 蔵書
つえをひく事僅に 十歩 杜國つゝみかねて月とり落す霽かな こほりふみ行水のいなつま 重五 歯朶の葉を初狩人の矢に負て 野水 北の御門をおしあけの はる 芭蕉 馬糞掻あふきに風の打かすみ 荷兮 茶の湯者おしむ野べの蒲公英 正平 らうたけに物よむ娘かしつきて 重五 燈籠ふたつになさけくらふる 杜國 つゆ萩のすまふ力を撰はれす...
View Article読癖入清濁付伊勢物語 五段 関守 蔵書
人しれぬ わがかよひぢの せきもりは よひ/\ ごとに うちも ねなゝん 五むかし、男有けり。ひんがしの五条わたりに、いとしのびていきけり。 みそかなる所なれば、かどよりもえいらで、わらはべのふみあけたる、ついぢ...
View Article大淀の松 徽子女王
大淀の 浦立つなみの歸らずは 変らぬ松の 色を見ましや 徽子女王 斎宮女御集 大淀の浦たつ浪のかへらずは変らぬ松の色をみましや 参考 新古今和歌集巻第十七 雜歌中 むすめの齋宮に具して下り侍りて大 淀の浦に禊し侍るとて 女御徽子女王 大淀の浦に立つ波かへらずは松のかはらぬ色を見ましや...
View Article俳諧七部集 冬の日 芦火焼家 蔵書
なに波津にあし火燒家は すゝけたれど 重五炭賣のをのがつまこそ黒からめ ひとの粧ひを 鏡 磨 寒 荷兮 花蕀馬骨の霜に咲かへり 杜國 鶴見るまとの月かすかなり 野水 かせ吹ぬ秋の日瓶に酒なき日 芭蕉 萩織るかさを市に振する 羽笠 賀茂川や胡磨千代祭り徽近み 荷兮 いはくらの聟なつかしのころ 重五 おもふこと布搗哥にわらはれて...
View Article読癖入清濁付伊勢物語 六段 芥川 蔵書
しらたまか なにぞと 人のとひ し つゆと とき こたへて きえ な まじ ものを 六むかし、男有けり。女のえうまじかりけるを、年をへて、よばひわたり けるを、からうじて、ぬすみ出て、いとくらきにきけり。あくた川といふかわ くさをゐて、いきければ、草のうへに、をきたりけるつゆを、かれは何ぞとなん、...
View Article読癖入清濁付伊勢物語 七段〜九段 東下 蔵書
からころも きつゝなれ にし つまし あれば はる/\ きぬる たびをしぞ おもふ 七むかし、をとこ有けり。京に有わびて、あづまにいきけるに、いせおは...
View Article俳諧七部集 冬の日 田家眺望 蔵書
冬の日 田家眺望 荷兮 霜月や鸛の彳々ならひゐて 冬の朝日のあはれなりけり 芭蕉 樫檜山家の体を木の葉降 重五 ひきずるうしの塩こほれつゝ 杜國 音もな◯具足に月のうす/\と 羽笠 酌とる童蘭切に いて 埜水 秋のころ旅の御連歌いとかりに 芭蕉 漸くはれて冨士みゆる寺 荷兮 寂として椿の花の落る音 杜國...
View Article和漢朗詠集 述懐 含雑歌下蝉丸 元禄五年版
望也傭才不可攀䑓閣之月 橘正道 齢亜顔駟過三代而猶沈恨同伯 鸞歌五噫而將去 春道 言下暗生消骨火笑中偸鋭刺人刀 前中書王 載鬼一車何足畏棹巫三峡未為危 楚三閭醒終何益周伯夷飢未必賢 橘倚草 なにをして身のいたづらにおいぬらむ...
View Article読癖入清濁付伊勢物語 十段〜十三段 武蔵野 蔵書
喜多川歌麿 見立伊勢物語 武蔵野 十昔、男、むさしの国までまどひありきけり。扨其国にある女を、よ ばひけり。ちゝはこと人にあはせんといゝけるを、母なんあて成人に心付たり ける。父はなを人にて、母なん藤原成ける。扨なんあて成人にと思ひける。此 むこがねによみておこせたりける。住所なんいるまの郡、みよしのゝ里成ける みよしのゝたのむのかりもひたふるに君が方にそよるとなくなる...
View Article八雲御抄 作法部 出題 蔵書
八雲抄巻第二作法部 一 出題 題者、儒者得之。於儒者は高位大才人可出之。 但、作者中儒者多は出來。近代非哥人儒者多。其不可 然歟。然而無其仁者有何事。又勅題常事也。或可然臣 獻之例多。長元八年哥合、宇治関白自出之。院御時、後 京極摂政常奉之。建保中殿会、右大臣道奉之。如此之可 例可随時。 ※読めない部分は、国文研鵜飼文庫(67コマ以降)を参照した。 ※長元八年哥合...
View Article俳諧七部集 冬の日 追加 蔵書
追加 羽笠いかに見よと難面うしをうつ霰 樽火にあふるかれはらの 松 荷兮 とくさ苅下着に髪をちやせんして 重五 檜笠に宮をやつす朝露 杜國 銀に 蛤かはん月は 海 芭蕉 ひたりに橋をすかす岐阜山 埜水 いかにみよとつれなくうしをうつあられ 羽笠(発句 霰:冬) たるひにあぶるかれはらのまつ 荷兮(脇 冬)...
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