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Channel: 新古今和歌集の部屋
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二つの大江山 御伽草子

酒呑童子 むかしわがてうのことなるにてんちひらけしこの方は神國といひながら、又はぶつぽうさかんにて人わうのはじめよりえんぎの帝にいたるまでわうぽうともにそなはり、まつりごとすなほにして、たみをもおはれみ給ふことげうしゅんのみよとてもこれにはいかでまさるべき。しかれども世の中にふしぎの事の出きたり。たんばの國大江山には鬼神のすみて日くるれば、きんごくたこくの者迄もかずをもしらずとりて行。 略...

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宮内卿没年に関する疑問

宮内卿 主な出詠 正治二年(1200年)  新宮三首歌合  正治二年後鳥羽院後度百首 建仁元年(1201年)  千五百番歌合 薄く濃き野辺のみどりの若草にあとまで見ゆる雪のむらぎえ 片枝さすをふのうらなし初秋になりもならずも風ぞ身にしむ  老若五十首歌合(二月十六、十八日) かきくらし猶ふる里の雪のうちに跡こそ見えね春は来にけり からにしき秋のかたみやたつた山散りあへぬ枝に嵐吹くなり...

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古今集 哀傷歌2 濁点表記断簡コレクション

古今和歌集 巻第十六 哀傷歌 843-846 おもひに侍ける人をとふらひ にまかりてよめる たたみね  すみそめの君かたもとは雲なれや   たえすなみたの雨とのみふる 女のおやのおもひにて山寺      或 に侍けるを人とふらひつか はせりけれは返事によめる 読人しらす  あしひきの山邊にいまはすみそめの   衣の袖はひるときもなし 諒闇のとし池のほとりの 花を見てよめる たかむらの朝臣...

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人生七十古来稀也

曲江     杜甫 朝囘日日典春衣 朝より回りて日々春衣を典し、 毎日江頭盡醉歸 毎日江頭に酔ひを尽くして帰る。 酒債尋常行處有 酒債は尋常行く処に有り、 人生七十古來稀 人生七十古来稀なり。 穿花蛺蝶深深見 花を穿つ蛺蝶は深深として見え、 點水蜻蜓款款飛 水に点ずる蜻蜓は款款として飛ぶ。 傳語風光共流轉 伝語す風光、共に流転して、 暫時相賞莫相違 暫時相賞して相違ふこと莫れと。

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古今集 哀傷歌1 濁点表記断簡コレクション

古今和歌集 巻第十六 哀傷歌 811-819 よみ人しらす それをたに思ふ事とてわかやとを  みきとないひそ人のきかくに あふ事のもはらたえぬる時にこそ  人のこひしきこともしりけれ わひはつる時さへ物の悲しきは  いつこをしのふなみたなるらむ 藤原おきかせ うらみてもなきてもいはむ方そなき  鏡に見ゆるかけならすして 読人不知 夕ざれは人なきとこをうちはらひ  なけかんためとなれるわかみか...

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古今集 恋歌一 濁点表記断簡コレクション

古今和歌集 巻第十一 恋歌一 520-529 こむ世にもはやなりなむめのまへに  つれなき人をむかしと思はん つれもなき人をこふとて山びこの  こたへするまてなけきつるかな     加寸" 行水にかくよりもはかなきは  おもはぬ人を思ふなりけり 人をおふ心はわれにあらねはや  身の迷たにしられさるらむ おもひやるさかひはるかになりやする  まとふ夢路にあふ人のなき 夢の中にあひみん事をたのみつゝ...

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建礼門院右京大夫集 俊成卿九十賀

建仁三年の年の霜月の二十日余りの何日だったかしら、五条の三位入道俊成様が九十歳になられましたと聞かせおわしまして、後鳥羽院より長寿の御祝を賜う事とになり、贈物の法服の装束の袈裟に歌を書くべしと勅命がございまして、師光入道の娘の宮内卿の宮殿に歌を召されて、紫の糸にて院の仰せで私が刺繍致しましたが、 命が長らえて今朝、袈裟を頂きとても嬉しく寄る年波の老た私ですが帝の長寿の八千代をかけて君に仕へましょう...

