恋歌五 山口女王 浮島
鹽竈の まへに浮きたる 浮島のうきて おもひのある 世なりけり 新古今和歌集第十五 戀歌五 中納言家持に遣はしける 山口女王 鹽竈のまへに浮きたる浮島のうきておもひのある世なりけり よみ:しおがまのまえにうきたるうきしまのうきておもいのあるよなりけり...
View Article哀傷歌 紫式部 塩釜煙
見し人の けぶりと成し 夕より なぞむつ まじき 塩がまの浦 新古今和歌集巻第八 哀傷歌 世のはかなき事を歎く頃陸奧の國に 名ある所々かきたる繪を見侍りて 紫式部見し人の煙になりしゆうべより名ぞむつまじき鹽竈のうら よみ:みしひとのけぶりになりしゆふべよりなぞむつましきしほがまのうら 隠...
View Article恋歌三 儀同三司母(高階貴子) 光る君へ
儀同三司母 忘れじ の行末までは かた ければ けふを かぎり の 命 ともがな 兼家━━道隆 ┣伊周 ┣隆家 ┣定子(一条天皇中宮) ┣原子(三条天皇東宮妃) 高階貴子
View Article新古今増抄 巻第一 菅原孝標女 春秋優劣 蔵書
てりもせず、冬の空のしぐれのごとくくもりもはてず、 らう/\として、優美なる躰也。しくものぞなき とは、くらべてうへするものなしとなり。花紅葉 雪もゑまさらぬとなり。 一 祐子内親王藤壺にすみ侍りけるに、女房うへ 人などさるべきかぎり物がたりて、春秋の あはれいづれにか心ひくなどあらそひ侍り けるに、人/"\おほく秋に心をよせ侍りければ 菅原ノ孝標ノ女 信濃守橘ノ俊通妻。右中 弁資忠孫...
View Article光る君へ 漢詩の会
【光る君へ】第6回「二人の才女」回想 白楽天と伊勢物語に寄せて道長 まひろへの万感の思い託す 「漢詩の会」の見事な収束、「望月」の歌も視野に 漢詩の会、そして幕切れの手紙。古典を絡めつつ、見る者の胸を熱くするとびきりロマンチックなシーンが続きました。初対面のまひろ(紫式部)と、ききょう(清少納言)とい... 美術展ナビ をしへて! 根本知さん ~漢詩シーンを彩る男性貴族の書 -...
View Article光る君へ 道長のまひろへの歌 伊勢物語七十一段
【光る君へ】第6回「二人の才女」回想 白楽天と伊勢物語に寄せて道長 まひろへの万感の思い託す 「漢詩の会」の見事な収束、「望月」の歌も視野に 漢詩の会、そして幕切れの手紙。古典を絡めつつ、見る者の胸を熱くするとびきりロマンチックなシーンが続きました。初対面のまひろ(紫式部)と、ききょう(清少納言)とい... 美術展ナビ ちはやぶる かみの斎垣もこえ ぬべし こひしき人の...
View Article平家物語巻第十二 享保十二年 村上勘兵衛板本 蔵書
平家物語巻㐧十二目録 一 しげひらのきられの事 二丁目 二 大地震の事 七丁目 付タリ こんかきのさたの事 九丁目 三 平大納言のながされの事 十一丁目 四 土佐ばうきられの事 十三丁目 五 判官都おちの事 十七丁目 付タリ 吉田大納言のさた 廿丁目 六 六代の事 廿二丁目...
View Article源氏物語絵 竹河 土佐光成画コレクション
源氏物語 竹河 夕暮のしめやかなるに、藤侍従と連れてありくに、かの御方の御前近く見やらるる五葉に、藤のいとおもしろく咲きかゝりたるを、水のほとりの石に、苔を蓆にて眺めゐ給へり。まほにはあらねど、世の中恨めしげにかすめつゝ語らふ。 手にかくるものにしあらば藤の花松よりまさる色を見ましや とて、花を見上げたる景色など、あやしくあはれに心苦しく思ほゆれば、わが心にあらぬ世のありさまにほのめかす。...
