昔男時世妝 田面の雁
昔男時世妝巻之二 目録 ○みよしのゝ田のもの鳫の段 ○程はくもゐとむさし野の段 ○むさしあぶみの哥のだん ○くわ子にぞ成べかりける哥の段 ○しのびてかよふ忍ぶ山の哥のだん ○有常ぎみがみけしのうたの段 ○名にこそたてれさくら花のだん ○哥六首たがひちがひに口説の段 ○うらみ恨まれ七首の段 ○秋のよの千夜をひとよのだん 昔男時世妝巻之二 ○みよし野の田のもの鳫の段...
View Article和漢朗詠集5 春夜 筆者不明巻子本コレクション
背 燭 共 憐 深 夜 月 踏 花 同 惜 少 年 春 はるの 色 夜の こそ みへね やみは あや 香やは なし かくるゝ 梅 の花 春夜 春夜与盧四周諒花陽観同居 白居易 性情懶慢好く相ひ親しみ、 門巷蕭條鄰を作すに稱ふ。 灯を背けては共に憐れむ深夜の月。 花を蹋んでは同じく惜しむ少年の春。...
View Article和漢朗詠集6 雨 筆者不明巻子本コレクション
長 樂 鐘 聲 花 外 盡 龍 池 柳 色 雨 中 深 さくら がり ぬると 雨は も ふり はな の きぬ かげに おな かく じくは れ ん 雨 闕舌贈閻舎人 銭起(和漢朗詠集は李橋) 二月黄鸝上林に飛び、 春城紫禁暁に陰陰たり。 長楽の鐘声花外に尽きぬ。...
View Article和漢朗詠集7 蘭 筆者不明巻子本コレクション
曲 驚 楚 客 秋 絃 馥 夢 断 燕 姫 暁 枕 薫 ぬし しらぬ たが 香 ぬぎ かけし こそ にほへ れ ふぢ 秋の ばかま 野に ぞも 蘭 蘭気入軽風 橘直幹 香蘭と衆草は種相分れ、 況んや軽風入りて気は群ず。 臨水に魚底より浪は襲来し、 満皐は吹き鶴間雲を染む。 曲驚いて楚客の秋の絃馥し、...
View Article和漢朗詠集8 三月尽 筆者不明巻子本コレクション
竹 院 君 閑 銷 永 日 花 亭 我 酔 送 残 春 はな も ふるさ みな と こそ ちりぬる やど 成ぬべ は行 ら 春の なれ 三月尽 酬皇甫賓客 白居易 玄晏家風黃綺身 深居高臥養精神。 性慵無病常稱病, 心足雖貧不道貧。 竹院君閒銷永日, 花亭我醉送殘春。 自嫌詩酒猶多興, 若比先生是俗人 拾遺 紀貫之...
View Article人麻呂 仙波東照宮三十六歌仙額レプリカ
左 柿本人麿 ほの/"\とあか しの浦のあさ 霧に島がくれ ゆくふねをしぞ お も ふ 古今集 羇旅歌 公任三十六人撰 重要文化財 仙波東照宮 岩佐又兵衛画 三十六歌仙額レプリカ 川越市上戸 川越橋左岸
View Article和漢朗詠集9 早春 筆者不明巻子本コレクション
氣 霽 風 梳 新 柳 髪 氷 消 波 洗 舊 苔 鬚 見わた わか せば な つむ ひらの べ たか く 野は ねに なり 雪消て に けり 早春 春暖 都良香 気霽て風新柳の髪を梳り、 氷消て波旧苔の鬚を洗ふ。 続後撰 平兼盛...
View Article躬恒 仙波東照宮三十六歌仙額レプリカ
左 凡河内躬恒 わがや ちり どの なむ はな 後 み ぞ がてら に こひ し くる かる 人 べ は し 古今集 春歌上 公任三十六人撰 重要文化財 仙波東照宮 岩佐又兵衛画 三十六歌仙額レプリカ 川越市上戸 川越橋左岸
View Article和漢朗詠集10 七夕 筆者不明巻子本コレクション
風 従 昨 夜 聲 弥 怨 露 及 明 朝 涙 不 禁 一とせ に ぬる ひと よの 夜と かず おもへ ぞ ど たな すくな ばたの かり けり 七夕 代牛女惜暁 大江朝綱 風は昨夜より声いよいよ怨む 露は明朝に及んで涙禁ぜず 枕草子...
