春歌下 後鳥羽院 俊成九十賀屏風歌 八宮良純法親王筆色紙コレクション
さくら咲 とをやまどり の しだり 尾の なが/\しひ● あかぬ色● 新古今和歌集巻第二 春歌下 釋阿和歌所にて九十の賀し侍りしをり 屏風に山に櫻かきたるところを 太上天皇 さくら咲く遠山鳥のしだり尾のながながし日もあかぬ色かな...
View Article新古今増抄 巻第一 俊成女 梅月形見 蔵書
俊成卿定家卿の判を見てその心をがてん したるが稽古になるとのよしなり。 一 梅のはな誰袖ふれし匂ひぞと春やむかしの月にとはゞや 増抄に云。梅がゝの尋常にあらぬゆへに、これ 故誰袖ふれしぞ。むかしよりかはらずある 月にとはゞやとなり。下句は業平の月や あらぬ春やむかしの春ならぬわがみひとつは もとのみにしてといえへるを本哥にしてなり。 一 皇太后宮大夫俊成女 実は尾張守...
View Article美濃の家づと 三の巻 哀傷歌1
哀傷哥 定家朝臣母のおもひに侍ける春のくれにつか はしける 摂政 春がすみかすみし空のなごりさへけふをかぎりの別なりけり 上句は、立のぼりし烟のなごりなりし霞さへ也。 別レは、うせにし人の別れのうへに、又なごりと見し霞さへ、 けふは別れ也といひて、春のわかれにかねたり。 公時ノ卿の母みまかりて歎き侍けるころ大納言 実国ノ卿のもとに申遣ける...
View Article新古今集聞書幽斎補筆 秋歌上 式子内親王 花薄秋盛 蔵書
哥によりてこゝろかはるべし。 引いつしかも神さびぬるか如本 引たのめをくわが古寺の苔の下いつしか朽ん名こそおしけれ 式子内親王 ○花薄まだ露ふかしほにいでゝながめむとおもふ秋のさかりを 本哥今よりはうへてだにみじ花薄ほに出る秋はわびし かりけり 花すゝきほに出てながむればおして心をなやます...
View Article俳句 秋祭
宵闇やものゝけのまふ 秋祭今日は地元の秋祭。しかし、祭を見ようとしたら、要充電写真不可😱3%。急いで、俳句を投稿して、家に帰って充電。しかし、宵山は、もう終わっている。と言う事で、写真は2018年の物。一人酒を呑みつつ、テレビ観賞。動物舞は、祇園祭に起源を持つ。薄明かりの中、それぞれの山車の舞は、妖艶だった。
View Article短歌 棟方志功
棟方志功 板の生命を活かす - 日曜美術館海外で数多くの賞に輝き、“世界のムナカタ”と呼ばれた版画家、棟方志功。版木すれすれに眼を近づけて猛烈なスピードで彫っていく棟方。自らの作品を、「版画」ではなく、板...棟方志功 板の生命を活かす かんじたまま ほったままみえぬ目でも 人がどういほうとここにわたし
View Article短歌 さらば昴よ
名もなき星たち その夢の道を照らしてくれ!わが身を終えるまで谷村新司さんが10月8日に亡くなった。私のカラオケのレパートリーで、最後にみんなで肩を組んで合唱しました。星屑の樣な我々の、厳しい荒野の道を進んでも、誰も名前すら覚えられない。生きていたかも記録さえ残らないのに。でも進むしかない。と言うイメージでした。「いい日旅立ち」とは言えない、若すぎると思うばかりです。谷村さんのご冥福を御祈りします。
View Article尾張廼家苞 恋歌四 2
尾張廼家苞 四之下 千五百番歌合に 摂政 めぐりあはん限りはいつとしらねども月なへだてそよそのうき雲 忘るなよ程は雲ヰになりぬともそら行月の めぐりあふまで云々。結句は我 ならぬ人にあふたとへなり。五ノ句は恋のさはりをたとへ いふ。他人にあふ事にあらず。うき雲といふも...