View Article美濃の家づと 三の巻 羇旅歌6
入道前ノ関白ノ家ノ百首ノ歌に旅のこゝろを 俊成卿 難波人あし火たく屋に宿かりてすゞろに袖のしほたるゝ哉 めでたし。 あし火たくやに、すゝといふことをよ むは、万葉十一に√なには人あし火たく屋のすしたれど 云々、とあるによれり。すしたるは、煤びたることなり。 こゝの歌は、その煤を、すゞろにといひかけたり。...
View Article元禄九年 系図絵入文擴堂新板 新古今和歌集 一 蔵書
新古今和歌集 系図絵入 文擴堂新板 名古屋大学付属図書館後藤重郎本 名古屋大学附属図書館,一般,911.1358/Si/後藤文庫-103(11623152~11623154) 新古今和歌集撰者 五人之系圖 新古今和歌者 人皇八十二後鳥羽院依勅宣元久二年三月二十六成就 元禄二年迄四百八十七年也 ・右衛門督源朝臣通具 久我大納言正二位号堀河嘉禄二年九月二日薨...
View Article湖月抄 藤袴 帖概要
藤袴 并八 孟 以詞并哥為巻之各。但詞にはらにと かけり。ランなれども必はぬる字をばにと書なり。 哥 河√おなじ野の露にやつるゝふぢ袴哀はかけよかごとばかりも 細 源三十七 八月九月の事あり。物がたりには三月より五ヶ月 の事はみえず。花 堅の并也云々。愚按彼一説の義に よらば源氏卅六歳なるべし。 略語 ※孟 孟律抄 九条禅閣植通 ※河 河海抄 四辻左大臣善成 ※細 細流抄...
View Article平家物語巻第十二 一 重衡切られ1
平家物語巻第十二 しげひら 一 重衡のきられの事 さるほど 去程に本三位の中将、しげひらの卿をば、かのゝ介むねもち にあづけられて、こぞよりいづのくにゝおはしけるが、南都 の大衆、しきりに申ければ、さらば御かいさるべしとて、源三 まご 位入道の孫、いづの蔵人の大夫、よりかねにおほせて、つゐに ならへぞわたされける。今度は都の内へ入られず、大津より...
View Article源氏物語絵 野分 土佐光成画コレクション
源氏物語 野分 これを御覧じつきて、 里居したまふほど、御遊びなどもあらまほしけれど、八月は 故前坊の御忌月なれば、心もとなく思しつつ明け暮るるに、この花の色まさるけしきどもを御覧ずるに、野分、例の年よりもおどろおどろしく、空の色変りて吹き出づ。 (略)...
View Article尾張廼家苞 恋歌四 11
尾張廼家苞 四之下 定家朝臣 消わびぬうつろふ人の秋のいろに身をこがらしの杜の下露 本哥六帖に、人しれぬおもひするがの國にこそみをこがら しの杜はありけれ。初句は露の縁語にて、思ひきえてわび しき意なり。初句消るは死る事。一首の意は、人の心があきにう つろふ故、身をこがしてしにもやらで物おもふとなり。 摂政家歌合に 寂蓮...
View Article羈旅歌 家隆 末の松山 千五百番歌合
故郷に たのめし人も すゑの松 待つらむ そでに なみやこすらむ 新古今和歌集巻第十 羇旅歌 千五百番の歌合に 藤原家隆朝臣 故郷にたのめし人もすゑの松待つらむそでになみやこすらむ よみ:ふるさとにたのめしひともすえのまつまつらむそでになみやこすらむ 雅 隠...
View ArticleYouTube短歌:G線の絆
◇Bach: Air - Seiji Ozawa/NHK Symphony Orchestra(1995.1.23) 絆は一本だけ 細いG線だけ でも深く響き渡る 心に YouTubeで、多くのG線上のアリアを聴いてきた。バイオリン、チェロ、オーケストラ、ピアノやオルガン独奏、フルート。伴奏もピアノ、ギターだったりする。流される映像も違っている。...
View Article百人一首図絵 蔵書
百人一首圖繪 月 百人一首圖繪 花 百人一首圖會 註釋 田山敬儀 彫刻棟梁 中島勘七 文化四年丁卯八月 皇都 灰方文林舎藏板 箱 早稲田大学図書館蔵 百人一首図会 / 田山敬儀 註釈 田山敬儀(1766-1814)...
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