浮舟 薫大将 末の松山
波越ゆる 比 とも知らず 末の松待つらむ ものと 思ひ ける かな 浮舟の心変わりを知りて消息に 薫大将 波越ゆる比とも知らず末の松待つらむものと思ひけるかな よみ:なみこゆるころともしらずすえのまつまつらむものとおもひけるかな...
View Article五節の舞姫 光る君へ
五節舞、五節の舞(ごせちのまい)とは、日本の雅楽では唯一、女性が演じる舞。大嘗祭や新嘗祭に行われる豊明節会で、大歌所の別当の指示の下、大歌所の人が歌う大歌に合わせて、4 - 5人の舞姫によって舞われる(大嘗祭では5人)。...
View Article新古今集聞書幽斎補筆 秋歌上 式子内親王 蔵書
かはりたるにや本哥は玉楼金殿なりともかひなく るべしといふをいひかへたる哥なり。たへでやは とはおもふやうなる事ありとも秋の夕暮には たへでやはあられんときこへ侍り。 式子内親王 ○それながら昔にもあらぬ秋風にいとゞながめをしづの をだまき 秋風はむかしのそれながらわれは昔のやうにも...
View Article源氏物語の帯
源氏物語の帯 源氏物語に出て来る帯を調べました。なお数値は、帯が記載されている新体系のページ数と行数。 紅葉賀 249-12つとめて、出で給ふ所に、さし覗き給ひて、御装束し給ふに、名高き御帯、手づから持たせて、渡り給ひて、御衣の御うしろひき繕ひなど、御沓を取らぬばかりにし給ふ。 参考 三位は白玉...
View Article三十六歌仙絵 伊勢 画家不明色紙コレクション
三輪の山 いかにまち見む 年ふとも たづぬる人も あらじとおもへば 伊勢平安前期の女流歌人。伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の寵愛を受け、伊勢の御と呼ばれた。十五首 春歌上 寛平御時きさいの宮の歌合の歌 水の面にあや織りみだる春雨や山の綠をなべて染むらむ よみ:みずのもにあやおりみだるはるさめややまのみどりをなべてそむらむ 春歌下 題しらず...
View Article組打図絵 先帝身投 蔵書
安徳天王 二位尼君 実に 二位の 尼君は 安徳天王を いだきて御側の人々諸とも 海中へとびいりけるこそ哀也。 先帝身投 二位殿はこの有樣を御覧じて、日ごろおぼしめしまうけたる事なれば、にぶ色の二衣うちかづき、練袴のそばたかくはさみ、神璽をわきにはさみ、宝剣を腰にさし、主上をいだき奉って、...
View ArticleYouTube短歌:たんたん狸の
聖歌687「まもなくかなたの」 ハルマゲドンは 夢の情景ではない! 荒廃の中で泣き叫ぶ 有名な「たんたん狸の~」が聖歌687番 ヨハネ黙示録第22章からできた聖歌だと知った。...
View Article源氏物語絵 御法 土佐光成画コレクション
源氏物語 御法 年ごろ、私の御願にて書かせ奉り給ひける法華経千部、急ぎて供養じ給ふ。 我が御殿と思す二條院にてぞし給ひける。 七僧の法服など、品々賜はす。物の色、縫ひ目よりはじめて、清らなること、限りなし。大方何事も、いと厳めしきわざ共をせられたり。 (中略)...
View Article新古今増抄 巻第一 大江千里 不明不暗朧朧月 蔵書
どもいろをも香をともにしる人はとひこねば、ひとい りながめてちりぬと也。さてもおしきことかな と、心をあましたる花也。しるばかり成とは、 古君ならで誰にかみせん梅花色をもかをも しる人ぞしる この哥の心をふまへてよめる成べし。 一 文集嘉陵ノ春ノ夜ノ詩ニ不明不暗朧々月 といへることをよみ侍りける 大江千里 兵部卿大丞參議 參議音人男 三首入...
View ArticleYouTube短歌:小さな映画館
ニューシネマパラダイス Nuovo Cinema Paradiso - Prima Gioventu - Tema d'amore - Ennio Morricone - Violin - Piano 村人が白い幕を張って 映写機を回す 小さな小さな祭 ただ、情景だけを淡々と記す。俊恵が鴨長明に述べた幽玄の自讃歌「み吉野の山かき曇り雪降れば麓の里は打時雨つゝ」(冬歌 俊惠法師)である。...
View Article源氏物語における苔
志賀越の石仏 源氏物語に出て来る苔を調べました。 若紫165-8「あな、今めかし。この君や、世づいたるほどにおはするとぞ、思すらむ。さるにては、かの若草を、いかで聞い給へる事ぞ」と、樣々あやしきに、心亂れて、久しうなれば、情けなしとて、 枕結ふ今宵ばかりの露けさを深山の苔に比べざらなむ乾がたうはべるものをと聞こえ給ふ。 ※深山の苔 苔の衣の事で、法衣の事で尼の境遇を言う。...
