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秋歌下 打衣の吉野
第新古今和歌集 巻第五 秋歌下 擣衣のこころを 藤原雅經 みよし野の 山の秋風さ 夜 ふけて ふるさと 寒く ころもうつなり 読み:みよしののやまのあきかぜさよふけてふるさとさむくころもうつなり 隠 意味:吉野山の秋風が夜が更けてから吹き、古い都に寒々と砧の音が聞こえてきます。...
View Article冬歌 時雨の布留神杉
新古今和歌集 巻第六 冬歌 冬の歌の中に 太上天皇 深 あらそひかねて いか ならむ 間なく しぐれ のふるの神杉 読み:ふかみどりあらそいかねていかならむまなくしぐれのふるのかみすぎ 隠...
View Article雑歌上 刈萱の関
新古今和歌集 巻第十八 雜歌下 道 菅贈太政大臣 刈萱の 關守にのみ見えつるは 人も ゆる さぬ 道べ なりけり 読み:かるかやのせきもりにのみみえつるはひともゆるさぬみちべなりけり 隠 意味:刈萱の関の関守だけ見えるものは、私が帰ることを許さない道辺だけだ...
View Article瀬田夕照
初稿 瀬田夕照 自閑 行人宿に収まって唐橋疎ら 石山遠鐘夕照を添う 巴妾の涙を知る者は今では稀 唯河流景は変わらず○艘 岡島清曠 画 ただし、瀬田唐橋図かどうかは不明 平成27年9月23日 拾壱圓
View Article羇旅歌 命なりけり小夜の中山
新古今和歌集 巻第十 羇旅歌 東の方に罷りけるによみ侍りける 西行法師 年たけて また越ゆべしと 思ひきや いのちなりけり さ夜のなか山 読み:としたけてまたこゆべしとおもいきやいのちなりけりさやのなかやま 隠...
View Article源氏物語 渡来紙
源氏物語 梅枝 第二章五段 唐の紙のいとすくみたるに、草書きたまへるすぐれてめでたしと見たまふに、 高麗の紙の肌こまかに和うなつかしきが、色などははなやかならで、なまめきたるに、おほどかなる女手のうるはしう心とどめて書きたまへるたとふべきかたなし。
View Article鶴見大学所蔵断簡 新古今和歌集切り出し歌に関する考察2
1 はじめに新古今和歌集の切り出し歌が、平成25年10月2日鶴見大学図書館が購入した古筆手鑑の中から久保木 秀夫氏、中川 博夫氏によって発見されたニュースは、新古今を学ぶ者にとってとても興味深いことだったことから、直ぐに左端にある「題不知」のキーワードから部類を、「恋歌一の「たびたび返事せぬ女に...
View Article春歌上 萌え出づる春
新古今和歌集 巻第一 春歌上 題しらず 志貴皇子 岩そそぐ たるひの 上のさ 蕨の 萌えいづる春に なりにけるかな 読み:いわそそぐたるひのうえのさわらびのもえいずるはるになりにけるかな 隠 作者:岩に落ちるツララ(※垂水の場合は、滝)の水のほとりの初蕨が萌え出る春となったな~。...
View Article恋歌一 檜原杉の恋
新古今和歌集 巻第十一 女の杉の實を包みておこせて侍りければ 藤原實方朝臣 たれぞこの 三輪の桧原も知らなくに 心の 杉の われを 尋ねる 読み:たれぞこのみわのひばらもしらなくにこころのすぎのわれをたずねぬ 隠...
View Article神祇歌 熊野川
新古今和歌集 第十九 神祇歌 新宮に詣づとて熊野川にて 太上天皇 熊野川 くだす早瀬の みなれ 棹さすが 見なれぬ 浪のかよひ路 読み:くまのがわくだすはやせのみなれさおさすがみなれぬなみのかよいじ 意味:熊野川を下る早瀬の水に馴れた棹とはいかず、さすが熊野新宮の速玉之男神の御神威を示す川だけあって何度渡っても馴れていない急流の波の通い道だ...
