平家物語巻第十二 六 六大の事9
*(挿絵挿入予定) ぐそくし奉て候へ共山のあなたまでは、かまくら殿の御心 中も、はかりがたう候へば、あふみの国にて、うしなひ參らせ たるよし、ひろう仕り候はん。一ごうしよかんの御身なれば、 たれ申共かなはせ給ひ候はじと申されければ、わが君とかう の返事にもぬび給はず。さい藤五、齋藤六をめして、宣ひける は、あなかしこなんぢら、都へのぼり、我道にてきられたり...
View Article長明発心集 第二 安居隠聖京中に行く時隠居の僧に値ふ事
發心集第二 鴨長明撰 安居隠聖行京中時隠居僧値事 近比安居院に住聖ありけり。なすべき事有て京へ 出ける道に大路つらなる井かたはらに下主尼の物 あらふ有けり。此聖を見てこゝに人の相奉むと侍べる 也と云ふ。誰と申ぞと云へば、今對面でぞの給はせむ ずらむと云て、只きと立入り給へと切々に云ければ、思 ながら尼を前にたてゝ行入て見れば、はるかに奧ふかなる...
View Article光る君へ 源氏物語桐壺の続きを書きたいと
(32)誰がために書く - 大河ドラマ「光る君へ」 道長(柄本佑)の思惑通り、一条天皇(塩野瑛久)はまひろ(吉高由里子)が書いた物語に興味を示す。そこで道長は、まひろに道長の娘・彰子(見上愛)が暮らす藤壺へあがり... 大河ドラマ「光る君へ」 - NHK 源氏物語 桐壺...
View Article光る君へ 実家で書く源氏物語帚木 雨の品定 左馬の頭
(33)式部誕生 - 大河ドラマ「光る君へ」 道長(柄本佑)に頼まれ、まひろ(吉高由里子)は彰子(見上愛)が暮らす藤壺に住み込みで働き始める。まひろは早速、物語の続きを書こうとするも、宮中での暮らしに慣れず... 大河ドラマ「光る君へ」 - NHK こゝろぎたなしと見たまひつべし。にごり にしめるほどよりもなまうかびにては、 かへりてあしきみちにもたゞよひぬべくぞ...
View Article源氏物語 湖月抄 手習 小野への帰宅
き奉り給て、よにこと心おぼせじなどいふ。 大尼也 かた 三天一の方のあき あま君゙よろしくなり給ぬ。方もあきぬ たるなり。 れば、かくうたてある所に、久しうおはせん 抄浮舟也 もびんなしとてかへる。この人は猶いとよ はげなり。みちのほどもいかゞものし給 はん。いと心ぐるしきことゝいひあへり。車ふ 僧都の母也...
View Article平家物語巻第十二 七 泊瀬六代の事1
七 はせ六代の事 去程に、文覚ばうも出きたり。わか君こひうけ奉りたり とて、きしよく誠にゆゝしげなり。此わか君も、ちゝ三位の 中将殿は、度々の軍の大将軍にておはしければ、誰申共い かにもかなふまじき由宣ふ間、ひじりが心をやぶかせ給ひ てはいかでかみやうがの程もおいずべきなんと、さま/"\あく口 つれ共、猶もかなふまじき由宣ひて、なすのゝかりに...
View Article尾張廼家苞 雑歌上 3
尾張廼家苞 五之上 春のころ大乗院より人につかはしける 慈圓大僧正 見せばやな志賀の唐崎ふもとなる長柄の山の春のけしきを 心あらん人にみせばや云々の哥より出たり。別ニ一首の哥なるべし。 多かる中には趣の似たる...
View Article新古今和歌集聞書下巻 雑歌上 菅原道真
管贈太上大臣 降雪に色まどはせる梅の花うぐひすのみやわきて忍ばん 白梅をば皆人雪に見まがふ物なれども鴬は梅にしたし き鳥なれば能わきて知り忍ばんと讀給へり。忍ばんの詞は 珍しきつかひ樣也。よく知らんと云事也。忍にはしたふ心も籠るべし。 ※出典不明。
View Article長明発心集 第二 禅林寺永観律師の事
禅林寺永観律師事 永観律師と云人ありけり。年來念佛の志深く名 利を思はず世捨たるが如くなりけれど、さすがに哀れに もつかまつりししる人をわすれざりければ、殊更深山を 求る事もなかりけり。東山禅林寺と云處に籠居 しつゝ、人に物をかしてなむ日をおくるばかり事にしける。 かる時も返す時も唯きたる人の心にまかせて沙汰 しければ、中々佛の物をとて聊も不法の事はせざ...
View Article光る君へ紀行
大河ドラマ「光る君へ」紀行 第33回「京都府京都市」 - 大河ドラマ「光る君へ」 NHK公式【大河ドラマ「光る君へ」紀行】京都府京都市の小倉百人一首の歌碑を訪れました。 大河ドラマ「光る君へ」 - NHK 写真無し。 ナレーション 紫式部が記した『源氏物語』。その原本は、今は残されていません。...