View Article美濃の家づと 三の巻 羇旅歌5
羈中ノ夕 長明 枕とていづれの草にちぎるらむゆくをかぎりの野べの夕暮 三の句、ちぎらましとしぞいふべけれ。らむにては、ふる郷人 などの、旅なる人のうへを、思ひやりてよめるやうにて、かな ひがたし。 四の句も、√ゆきどまるをぞやどとさだむる。といへる 意とは聞ゆれども、行くをかぎりとのみにては、 ことたらず。 東のかたへまかりける道にてよみ侍ける...
View Article俳句 梅一輪
まづ一輪 一輪からの 暖かい 梅一輪 いちりんほどの暖かさ (嵐雪 探梅 冬) の本歌取り。 梅の開花を、皆様のblogで拝見し、小さな一輪から、立春を迎えた梅、これからの楽しみが多くなると言う拙句です。 季語は書かなくても、梅です。
View Article右大将道綱母 百人一首 光る君へ
右大將道綱母 なげ き つゝ ひとり ぬる よの あくる まは いかに久し き ものとかは しる 師輔━兼家┳道隆 ┣道兼 ┣道長 ┗道綱新古今和歌集 戀歌四 入道攝政久しくまうで來ざりける頃鬢 かきて出で侍りけるゆするつきの水い れながら侍りけるを見て 絶えぬるか影だに見えば問ふべきを形見の水は水草ゐにけり...
View Article尾張廼家苞 恋歌四 10
尾張廼家苞 四之下 雅經 草まくらむすびさだめんかたしらずならはぬ野べの夢のかよひぢ 上句は、本歌よひ/\に枕さだめむ方もなしいかにねし夜が 夢にみえけむとある。四ノ句は、いづ方にいかに枕をしてねたりし夜か といえへる意なり。こゝのこゝろは、今だでねならはず、方角もし らぬ野べなれば、枕をさだむべき方もしられずと也。結句は...
View Article三十六歌仙絵 大中臣能宣 画家不明色紙コレクション
千歳まで 限れる 松も 今日よりは 君にひかれて 萬代や経む 大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)921~991三十六歌仙、梨壷五人の一人。四位祭主。後撰和歌集の撰者。11首。 夏歌 題しらず郭公鳴きつつ出づるあしびきのやまと撫子咲きにけらしなよみ:ほととぎすなきつついずるあしびきのやまとなでしこさきにけらしな 秋歌上...
View Article湖月抄 藤袴、宿木 蔵書
湖月抄 藤ばかま 源氏物語 三十帖 藤袴 湖月抄 やどりぎ 源氏物語 四十九帖 宿木 湖月抄 北村季吟が著した『源氏物語』の注釈書である。延宝元年(1673年)成立。『源氏物語湖月抄』(げんじものがたりこげつしょう)と呼ぶこともある。...
View Article伊勢物語二十五段 記事
本郷和人『光る君へ』「和歌」による求愛を「和歌」で拒絶!絶世の美男美女・在原業平と小野小町のやりとりから見る<平安時代の恋愛ルール> 大河ドラマが10倍楽しくなる!本郷和人先生の一言解説 第67回|話題|婦人公論.jp 大石静さんが脚本を手掛け、『源氏物語』の作者・紫式部(演:吉高由里子さん)の生涯を描くNHK大河ドラマ『光る君へ』(総合、日曜午後8時ほか)。第五話は「告白」。道長......
View Article源氏物語絵 幻 土佐光成画コレクション
源氏物語 幻 神無月には、大方も時雨がちなる比、いとど眺め給ひて、夕暮の空の景色も、えもいはぬ心細さに、「降りしかど」と 独りごちおはす。雲居を渡る雁の翼も、羨ましくまぼられ給ふ。 大空をかよふ幻夢にだに見えこぬ魂の行方たづねよ 何ごとにつけても、紛れずのみ、月日に添へて思さる。 大空をかよふ幻夢にだに見えこぬ魂の行方たづねよ 雁...
View Article新古今集聞書幽斎補筆 秋歌上 和泉式部 蔵書
かはりたるにや本哥は玉楼金殿なりともかひなく るべしといふをいひかへたる哥なり。たへでやは とはおもふやうなる事ありとも秋の夕暮には たへでやはあられんときこへ侍り。 式子内親王 ○それながら昔にもあらぬ秋風にいとゞながめをしづの をだまき 秋風はむかしのそれながらわれは昔のやうにも...
View Article