古画に描かれた鶴の描写
花鳥画の世界 学研研究社より 1 やまと絵の四季 石山寺縁起…鍋鶴 佐太神社彩絵檜扇…丹頂鶴 薬師寺板絵神像…鍋鶴 2 水墨の花と鳥 雪舟 四季花鳥図…丹頂鶴 蛇足 大徳寺真珠庵襖絵…丹頂鶴 狩野正信 大徳寺真珠庵竹石白鶴図…丹頂鶴 狩野正信 大徳寺霊雲院花鳥図…丹頂鶴 狩野玄也 山形美術館花鳥図…丹頂鶴
View Article鴨長明の妻子
方丈記前田家本に依れば、 「元より妻子なければ、捨て難き縁もなし。身に官禄あらず。」とあり、生涯独身であったかと推察されている。 しかし、同じく「貧しくして富める家の隣に居るものは、朝夕すぼき姿を恥ぢてへつらいつヽ出で入る。妻子、僮僕の羨める様を見るにも富家の人をないがしろなる気色を聞くにも、念々に動きて、時として安からず。」とある。 この感覚は、独身者には無理と思われる。...
View Article頓阿筆コレクションの評価
頓阿法師筆、新古今和歌集仮名序について、古筆切影印解説新古今集編による久曽神コレクションとの比較を行った。 久曽神昇氏は、国文学者で愛知大学元学長。 同書に因ると、真筆が疑われるものには、伝○○としているが、鎌倉時代第九三図は、「宝積経短冊(五首)と比較すれば『乃』『む』『も』など同筆と知られる。」とし、伝を付けていない。 同書(白黒)、自コレクション(カラー)を比較すると 「乃」、 「人の」、...
View Article幻住庵の記 その1
幻住菴記 芭蕉 石山の奥岩間のうしろに山あり。 国分山といふ。そのかみ国分寺の名を 傳ふなるべし。麓に細き流れを渡 りて翠微に登ること三曲二百歩 にして八幡宮たゝせたまふ。神体 は弥陀の尊像とかや。唯一の家には 甚だ忌むなる事を両部光を和げ 利益の塵を同じうしたまふも 又尊し。日比は人の詣でざりければ いとゞ神さびもの静かなる傍に住 捨てし草の戸あり。蓬根笹軒...
View Article古今集・新古今集評釈 蔵書
しっかり古典を読むための 古今集・新古今集評釈 拡大復刻版 著者 古今集:松尾聰 新古今集:吉岡曠 初版:2016年3月20日 発行:清水書院 解釈が、他と違っていて面白い。
View Article幻住庵の記 その2
(勇士菅沼氏曲水子の) 伯父になんはべりしを今は八年斗 むかしになりてまさに幻住老人の名を のみ残せり。予又市中を去る事 十年斗にして五十年やゝちかき 身は蓑虫のみのを失ひ蝸牛 家を離て奥羽象潟の暑き日 に面をこがし高すなこあゆみ くるしき北海の荒磯にきびすを 破りて今歳湖水の波に漂鳰の 浮巣の流れとゞまるべき葦の一本 の陰たのもしく軒端葺あらた め垣ねゆひそへなどして卯月の 初...
View Article新古今集と京都 蔵書
女一人旅 ⑩ 新古今集と京都 著作:中田愛子 初版:昭和47年7月5日 発行:文化出版局 旅行案内本の新古今集版。 巻末に、「近畿地方をうたった『新古今和歌集』の全地名」と「初句索引」が有り便利。
View Article方丈記「不請阿弥陀仏」に関する考察
1 はじめに 方丈記の大福光寺本に記載されている「不請阿弥陀仏両三遍申シテヤミヌ」について、「不請阿弥陀仏」の意味が不明で、長年議論になっている。 今回、その考えを整理し、考察する。 2 各異本による記載 (1)大福光寺本 不請阿弥陀仏 (2)前田家本 不惜のあみだぶ (3)保冣本 不祥〔浄イ〕(不情)の阿弥陀仏 (4)氏孝本 不浄の阿弥陀(仏) (5)名古屋本...
View Article山州名跡志 長明方丈石
山州名跡志卷之十五 正徳元年辛卯七月吉日 ○外山(トヤマ) 在リ浄福寺ノ東ニ右寺ノ北ニ。東西ニ通路(トヲルミチ)アリ。其ノ東ハ炭山(スミヤマ)笠取(カサトリ)。岩間(イハマ)等(トウ)ニ到(イタ)リ。西ハ六地蔵ノ町。伏見宇治等ニ到ル。 ○長明(チョウメイ)方丈石(ハウジヤウセキ)...
View Article方丈記流布本による「地を占めて造らず」に関する一考察
方丈記の流布本系統には、 「所をおもひ定めざるがゆゑに、地をしめて造らず。」 と有るが、 「庵の北に少地をしめ、あばらなるひめ垣をかこひて園とす。すなはちもろもろの藥草をうゑたり。」 とも有る。 大福光寺本、前田家本等の古本系には当該部分は無い。 この為、流布本のこの部分は後人の付加説を最近見た。...
View Article方丈記「不請阿弥陀仏」に関する考察 挿入
柳瀬一雄氏は不奉請説を支持しつつ、「仏名を唱える前には、仏を招請し奉る儀礼をととのえるべきであるが、心せいていて、その暇がない。」としている。 しかし、方丈の庵に一人いて、誰からも「何々しろ」とは言われず、「静かなる暁」ボーと閑居の修業生活を「みづから心に問ひて」いるだけの長明が、奉請の儀礼より何に対して「暇がない」と言えるのだろうか。根本的な無理が有る。
View Article社頭祝 後鳥羽院
社頭祝 後鳥羽院御製 つたへくる 秋の山べの しめのうちに 祈るかいある 天の下かな 後鳥羽院御集 伝へくる秋の山辺のしめのうちに祈るかひある天の下かな 城南宮
View Article地元伝承の日野山荘跡
日野醍醐の地元の伝承を集めた「ふるさと醍醐」によると、日野資長山荘跡は田中町に垂門があったと有り、その事から春日野小学校付近と思われる。 しかし、手書きの地図を見ると法界寺東、正明寺裏に日野資長山荘跡との記載がある。...
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