百人一首古註 伝頼行筆断簡コレクション
に尋た○いつれもこの哥をもうされ ○○○侍り定家卿是程の○よみてこ の世のおもひてにせはやとの給しと也 坂上是則 朝ほらけあり明の月と見るまてに吉野の里にふれる 白雪 この哥は大和に下し時よめり暁○と見侍○ 吉野○里にふれるしら雪 ○の月と 連歌師頼行 牡丹花(肖柏)頼実息 肖柏(嘉吉三年(1443)-大永七年(1527)...
View Article夏歌 衣干したり 明石市歌碑
春過ぎて夏来るらし白栲の 衣干したり天の香久山 夏の歳時園 新古今和歌集 巻第三夏歌 題しらず 持統天皇御歌 春過ぎて夏來にけらししろたへの衣ほすてふあまのかぐ山 読み:はるすぎてなつきにけらししろたへのころもほすちょうあまのかぐやま 意味:春が終わってどうやら夏になったらしい。天の香具山では、田植え前の五月女たちの斎衣の白い衣を干すのがみえますから。...
View Article春歌上 夢の浮橋 正徹筆色紙コレクション
春のよの夢の うきはしとたへ して みねにわかるゝ よこ雲の 空 守覚法親王家五十首歌に 藤原定家朝臣 春の夜の夢のうきはしとだえして峯にわかるるよこ雲の空 よみ:はるのよのゆめのうきはしとだえしてみねにわかるるよこぐものそら 松月庵徹書記 正徹 (永徳元年(1381年) -...
View Article盛衰記絵抄 義経四天王・巴御前
義経四天王 伊勢三 郎義盛は伊勢 國二見の住人 初竹島三郎 と云 亀井六郎重 清は紀伊國の住人 片岡八郎經春は 常陸の國の住人 よしつねに 駿河次郎清 仕へて各 常は駿河国 大功あり 蒲原の住人なり 巴御前は権頭兼遠が娘にて 巴御前内田が首を 古今未曽有勇烈の賢婦なり ひきぬく圖 かまくらへ召れてよりともこう 力量上覧のとき 大柱をうごかし...
View Article美濃の家づと 一の巻 春歌下2
摂政家五首歌に 俊成卿 又やみんかたのゝみのゝさくらがり花の雪散る春のあけぼの めでたし。詞めでたし。狩は、雪のちる比する物なるを、その狩をさくらがりにいひなし、其雪を花の雪にいひなせる。いとおもしろし。 百首哥めしける時春の哥 具親 時しもあれたのむのかりの別さへ花ちる比のみよしのゝ里 めでたし。詞めでたし。武蔵のみよしのと、大和の...
View Article高砂の松 その3
よそながら幾年すぎぬ逢ふことを 松も老いぬる高砂のきし 成家 民部卿家歌合 よそながらいくとせすぎぬあふことをまつもおいぬるたかさごのきし 松にふく嵐の音も高砂の 浦ぢしぐるゝ秋の夕ぐれ 厳教 玉葉集 まつにふくあらしのおともたかさごのうらちしくるるあきのゆふぐれ 人の名のことも高砂浦のなみ しはしの浪さへ分けて契らむ 宗弘 今はとてはらひすてゝむ高砂の 松の思はん老のことの葉...
View Article羇旅歌 有馬山
万葉の歌 しながどり 猪名野ゆけば 有馬山 夕霧たちぬ 宿はなくして 新古今和歌集巻第十 羇旅歌 題しらず よみ人知らず しなが鳥猪名野を行けば有馬山 ゆふ霧立ちぬ宿はなくして 万葉集巻第七 1140 雑歌 摂津で 志長鳥 居名野乎来者 有間山 夕霧立 宿者無而 一本云 猪名乃浦廻乎 榜来者 しなが鳥猪名野を来れば有馬山夕霧立ちぬ宿りはなくて 一本云...
View Article羇旅歌 明石の戸
あまざかる 夷の長道ゆ 恋くれば 明石の門より 六禾島見ゆ 新古今和歌集 第十 羇旅歌 題しらず 柿本人麿 あまざかる鄙のなが路を漕ぎくれば 明石のとよりやまと島見ゆ 読み:あまざかるひなのながじをこぎくればあかしのとよりやまとしまみゆ...
