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Channel: 新古今和歌集の部屋
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手鑑(中村記念美術館蔵) 後鳥羽院宸記

手鑑(中村記念美術館蔵) 後鳥羽院宸記   十三日 丁丑 天?諸事如列。巳剋陰雲 間發然而不及雨降。午剋令蹴鞠如例。 同二點関白太相国參仰合衆徒事良 久明日可有公卿儀定且仰合比事也。 未剋着狩衣出外小時入内。申剋出馬場。 酉三點入内仰侍從信成所労自昨日 也。平愈然而依無力並未沐浴不參者也。 信成不歴日数平愈殊悦思也。殊信心 余奉祈念神明仍如早速之不念也。 仰今日未剋牛王侯前。子始名謁如例。 十四日...

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手鑑(中村記念美術館蔵)の後鳥羽院宸記に関する考察

1 はじめに  中村美術館所蔵の手鑑は、重要文化財として認定を受けるほどの資料価値を有している。しかし、この価値を評価した論文は少ない。特に後鳥羽院宸記について、その内容を検証したものは皆無である。(CiiNiiによる)  2014年6月1日(日)〜8月31日(日)企画展「館蔵名品百選」を開催し、同手鑑が4年振りに公開されたのを合わせてその日付について考察を試みるものである。 2 「十三日 丁丑...

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鶴見大学所蔵断簡 新古今和歌集切り出し歌に関する考察

寂蓮            藤原隆方朝臣 さのミやは  つれなかるへき者る可せに 山た能こほ里うちとけね可し     題不知   歌さのみやはつれなかるべきはるかぜに山田の氷うちとけねかし意訳そのような状況ではとてもつれなかったが、春風も山田の氷を融かしているようですよ。貴女もうち解けてくださいよ。 私撰集この歌は、万代和歌集 巻十 恋二にある 恋歌に...

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天乃川影を宿せる水鏡織女の逢ふ瀬知らせよ 恵慶集 上 中村記念美術館

金沢市立中村記念美術館 企画展「館蔵名品百選」 期間:6月1日(日)〜8月31日(日)に行く。 300百円で茶と菓子を頂く。茶器を選べるとのことなので、夏らしくというイメージで、初代中村梅山の色絵百合茶碗にした。 ほんの少しの碧みと茶の緑と渋みが半夏生の暑さを和らげてくれた。 干菓子は、万葉の花(諸江屋)ということで、万葉集にちなんだもの。 天乃川影を宿せる水鏡織女の逢ふ瀬知らせよ 恵慶集 上...

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源氏物語 御法、幻、匂宮

御法紫上 惜しからぬこの身ながらも限りとて薪尽きなむ事の悲しさをしからぬこのみなからもかきりとてたききつきなむことのかなしさ 明石上 薪樵る思ひは今日を始めにてこの世に願ふ法ぞ春けきたききこるおもひはけふをはしめにてこのよにねかふのりそはるけき 紫上 絶えぬべきながらぞ頼まるる世々にと結ぶ中の契りをたえぬへきみのりなからそたのまるるよよにとむすふなかのちきりを 花散里...

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平家物語 中院本 安元の大火

平家物語 第一 御こしぶりの事   おなしき廿八日のいの こくはかりに、ひくちとみのこうちへんより、火いてきたり。おりふしたつみの風はけ しかりけれは、京中おほくやけにけり。きたのゝてんしんのこうはいとの、具へいしんわう のちくさとの、とう三てうのかもゐとの、さい三てうのそめとの、ふゆつきのおとゝ のかん院殿、ていしんくおの小一てう、せうせんこうのほりかは殿、たちばなのいちせい...

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平家物語 中院本 治承の辻風

平家物語 巻第三 つじかせの事 おなしき五月十二日のむまのこくはかりに、 京中にはつし風をひたゝしくふきて、やおほくてんたうす。むねかとひらかとふき ぬき/\、四五ちやう十ちやうになけすてなとしけるうへは、けたなけしはしらなと はこくうにあかり、ひわたふきいたのたくひは、ふゆのこのはのかせにみたるゝかことし 人もおほくいのちをうしない、きゅうは六ちくのたくひかすをつくしうちころさる。これ...

