雑歌中 聖庵不在 恵慶集上
上巻 11頁オー11頁ウ 中院通村筆 (いなりにうたよみてたて まつるときゝてしものやしろに) いなりのやみつのたまがきうちたゝき わがねぎ事も神もこたへよ なかのやしろ いなり山みつすぎなかにますかゞみ わがことたてゝたのむかひあれ かみの社に 思事ならざらめやはちはやぶる 神のみまへのみくまぐさなり ふかき山にすむひじりの もとに...
View Article新古今集作者考 蔵書
研究叢書 一九四 院 書 新古今集作者考 泉 奥田久輝 著 和 作者:奥田久輝 初版:1996年10月20日 発行:和泉書院 ページ数:570頁 目次 序 田中祐 まえがき ー総論に代えて 第一編 新古今集・作者と作品 第一章 前中納言(平)教盛母とその歌...
View Article絵入横本源氏物語 賢木 左大臣失意 蔵書
朧月めかしうはなやぎ給へど、御心のうち は、思ひの外なりしこと共"をわすれ 地 源がたうなげき給。いと忍びてかよはし 給ことは、なをおなじさま成べし。ものゝ 聞えもあらば、いかならんとおぼしながら、 例の御くせなれば、いましも御心ざし まさるべかめり。院のおはしましつる ◯世こそはゞかり給ひつれ。后の御心...
View Article恵慶 撰歌一覧
恵慶法師 七首 平安中期(主に村上天皇期に活躍)の僧。生没年不明。出自・経歴不詳。大中臣能宣・紀時文・清原元輔など中級の公家歌人と交流していた。 春歌上 題知らず 桜散る春の山べは憂かりけり世をのがれにと来しかひもなく 隠 定隆雅 夏歌 題知らず わが宿のそともに立てる楢の葉のしげみに涼む夏は来にけり 隠 有 秋歌下 題知らず 秋といへば契り置きてや結ぶらむ浅茅が原の今朝のしら露...
View Article絵本木曾義仲軍記 蔵書
木曾義仲一代記 全 繪本木曾義仲軍記全 東京金澤堂梓 木曾冠者義仲長 而後稱朝日将軍佐々 木梶 原競 爭宇 治川 之先 明治三十年十月 十日 印刷 仝 年仝月十八日 発行 浅草區南元町十五番地 編輯印刷 兼発行 牧金之助
View Article絵入横本源氏物語 賢木 密会 蔵書
いつきには、そむわうのゐ給ふれば、 おほくもあらざりけれど、さるべき 源女みこやおはせざりけん。大"将の君、 とし月ふれど、なを御心はなれ給は さりつるを、かうすぢことになり給 朝かほノ女ばう也ぬれはくちおしとおほす。中将にをと づれ給こともおなじごとにて、御ふみ 源心などは絶えざるべし。昔にかはる御...
View Article絵本木曾義仲一代記 読はじめ
讀はじめ ⇧木曽義仲は こゝに信濃 六動寺の國府よ 國安 ◑帯刀 り打て上り 般 曇郡 先生義 若野の御河 木曽と 賢の 端に着し いふ山里 △ 此所にて...
View Article絵入横本源氏物語 賢木 藤壺の苦悩 蔵書
しつ心なくていで給ひぬ。夜ふかき つくよ暁月夜のえもいはず霧わたれる に、いといたうやつれてふるまひなし 給へるしも、にる物なき御有さまにて 朱雀ノ女御也 の承香殿"の御せうとの藤中将ふぢ つぼより出て、月のすこしくまある、 たてじとみのもとにたてりけるを、源 地しらですぎ給けんこそいとおし けれ。もどき聞ゆるやうも有なんかし。源心かやうのことにつけても、もてはなれ...
View Article絵本木曽義仲一代記 八幡宮願書 蔵書
木 曽 義 仲 つゞき ◑ 陣を取れば 去て馬場 平家は之に の邉に扣へ 向はんとて 赤旗を山々岡々に立て 峠を 並べた。源氏は良計を...