View Article夏歌 上賀茂神社 神山
新古今和歌集巻第三 夏歌 葵をよめる 小侍從 いかなれば そのかみ 山のあふひ 草 年は經れど も二葉な るらむ 読み:いかなればそのかみやまのあおいぐさとしはふれどもふたばなるらむ
View Article冬歌 久木の川原
ぬばたまの夜の更けゆけば久木生 ふる清き川原に千鳥しは鳴く 夏歳時記園 新古今和歌集巻第六 冬歌 題しらず 山部赤人 うばたまの夜のふけ行けば楸おふる清き川原に千鳥鳴くなり 読み:うばたまのよのふけゆけばひさぎおふるきよきかわらにちどりなくなり 万葉集巻第六925雑歌 吉野離宮に行幸して 烏玉之 夜乃深去者 久木生留 清河原尓 知鳥数鳴 明石市大久保町松陰545の付近 松陰谷八木川公園
View Article布引の滝 藤原良清
藤原良清 音にのみ聞きしは ことの数ならて名よりも 高き布引の滝 千載集 巻巻十六 雑歌上 ぬのひきのたきをよめる 藤原良清 おとにのみききしはことのかすならて名よりもたかきぬのひきの滝 とにのみききしはことのかずならでなよりもたかきぬのびきのたき
View Article羇旅歌 猪名野
作者不知 摂津作 志長鳥居名 野乎来者有 間山夕霧立 宿者無而 新古今和歌集巻第十 羇旅歌 題しらず よみ人知らず しなが鳥猪名野を行けば有馬山ゆふ霧立ちぬ宿はなくして 万葉集巻第七 1140 雑歌 志長鳥猪名野を来れば有馬山夕霧立ちぬ宿りはなくて 伊丹市緑ヶ丘公園
View Article美濃の家づと 一の巻 春歌下3
関路花 あふ坂や梢の花を吹くからにあらしぞ霞む関の杉村 下句詞めでたし。逢坂の関の杉村ならで、こと所のこと 木にても、同じことなれば、題の関の詮なし。梢のといへる は、四の句のために、高き所をいはんとてなれど、杉むらと ちゞめたれば、杉の梢の花と聞えていかゞ。 最勝四天王院ノ障子によし野山かきたる所 太上天皇天皇御製 みよしのゝ高ねのさくら散にけりあらしもしろき春の曙...
View Article須磨の関屋 定家
定家 桜花たが世の若木ふり果てゝ 須磨の関屋の跡うづむらん 読み:さくらばなたがよのわかぎふりはててすまのせきやのあとうづむらむ 承久元年九月 道助法親王家五十首 春歌 神戸市須磨区関守町 関守稲荷神社
View Article恋ふる美吉野
皆人の 恋ふるみよしの 今日見れば うべも恋ひけり 山川 清み 万葉集巻第七 1131 芳野作 皆人之戀三芳野今日見者諾母戀来山川清見 みなひとのこふるみよしのけふみれば うべもこひけりやまかはきよみ 奈良県吉野郡吉野町喜佐谷
View Article三十六歌仙 大中臣頼基 日野弘資筆コレクション
右 大中臣頼基 つくともつきし 君がよはひは 一ふしに千代 を こめたる杖 なれは 拾遺集賀歌 おなし賀(承平四年中宮の賀)に竹のつゑつくりて侍りけるに 頼基 ひとふしに千世をこめたる杖なればつくともつきじ君かよはひは 公任三十六人撰 俊成三十六人歌合 ひとふしにちよをこめたるつゑなればつくともつきじきみがよはひは...
View Article吉野の滝の命
皆人の 命も我が も みよしのの 滝の常磐 の 常ならぬ かも 万葉集巻第六920~922 神龜二年乙丑夏五月幸于芳野離宮時笠朝臣金村作歌一首并短歌反歌二首 足引之御山毛清落多藝都芳野河之河瀬乃浄乎見者上邊者千鳥數鳴下邊者河津都麻喚百礒城乃大宮人毛越乞尓思自仁思有者毎見文丹乏玉葛絶事無萬代尓如是霜願跡天地之神乎曽祷恐有等毛 萬代見友将飽八三芳野乃多藝都河内乃 大宮所...
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