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源氏物語 紅梅 竹河 橋姫

紅梅紅梅 心有りて風の匂はす園の梅にまづ鶯の訪はすや有るべきこころありてかせのにほはすそののうめにまつうくひすのとはすやあるへき 匂宮 花の香に誘はれぬべき身なりせば風の便りを過ぐさましやははなのかにさそはれぬへきみなりせはかせのたよりをすくさましやは 紅梅 本つ香の匂へる君が袖触れば花萌えならぬ名をや散らさむもとつかのにほへるきみかそてふれははなもえならぬなをやちらさむ 匂宮...

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平家物語 屋代本 安元の大火

同廿七日亥(イノ)剋斗ニ樋(ヒ)口 冨(トミノ)小路ヨリ火出來テ折リ節(フシ)巽(タツミ)ノ風吹ケハ大ナル車 輪ノ如クナルホムラカ三町五町ヲ隔テ乾(イヌイ)ヲ指テ飛越〃〃 焼行ハ京中多ク焼ニケリ。怖シナトモ愚(ヲロ)カナリ。或ハ良(ヨシ)相(スケ) 公西三条 北野ノ天神ノ紅梅殿。或ハ具(ク)平親王之 千種(クサ)殿、鬼殿、這松殿ヲ始トシテ昔今ノ名所卅余ヶ...

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源氏物語 椎本 総角

椎本八宮 山風に霞吹き解く声はあれど隔てて見ゆる遠の白波やまかせにかすみふきとくこゑはあれとへたててみゆるをちのしらなみ 匂宮 遠近の汀の浪は隔つともなほ吹き通へ宇治の川風をちこちのみきはになみはへたつともなほふきかよへうちのかはかせ 匂宮 山桜匂ふ辺りに尋ね来て同じ挿頭を折りてけるかなやまさくらにほふあたりにたつねきておなしかさしをわりてけるかな 八宮...

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平家物語 屋代本 治承辻風

第三巻五月二日辻風事 同五月十五日午剋斗ニ天下ニ辻風ヲヒタゝシク吹テ人屋(ンオク)多 ク顛倒ス。都ノ内ニモ棟門平門吹ヌイテ四五町十町吹 以ユキ桁長押(ケタナケシ)柱虚空ニチリ檜皮葺板ノ類(ヒ)冬ノ木 葉ノ風ニ乱ルカ如シ。鳴(ナリ)トヨム事地獄ノ業(コウ)風ナリトモ是ニ ハ過シトソ覚ヘシ。人ノ打殺サルゝ事数百人。牛馬ノ類(ヒ)数ヲ 不知。是只事ニアラス。 ( )内は、ルビで朱字で加筆 屋代本平家物語...

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巻第十二元暦二年七月九日大地震事 上下安堵シテ思程ニ同七月九日ノ午(ノ)剋 斗ニ大地震(ヲヒタヽ)シク動(ウコ)イテ良久シ怖(ヲソロ)シナントモ愚(カ)也。赤【縣】中 白河邊(ン)六勝寺九重(ノ)塔(タウ)ヲ初テ或ハ倒(タウレ)臥(シ)、或ハ破(ヤフ)レ崩(クツ)ル 在々所々神社佛閣皇居(キヨ)民屋全(マツタ)キハ一宇(ウ)モナシ。上カル...

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平家物語 熱田本 安元の大火

五町乾方筋違ニ飛ビ越々々焼ケ行ケバ惶愚 也。或ハ具平親王千種殿或ハ小野天神ノ紅梅 殿橘逸勢這松殿鬼殿高松殿鴨居 東三条冬嗣ノ大臣閑院殿昭宣公堀 川殿始メ是ヲ古シ今ノ名所三十余箇所公卿 家ダニモ十六箇所マデ焼ニケリ。其外殿上人諸大夫ノ家 家不及註スルニ終ニハ吹キ着ケテ干大内従リ朱雀門始テ 應天門會昌門大極殿豊樂院諸司 八省朝所一時ガ中ニ皆為ニケリ灰燼ノ地トゾ○家々...