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羇旅歌 山の架橋

        藤原定家 たび人の    袖ふきかへす秋風に 夕日淋しき     山のかけ橋 たびびとのそでふきかへすあきかぜにゆふひさびしきやまのかけはし 神戸市布引滝 猿のかずら橋

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続古今 生田の森の春の曙 順徳院

秌かぜに またこそとは めつのくにの いくたのもりの 春の曙 続古今 巻第十七雑歌上 だいしらず   順徳院 秋風に又こそ訪はめ津の国の生田の森の春の曙 本歌 君すまば訪はましものを津の国の生田の森の秋の初風(金葉集、詞花集 清胤) 秋風に契りたのむのかり田にもなきてそかへる春のあけぼの(秋篠月清集 九条良経) あきかぜに不破の関屋はあれにしを霞にくもるはるのあけぼの(壬二集 藤原家隆)

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布引の滝 仙人の衣 九条良経

 藤原良経 山人の衣  なるらし   白妙の 月に晒せる  布引のたき 建仁元年仙洞句題五十首 月照清水

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布引の滝 白雲落下 藤原家隆

    藤原家隆    幾世とも  知られぬものは     白雲の 上より落つる   布引の瀧   新後撰集 巻十七:雑上 いくよともしられぬものはしらくものうへよりおつるぬのひきのたき 千五百番歌合 雑歌一 慈円判 いとどしく音さへ高く聞ゆなり雲に晒せる布引の滝

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布引 琴の調 紀貫之

       紀貫之 松の音琴に調ぶる山風は  滝の糸をやすけて弾くらむ 貫之集 まつのおとことにしらぶるやまかぜはたきのいとをやすけてひくらむ 風雅集 まつのおとをことにしらぶるあきかせはたきのいとをやすけてひくらむ 編ける

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布引 結氷の滝 寂蓮

     寂蓮法師 詠 岩ばしる  おとは氷にとぢられて    松風おつる     布引のたき いわばしるおとはこほりにとじられてまつかぜおつるぬのびきのたき

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布引 山姫の布 伊勢

   伊勢 たち縫はぬ  衣着し人も   なきものを なに山姫の  布晒すらむ 古今和歌集 巻第十七 竜門にまうててたきのもとにてよめる        伊勢 たちぬはぬきぬきし人もなきものをなに山姫のぬのさらすらむ

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布引 散白玉 業平

  在五中将業平朝臣 遺蹟 ぬきみだる人こそ    あるらし       白たまの   まなくもちるか     そでの狭きに 古今和歌集 巻第十七雑歌上 布引の滝の本にて人人あつまりて歌よみける時によめる           なりひらの朝臣 ぬきみだる人こそあるらし白玉のまなくもちるか袖のせばきに 伊勢物語 むかし、男、津の国、菟原の郡、蘆屋の里にしるよしして、いきてすみけり。昔の歌に、...

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平家物語の中の新古今和歌集 老蘇森

卷第八 山門御幸 高倉院の皇子は、主上の外三所ましましき。二宮をば儲君にし奉らむとて、平家いざなひ參らせて、西国へ落ち給ひぬ。三四は都にましましけり。 同八月五日、法皇この宮たちをむかへ寄らせ參らせ給ひて、まづ三の宮の五歳にならせ給ふを是へ/\と仰せければ、法皇を見參らッさせ給ひて、大きにむつからせ給ふあひだ、とう/\とて出し參らッさせ給ひぬ。...

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平家物語の新古今和歌集 鳴くは昔の人や恋しき

灌頂卷...

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平家物語の新古今和歌集 物かはの蔵人

卷第五 月見...

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桜 第一 春歌上 56 祐子内親王藤壺に住みはべりけるに女房うへ人などさるべきかぎり物語して春秋のあはれいづれにか心ひくなど争ひ侍りけるに人々多く秋に心を寄せ侍りければ菅原孝標女 淺みどり花もひとつにかすみつつおぼろに見ゆる春の夜の月 62  百首歌奉りし時 攝政太政大臣 歸る雁いまはのこころありあけに月と花との名こそ惜しけれ 79  題しらず 西行法師...

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ほととぎす

ほととぎす 第三 夏歌  189 題知らず 延喜御歌夏草は茂りにけれどほととぎすなどわがやどに一聲もせぬ 190 題知らず 柿本人麿なく聲をえやは忍ばぬほととぎす初卯の花のかげにかくれて 191 加茂に詣でて侍りけるに人のほととぎす鳴かなむと申しけるあけぼの片岡の梢をかしく見え侍りければ 紫式部郭公こゑ待つほどはかた岡の森のしづくに立ちや濡れまし 192 加茂にこもりたる曉郭公の鳴きければ...

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