View Article恋歌二 手紙だけにして
新古今和歌集 巻第十二 戀歌二 大納言成通文遣はしけれどつれなかりける女を 後の世まで恨殘るべきよし申しければ よみ人知らず たまづさの 通ふばかりに 慰めて 後の世までの うらみ のこすな 読み:たまずさのかようばかりになぐさめてのちのよまでのうらみのこすな 隠 意味:お手紙だけのやりとりはしますから、それで気持ちを和らげて、後世まで恨みを残すなどしないでください。
View Article見えずかもあらむ 本薬師寺
3本薬師寺 元明天皇からの視点で、藤原京大極殿から草壁皇子墓陵の有る真弓丘が見えるとしたが、実は見えない。正確に言うと現在は見えるが、持統天皇からは息子の墓陵が見えなかった。 地図に示すと、束明神古墳の有る真弓丘と大極殿を直線で結ぶと、本薬師寺跡が有る。 本薬師寺跡付近拡大図...
View Article見えずかもあらむ 疑問とその整理
橿原市藤原京資料室(JAならけん2階) ○藤原京大極殿子午線 135゚48'07.42 日本古代宮都構造の研究 小澤毅 青木書店 245~248P ・天武十一年(682年)三月一日 小紫三野王及び宮内官大夫等に命じて新城に遣はしその地形を見しむ。 ・天武十三年(684年)三月九日 天皇京師に巡行きたまひて宮室の地を定めたまふ。 ・持統元年(687年)十月二十二日...
View Article万葉集 藤原京を造りし時の役民の歌
万葉集 巻第一 50 藤原宮之役民作歌 八隅知之 吾大王 高照 日乃皇子 荒妙乃 藤原我宇倍尓 食國乎 賣之賜牟登 都宮者 高所知武等 神長柄 所念奈戸二 天地毛 縁而有許曽 磐走 淡海乃國之 衣手能 田上山之 真木佐苦 桧乃嬬手乎 物乃布能 八十氏河尓 玉藻成 浮倍流礼 其乎取登 散和久御民毛 家忘 身毛多奈不知 鴨自物 水尓浮居而 吾作 日之御門尓 不知國 依巨勢道従 我國者 常世尓成牟...
View Article万葉集挽歌 高市皇子殯宮の時
万葉集巻第二199、200、201、202 高市皇子尊城上殯宮之時柿本朝臣人麻呂作歌一首 并短歌 挂文 忌之伎鴨 [一云 由遊志計礼抒母] 言久母 綾尓畏伎 明日香乃 真神之原尓 久堅能 天都御門乎 懼母 定賜而 神佐扶跡 磐隠座 八隅知之 吾大王乃 所聞見為 背友乃國之 真木立 不破山越而 狛劔 和射見我原乃 行宮尓 安母理座而 天下 治賜 [一云掃賜而] 食國乎 定賜等 鶏之鳴 吾妻乃國之...
View Article万葉集 藤原宮の御井
万葉集 巻第一 52 藤原宮御井歌 八隅知之 和期大王 高照 日之皇子 麁妙乃 藤井我原尓 大御門 始賜而 【埴安乃 堤上尓】 在立之 見之賜者 日本乃 青香具山者 日經乃 大御門尓 春山跡 之美佐備立有 畝火乃 此美豆山者 日緯能 大御門尓 弥豆山跡 山佐備伊座 耳為之 青菅山者 背友乃 大御門尓 宣名倍 神佐備立有 名細 吉野乃山者 影友乃 大御門従 雲居尓曽 遠久有家留 高知也 天之御蔭...
View Article万葉集挽歌 草壁皇子殯宮
万葉集巻第二 167 日並皇子尊殯宮之時柿本朝臣人麻呂作歌一首并短歌 天地之 初時 久堅之 天河原尓 八百萬 千萬神之 神集 々座而 神分 々之時尓 天照 日女之命 [一云 指上 日女之命] 天乎婆 所知食登 葦原乃 水穂之國乎 天地之 依相之極 所知行 神之命等 天雲之 八重掻別而 [一云 天雲之 八重雲別而] 神下 座奉之 高照 日之皇子波 飛鳥之 浄之宮尓 神随 太布座而 天皇之 敷座國等...
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