View ArticleYouTube短歌:ホルスト 惑星 木星
木星 大いなる河の樣に 神の王たる歩みで 人々に安らぎを 【短歌説明】 いつも拝見している埼玉で音楽教室を開いている小松音楽教室のさえ先生が、ホルストの惑星を演奏されたので、その曲をイメージして短歌を作りました。 先生から、許可を得たので、短歌より、先生の演奏をお聴き下さい。 これって、一人で演奏している。私にとっては神業です。...
View Article光る君へ おじゃる丸出演 空蝉
坂ノ上おじゃる丸の声優を担当される西村ちなみさんが「光る君へ」第三十四回に出演! - 大河ドラマ「光る君へ」 NHK公式【大河ドラマ「光る君へ」】坂ノ上おじゃる丸の声優を担当される西村ちなみさんが、大河ドラマ『光る君へ』第三十四回「目覚め」に出演されました。 大河ドラマ「光る君へ」 - NHK 女房(筑前の命婦 西村ちなみさん)...
View Article源氏物語 湖月抄 手習 横川僧都の下山
しあざりにも、忍びやかにけしやくこと 細声 をさせ給ふ。打はへてあつかふほどに、四 によむ也。卯月さ月也 五月も過ぬ。いとわびしうかひなきこと いもうとの尼の僧都 を思わびて、僧都の御もとに、なをおり給 へいひやる文詞也。 て、この人たすけ給へ。さすがにけふまで...
View Article光る君へ 曲水の宴 大江匡衡(赤染衛門夫)漢詩
をしへて! 佐多芳彦さん ~藤原道長が主宰した「曲水の宴」って何? - 大河ドラマ「光る君へ」 NHK公式【大河ドラマ「光る君へ」】風俗考証を担当する佐多芳彦さんに、「曲水の宴」がどのような催しなのかについて伺いました。<ドラマをもっと楽しむコラム> 大河ドラマ「光る君へ」 - NHK 題 因流泛酒 流れに因って酒を泛(うか)ぶ 江吏部集(羣書類従巻第百三十二文筆部より)...
View Article平家物語巻第十二 七 泊瀬六代の事2
なる所に、もんがくばうのしゆく所の有けるに、まづそれにお ちついて、わか君しばらくやすめ奉り、夜はんばかりに大 かくじへ入奉り、もんをたゝけ共、人なければおともせず、若 君のかひ給ひたりける。しろいぬの子の、ついぢのくづれより はしり出て、をゝふつてむかひけるに、わか君母うへは、いづく にましますぞと、宣ひけるこそいとをしけれ。斎藤五さい 藤六あんないはしりたり。ついぢをこへ門をあけて入奉る。...
View ArticleYouTube短歌:生きているか?
生きる (Ikiru) 黒澤明 テーマ曲 -ゴンドラの唄- 我生きているか? 季節外れの熱秋風が通り過ぎていくだけ 【短歌説明】 ゴンドラの唄は、大正4年に、作詞は吉井勇、作曲は中山晋平で発表された歌である。 これを黒澤明が、1952年映画「生きる」で、主人公の志村喬に、ブランコに乗りながら歌わせている。大ヒットはしなかったが、徐々に、幾年にも渡ってヒットし、名曲となっている。...
View Article光る君へ 雀の子を犬君が逃しつる 若紫
(34)目覚め - 大河ドラマ「光る君へ」 興福寺の僧らが都に押し寄せ、朝廷に要求を突きつける非常事態。道長(柄本佑)は事の収拾に奔走する。一方、まひろ(吉高由里子)は物語を書き進め、宮中の話題を集めるが... 大河ドラマ「光る君へ」 - NHK 源氏物語 若紫...
View Article新古今集聞書他古注書写本 秋歌上 古郷秋風 良経 蔵書
同 ○ときしもあれ古郷人は音もせでみ山の月にあき風 ぞふく 時しもあれとはときこそあれと云詞なり。昔の ことゝひし人も跡たへはてゝ秋風ばかりと音づるゝ と云哥なり。吟味ふかき哥にや。 ※出典 不明。
View Article新古今増抄 巻第一 勝命 雨中苗代 蔵書
一 百首歌たてまつりし時 摂政太政大臣 一 常盤なる山の岩ねにむす苔のそめぬみどりに 春雨ぞ降 増抄云。ときはの山と云名所をよめるなるべし。 春になれば春雨ふりて、山がみどりに成を 染るといふなり。苔といふものは、冬もあほくして、 雨をまたずして、みどりに成ものなるなれば、 そめぬみどりとよめり。ときはとは、常住不...
View ArticleYouTube短歌:冨田勲 展覧会の絵 ゴールデンベルグとシュミュイレ
泥がいつまでも消えない あちこち走り回り 水を飲んで・・・生きよう 8月の豪雨で、床上浸水を受けた方々、お見舞い申し上げます。 9月も台風が各地に被害を齎すだろう。
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