View Article家持 仙波東照宮三十六歌仙額レプリカ
左 中納言家持 玉と あき みる はぎ ま に で さをし かの あさ をけ たつ る しら をのゝ つゆ 公任三十六人撰 万葉集巻第八 1598 新古今和歌集巻第四 秋歌上 題しらず 中納言家持 さを鹿の朝立つ野邊の秋萩に玉と見るまで置けるしらつゆ 重要文化財 仙波東照宮 岩佐又兵衛画 三十六歌仙額レプリカ...
View Article和漢朗詠集11 納涼 筆者不明巻子本コレクション
青 苔 地 上 消 残 雨 緑 樹 陰 前 逐 晩 涼 した くゞる 結ぶ 水に 泉 秋 の こそ 手さへ かよふ 涼し らし き 納涼 地上逐涼 白居易 青苔地上消殘暑 綠樹陰前逐晚涼 輕屐單衫薄紗帽 淺池平岸庳藤牀 簪纓怪我情何薄 泉石諳君味甚長 徧問交親爲老計 多言宜靜不宜忙 新千載 中務...
View Article業平 仙波東照宮三十六歌仙額レプリカ
左 在原業平朝臣 世中にたえて さくらのなかりせ ば はる のど の け から こゝ ま ろ し は 古今集 春歌下 公任三十六人撰 伊勢物語 重要文化財 仙波東照宮 岩佐又兵衛画 三十六歌仙額レプリカ 川越市上戸 川越橋左岸
View Article和漢朗詠集12 十五夜 筆者不明巻子本コレクション
三 五 夜 中 新 月 色 二 千里外 故 人 心 水の こよひ 面に ぞ てる 秋 の 月なみ を もなか 数ふ なり れば けり 十五夜付月 八月十五日夜禁中猶直対月憶元九 白居易 銀台金闕夕沈沈 銀台金闕夕に沈沈 独宿相思在翰林 独宿相思ひて翰林に在り 三五夜中新月色...
View Article素性 仙波東照宮三十六歌仙額レプリカ
左 素性法師 いま なが こん 月の 出 と 有 つる いひ し 明の か ばか つきを な り まち に 公任三十六人撰 俊成三十六人歌合 古今集 恋歌四 重要文化財 仙波東照宮 岩佐又兵衛画 三十六歌仙額レプリカ 川越市上戸 川越橋左岸
View Article和漢朗詠集13 春興 筆者不明巻子本コレクション
林 中 花 錦 時 開 落 天 外 遊 ○ 或 有 無 春は 心 なを のど われにて けき しりぬ 人は あらじ 花ざかり な 春興 田達音 林中の花の錦は時に開くもあり落つるもあり 天外の遊糸は或は有りとやせん無しとやせん 拾遺 壬生忠岑 春はなほ我にてしりぬ花ざかり 心のどけき人はあらじな 約640×31cm...
View Article猿丸 仙波東照宮三十六歌仙額レプリカ
左 猿丸大夫 おく山 秋は に かな もみぢ ふみ し わけ き 聲 きく なく 鹿 とき の ぞ 公任三十六人撰では、「奥山の」 俊成三十六人歌合 古今集秋歌上 重要文化財 仙波東照宮 岩佐又兵衛画 三十六歌仙額レプリカ 川越市上戸 川越橋左岸
View Articleうすくこき 宮内卿の歿年7 宮内卿歿年の推定
8 宮内卿歿年の推定 (1)具親の活動 石田吉貞が、指摘しているように、家族の死去は、穢となり、禁忌の期間が設けられる。 そこで、源具親の活動を建仁三年から建永三年までの活動記録を明月記、歌会等参加記録で見ると、以下の通りである。 建仁三年(1203年) 一月十五日 高陽院殿初度歌会 二月十七日 普賢延命結願馬引 二月二十四日 大内花見 三月四日 女院御所二献瓶子役 四月二十三日...
View Article和漢朗詠集14 早秋 筆者不明巻子本コレクション
槐 花 雨 潤 新 秋 地 桐 葉 風 涼 欲 夜 天 秋たち て あさ けの いくかも かぜは あら たもと ねどこの すゞ ねぬる し も 早秋 秘省後聴 白居易 槐花雨潤新秋地 槐花雨に潤ふ新秋の地 桐葉風翻欲夜天 桐葉風に翻る夜ならんとする天 盡日後廳無一事 尽日後庁一事無く 白頭老監枕書眠...
View Article兼輔 仙波東照宮三十六歌仙額レプリカ
中納言兼輔 人のおやのこゝろ 子を は お やみ に もふ あら ね みち ど に も まどひぬるかな 後撰集巻十五雑一 藤原兼輔 公任三十六人撰 重要文化財 仙波東照宮 岩佐又兵衛画 三十六歌仙額レプリカ 川越市上戸 川越橋左岸
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