View Articleカラー版 新古今和歌集 蔵書
カラー版 新古今和歌集 藤平春男 編 おうふう 編者:藤平春男 初版:1989年6月10日 発行:おうふう ページ数:55頁 表紙は、土佐光起筆「業平歌意図」(伊勢物語)、裏表紙は、「西行物語絵詞」。...
View Article絵入横本源氏物語 賢木 藤壺の御悩み 蔵書
「兵部卿、宮の大夫なと参りて、『僧召せ』など騒ぐを」 け御気あがりてなをなやましうせさ みや 中宮大夫也せ給兵部卿、宮の大夫なと参りて、 源僧めせなどさはぐを、大将いとわび しうきゝおはす。からうしてくれ ゆくほどにぞ、をこたり給へる。かくこも りゐ給へらんとはおぼしもかけず、 人々"もまた御心まどはさじとて、 かくなんとも申さぬ成べしひるのお...
View Article絵本木曽義仲一代記 倶利伽羅峠戦 蔵書
〼廽り相圖の飛火を揚げせば大将義仲 追手より攻かう牛四五百疋集め て角に悉く明松を結付一度に 燃し立て無二無三平家の 陣へ追立たれば松明は...
View Article八雲御抄 作法部 歌合 執柄家歌合 蔵書
八雲抄巻第二作法部 一 執柄家哥合 大臣家卿准之 長元八年五月卅日講次左大臣 頼ー 哥合。寛治八年八月 十九日前関白師。高陽院哥合已上両度為例。其外無可 然哥合。仍 付寛治例注之。 先尅限大殿已下公卿十余◯着座。直衣。 次立切燈臺 敷菅圓座 次置左右文臺 寛治、女房 左馬頭師隆 少将能俊 男方少将宗輔 蔵人宗佐 長元 蔵人役之。 次左右参上 長元にて發哥 笛 右は唯参。 次召講師...
View Article絵本木曽義仲一代記 篠原の戦 蔵書
つゞき 爰に平家の侍士武藏國の住人長 ◑中に隔てた 井の齊藤別當實盛は七十有餘に る實盛 年闌たれば今は後栄の恃みたく に押 赤地錦の直垂に黒糸威の 並べて無手と 鎧を 着み十八差◯たる 組む實盛心 征矢 負て只一人進み出...
View Article絵入横本源氏物語 賢木 源氏失意帰宅 蔵書
藤つほ御ぞをすべしをきてゐさりのき 給に心にもあらず、御ぐしのとりそ へられたりければ、いと心うくすくせの ほどおぼししられて、いみしとおぼし 源たり。おとこも、こゝら世をもてしづめ 給ふ御心みなみだれてうつしざま にもあらず。よろづのことをなく/\ 藤つほうらみ聞え給へど、誠に心づきなし と覚して、御いらへも聞え給はず。たゞ 心ちのいとなやましきを、かゝらぬ...
View Article絵本木曽義仲一代記 実盛の最後 蔵書
つ ゞ き 上り たり。 手塚これを 見て 郎等 を討せじと馳せ 並べて敵の鎧 △ 袖に掴付き ◑申 越し三人組み 曳音出 せば 合ながら馬より して鎧 存ずる昔 下に落たりける実 を なるゆゑ 盛手塚の郎等を押へ △ 名乗すじ。...
View Article絵入横本源氏物語 賢木 藤壺出家決意 蔵書
きに、心たましゐもうせにけるにや、 なやましうさへおぼさる。物心ぼそく、 /なぞや世にふればうさこそまさ 紫れとおぼしたつには、この女君"のいと らうたげにて哀にうちたのみ聞え 給へるを、ふりすてんこといとかたし藤つほ宮もそのなこり例にもおはしまさず。源ノかうことさら、めきて、こもりゐ、をとづ れ給はぬを、命婦"なとはいとおしがり...
View Article絵入横本源氏物語 賢木 雲林院 蔵書
侍らば、いかゞおぼさるべきと聞え給へば、 春宮 初春宮の女房御かほをうちまもり給て、式部がやう にや。いかでかさはなり給はんとゑみ 藤詞ての給。いふかひなく哀にて、それは おいて侍ればみにくきぞ。さはあら で、かみはそれよりもみじかくて、くろ ききぬなどをきて、よゐのそうの やうになり侍らんとすれば、み奉らん...
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