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絵入横本源氏物語 賢木 朝顔斎院 蔵書
など、覚しつゞけ給。律師のいとたう ときこゑにて、念仏衆生摂取不 捨と、うちのべてをこなひ給へるが、 いとうらやましければ、なぞやとおぼ 紫しなるに、まづ姫君の心にかゝりて、 地思ひ出られ給ぞ。いとわろき御心なる や。例ならぬ日かずも、おぼつかなく のみおぼさるれば、御ふみばかりぞし げう聞え給める行はなれぬべしや と、心み侍る道なれどつれ/"\もなぐ...
View Article絵入横本源氏物語 賢木 二条院帰宅 蔵書
「見奉り送るとて、このもかのもにあやしき、しばふる人とも、集まりゐて、涙を落しつつ、見奉る」 源心さうなどおかしう成にけり。まし て朝がほもねびまさり給へらんかし と、思ひやるもたゞならず、おそろしや。 あはれこの比"ぞかし、のゝ宮のあは れなりしことおぼし出て、あや 斎ゐん斎宮同やうともしう、やうのものと、神うらめしう...
View Article冬歌 山辺赤人 百人一首絵 画家不明コレクション
山邊赤人 田子の浦 にうち ふじの 出てみれ たかね ふり ば に つゝ 白妙の 雪 は 新古今和歌集巻第六 冬歌 題しらず 山部赤人 田子の浦にうち出でて見れば白たへの富士の高嶺に雪は降りつつ よみ:たごのうらにうちでてみればしろたえのふじのたかねにゆきはふりつつ...
View Article絵入横本源氏物語 賢木 源氏参内 蔵書
藤つほまで覚え給へば、たゞ大かたにて宮 藤つぼ春宮にまいらせ給命婦"のもとに、いらせ給へなり文が詞にけるを、めづらしきことうけ 春宮たまはるに、宮のあひだのことおぼつか なくなり侍にければ、しづ心なく思 給へながら、をこなひもつとめんと思 たち侍し日かずを、心ならずやとて なん。日ごろになり侍ける。紅葉はひ...
View Articleユーチューブ短歌:久石譲ジブリ 25周年コンサート
Joe Hisaishi in Budokan - Studio Ghibli 25 Years Concert [HD] [1080p] ~Nausicaa of the Valley of the Wind~ 0:00:42 滅びゆく者達の悲しみを姫は背負ひて さあ空に旅立つ 舞ひ落ちる 人間が穢した猛毒の世界を ただしんしんと ~Mononoke Hime~...
View Article源氏物語 朝顔 東聖観 式紙コレクション
源氏 見しをりの つゆ忘られぬあさがほの花の さかりは過ぎやしぬらむ 朝顔前斎院 秋はてて 霧の まがきにむすほほれ あるかなきかにうつる 朝顔 東聖観 高度箔押し印刷式紙 「はかなし朝顔の花」 東 聖観(木下勝功)略歴 昭和11年 1月20日 埼玉県に生まれる 32年 岩田仙太郎に師事 挿絵画家を志す 49年 サンフランシスコ...
View Article絵入横本源氏物語 賢木 白虹貫日 蔵書
おかしうおはせしなど、かたらせ給ふ 源に我もうちとけて、のゝ宮のあはれ なりしあけぼのも、みな聞え出 給てげり。廿日の月やう/\さし 御門詞出て、おかしきほどなるに、あそび などもせまほしきほどかなとの 源詞 藤給はす。中宮の◯◯夜まかで給なる、 とふらひにものし侍らん。院のの給 はせをくこと侍しかば、又うしろみつ かうまつる人も侍らざめるに春宮"の御...
View Article哀傷歌 遍昭 俊成三十六人歌合 大内義安筆柿色紙コレクション
右 僧正遍昭 すゑのをく 露 れ さき もとの だつ 雫や ためし なる 世の中 らん の 新古今和歌集巻第八 哀傷歌 題知らず 僧正遍照末の露もとの滴や世の中のおくれさきだつためしなるらむ よみ:すえのつゆもとのしずくやよのなかのおくれさきだつためしなるらむ 隠 有定隆雅...
View Article絵入横長源氏物語 賢木 朧月夜からの手紙 蔵書
源心かなれど、なつかしう聞ゆるに、つらさ もわすられて、先泪ぞおつる 源 月かげはみし世の秋にかはらぬを /へだつる霧のつらくもあるかな。かす みも人のとか、むかしも侍けることにや 藤など聞え給。みやは春宮"をあかず 思ひ聞え給て、よろづのことを聞え させ給へどふかうとおぼしいれたらぬ...