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平家物語 熱田本 治承辻風

同五月十二日ノ午ノ克討亰中ニ飊震吹人屋多 顛倒ス。風ハ自中御門京極起キ坤方ヘ吹行吹抽棟 門平門四五町十町吹富価桁長押柱何虚 空ニ散在ス。檜皮葺板ノ類冬ノ木葉ノ如乱風。鳴響音彼 地獄業風成不過之見唯不○屋○○先命 人○牛馬ノ類○数散。是非唯事ニ。

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平家物語 熱田本 都還

巻第五同十二月二日俄在 帰亰。新都ハ北ハ副(ヒテ)石高(タカシ)、南ハ海比(チカク)下浪音勢讙 塩風所荒也。

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平家物語 熱田本 元暦大地震

巻第十三同七月九日ノ午剋許 大地震動良久シ赤縣ノ内白河ノ邊リ六勝寺皆破レ 崩レ九重ノ塔モ上ヘ六重振零ス得長壽院モ三十三間ノ御 堂ヲ十七間マデ振倒ス。ハジメテ皇居ヲ人々家々都而在々所 々神社佛閣早ノ民屋皆悉破崩ル々ル音ハ如ク雷ノ。上カル 塵ハ如シ煙ノ。天闇ク不見日ノ光。 …略… 大地割ケテ水涌出デ盤石 破レテ谷ヘ轉ブ。山崩テ塞ツミ河ヲ海漂ヒテ浸濱。汀漕グ舩揺レ浪。

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平家物語 熱田本 元暦大地震2

陸行駒ハ失足立跡シ。洪水漲り来ノボルモ岳何トカ不シ助カラ。 猛火焼來ラバ間モ川ヲ隔シモ可シ去ンヌ。只悲リケルハ大地震也。非サレバ鳥空ヲモ 難ク翔リ、非龍雲ニモ亦難シ昇。白河六波羅京中ニ被打 塞死ヌル者莫太不知数ヲ。四大衆ノ中ニ水火風ハ常ニ成セドモ 害ヲ於イテハ大地ニ異ナル不成変。呼為如何○上下立遣戸障子ヲ …略… 文徳天皇御宇 斉衡三年三月八日ノ大地震ニハ振零シリムル東大寺ノ佛ノ御頭シ耶(カヤ)

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平家物語 平松家本 治承辻風

巻第三 辻風 左有程ニ同キ五月十二日午剋計亰中飈(ツジカゼ)喝(ヲヒタヽシ)起吹、人屋 多ク顛倒ス。風中御門亰極ヨリ艮方吹持行棟門平門ヲ吹 抜テ四五町十丁持テ行、桁タ長ナ押シ柱ナトハ虚空ニ散在ス。檜(ヒ)皮葺(フキ) 板ノ類(タ)イ、冬ノ木葉ノ風ニ乱喝(コトシ)。起鳴動揺スル事地獄ノ業風ナリトモ是ニハ過トソ見。 只舎屋破損スル耳ナラス命ヲ失フ人多ク、牛馬ノ類数不知打殺。是啻事ニ 非。...

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平家物語 平松家本 都還

巻第五 同十一月 二日俄都遷有ケリ。新都ハ北ハ山々副ヒテ高ク、南ハ海近ク下ケリ。波音 常ハ喧シク潮風烈シキ所也。

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平家物語 熱田本 太宰府

巻第八 人々家々ハ○ナル田中成ケレハ、不トモ擣麻衣ハ可シ謂ツ十市 里ト。内裏ハ山ノ中カ成レハ彼木ノ丸殿モ斯ヤト與見テ中〃在ケリ優ナル方モ。

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