View Article組打図絵 平友章 蔵書
武蔵守 知章は新 中納言とももり きやうのおん子 なり。御父と共 に一のたにへのぼり それより濱べ落行 けるとき源氏がた追かけ 既に武蔵守知晃 ちかづき ければ一刀 を引ぬき たゝかひ けれども げんじは大ぐん なり。今はこれまで と大ぜいの中へかけ入 打死し給ふこといさましける 平 知章(たいら の ともあきら)は、平安時代後期の平家一門の武将。平知盛の長男。怪力で知られた。...
View Article新古今集聞書幽斎補筆 秋歌上 慈円 荻上葉秋風 蔵書
哥によりてこゝろかはるべし。 引いつしかも神さびぬるか如本 引たのめをくわが古寺の苔の下いつしか朽ん名こそおしけれ 式子内親王 ○花薄まだ露ふかしほにいでゝながめむとおもふ秋のさかりを 本哥今よりはうへてだにみじ花薄ほに出る秋はわびし かりけり 花すゝきほに出てながむればおして心をなやます...
View Article新古今増抄 巻第一 定頼 添梅花歌 蔵書
一 梅花にそへて大貳三位につかはしける 権中納言定頼 大納言公任一男母ハ四条 照平親王女 四首入 一 こぬ人によへてみつる梅花散なん後のなぐさめぞなき 増抄云。こぬ人とは三位をさしているふ成べし。 花さかりのうちは、こぬ人に花をよそへてみて なぐさみしに、この花ちりたらばなにゝよりて かなぐさまむ。このあわれをおもはゞ、花ちり て猶とひきたれかしとの心なり。花の...
View Article美濃の家づと 三の巻 哀傷歌2
聞ゆ。さて露の風にさわぐさま、涙のこぼるゝさま、とも に玉のゆらぐに似たれば、其よしをもかねてよみ たまへるにや。ふるき抄、露もなみだもとはあれ ども、たゞなみだのことにて、露のごとくふるといふ ことなりといへるは、かなはず。 父秀家身まかりての秋寄風懐旧 秀能 露をだに今はかたみのふぢ衣あだにも袖をふくあらし哉 めでたし。詞めでたし。今は露をだにかたみと...
View Article尾張廼家苞 恋歌四 3
尾張廼家苞 四之下 題しらず 摂政 思ひいでゝよな/\月に尋ねずはまてと契りし中や絶なむ 初二句は、打かへしてよな/\月におもひ出ての意也。尋ぬとは、 月を見てまたといひし人の許へおどろかしやるを云。そは月 夜には必來べきほどにまてとの玉ひしが、いかに來玉ふべしや...
View Article組打図絵 平盛俊と猪俣範綱 蔵書
越中の前司 △ける●● もりとしは 猪亦金平六 く●● 平家のゆうし かそ 猪また近 平六をくみ引 めう すでに首をかゝん なり とす。下よりかうさん /\とよばゝりければ もりとしそのまゝ助け おこしければ只今より 御けらいになし下され...
View Article古来風躰抄と万葉集 梨壺の五人
飛鳥亀石 梨壺の五人 万葉集は、もとはひとへに真名仮名といふものに書きたるものにて、才知ある者は読み、文字知らぬ者は、え読まず。まして女などは、え見ずのみありけるを、この御時、梨壺の五人、かつは定め合せて、源順宗と才気ある者にて、和してなん、常の仮名は付け始めたりける。 それより後なん、今は、女なども見る事にはなれるなるべし。
View Article新古今集聞書幽斎補筆 秋歌上 良経 秋愁促音 蔵書
千万物おもふ比の荻野音ほどかなしき物あらじと たぐひなく思さだめしに此比かなしと暮秋に成 行にしたがひて夕の悲しさは荻の音にも まさりてせん方なしと云哥なり。荻と云題 にて 顕仲卿哥に 引今こむとちぎりし程の夕暮は荻のうは葉ぞ人 たのめなる 又俊頼哥に 引秋風のやゝはださむく吹なべに荻のうは葉の音ぞ悲しき...
View Article