View Article和漢朗詠集 風 含冬歌源信明 元禄五年
雜 風 輔倡 春風暗剪庭前樹夜雨偸穿石上苔 紀大納言 入松易乱欲悩明君之魂流水不 歸應送列子之乗 保胤 漢主手中吹不駐徐君塚上扇猶懸 慶保胤 斑姫裁扇応誇尚列子懸車不往〔還〕 春日山居 輔倡 春の風は暗(そら)に庭前の樹を剪る。...
View Article絵入横長源氏物語 賢木 藤壺宮出家 蔵書
「親王達も様々の奉物捧げて巡り給ふに」 こにもけふは物がなしうおぼさるゝ ほとにて、御返あり 藤 ながらふるほどはうけれどゆ きめぐりけふはその世にあふ心ち 源心して。ことにつくろひてもあらぬ御 かきざまなれど、あてにけたかきは 思ひなしなるべしすちかはりいま めかしうはあらねど、人にはことに かゝせ給へり。けふはこの御ことも思ひ けちて哀なる、雪のしづくにぬれ...
View Article西行物語絵巻 新年 蔵書
年たちかへるいはひには西にむかひて臨 終正念往生極楽とぞおがみける。たかきもいやし きもよにある人はみなむ月のはじめをまちい ては嘉辰令月のよろこび万歳千秋のたのしみ 長生殿のさかへ不老郷の日月よろこび匂くる むめ鶴龜のよはひをあらそひ子日松のかざり野 邉のわかなのてすさみわれも/\とする◯はたながら 春の夢のごとし。されば官位の賢珎寳妻子の おもひたゞみづのあはのごとしうかへるにゝたり。...
View Article絵入横長源氏物語 賢木 八講法事の後 蔵書
兵部卿し給はざりつることなれば、みこも いみじうなき給。参り給へる人々"も おほかたのことのさまも、哀にたうと ければ、みな袖ぬらしてぞかへり給 ける。こ院のみこたちは、むかしの御有 さまをおぼしいづるに、いとゞ参り かなしうおぼされて、みなとふらひ 源聞え給を、大"将はたちとまり給て きこえいで給べきかたもくれまど ひておぼさるれど、などかさしもと...
View Article夏歌 持統天皇 百人一首絵 画家不明コレクション
持統天皇 春過て なつ 来に けら し 白妙 の 衣ほす てふ あまの かぐ山 新古今和歌集第三 夏歌 題しらず 持統天皇御歌 春過ぎて夏來にけらししろたへの衣ほすてふあまのかぐ山 よみ:はるすぎてなつきにけらししろたへのころもほすちょうあまのかぐやま...
View Article絵入横本源氏物語 賢木 白馬節会 蔵書
藤 おほかたのうきにつけてはいと へどもいつか此よをそむきはつへき。地かつにごりつゝなど、かたへに御つかひの 源心心しらひなるべし。哀のみつきせねば、 むねくるしうてまかで給ぬ。とのにても わが御かたにひとりうちふし給て、御めも あはず世中いとはしうおぼさるゝにも、 藤春宮"御ことのみぞ心ぐるしき。母 宮をだにおほやけがたにとおぼし...
View Article猿丸大夫 百人一首絵 コレクション
おく山に紅葉ふみ わ けなくしかの こゑきく時ぞ 秋はかな し き 猿丸大夫 古今集巻第四 秋歌上 是貞親王の家の歌合の歌 よみ人しらず奥山にもみぢ踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき 公任三十六人撰、俊成三十六人歌合、定家八代抄、百人一首 令和2年10月16日 弐
View Article絵入横本源氏物語 賢木 除目の不遇 蔵書
源心なく泪ぐまる。まらうともいと物 あはれなる気色に、うちみまはし 給て、とみにものもの給はず。さま かはれる御すまゐに、みすのはし、み御木丁のあをにびにて、ひま/\より ほの見たるうすにび、くちなしの 袖ぐちなど、中々なまめかしう、 おく床しう思やられ給。とけわ たる池のうす氷、きしの柳のけ しきばかりは、時をわすれぬなど、...
View Article見立伊勢物語 武蔵野 中 喜多川歌麿 浮世絵復刻コレクション
喜多川歌麿 見立伊勢物語 武蔵野 大判3枚のうち、真ん中 伊勢物語 むかし男ありけり。人のむすめを盗みて、武蔵野へ率てゆく ほどに、ぬすびとなりければ、国の守にからめられにけり。 女をば草むらのなかに置きて、逃げにけり。道来る人、この 野はぬすびとあなりとて、火つけむとす。女わびて、 武蔵野は今日はな焼きそ若草のつまも籠れれり我も籠れり...
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