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Channel: 新古今和歌集の部屋
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歌論 無名抄 依秀句心おとりする事

  依秀句心劣スル事 圓玄阿闍梨といひし人の哥に ゆふぐれになにはの浦をながむれば 霞にうかぶおきのつりぶね この哥はいふなれどぬしの心をとりせらるゝ哥也。 そのゆへはかすみにうかぶおきのつりぶねと いへるわりなきふしをおもひよりなんにとりては いかゞゆふぐれになにはの浦をながむればといふかみの 句をばをかむ。まことに無念に見所もなき ことばつゞき也。をなじ浦なりともゆふ...

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2つの大江山 百人一首拾穂抄

小式部内侍         大江山幾野のみちのとをければまだふみもみずあまのはしだて 金葉雑上。和泉式部保昌にぐして、丹後の国に 侍りける比、都に哥合のありけるに、小式部内侍哥 よみにとられて侍けるを、中納言定頼局のかた にもうで来て、哥はいかゞせさせ給ふ。丹後へは人つ かはしけんやつかひはまうでこずや。いかにこゝろもと なくおぼすらんなどたはぶれて立けるを、引とめて よめる云云。...

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歌論 無名抄 案過して成失事

  案過テ成失事 愚詠の中に 時雨にはつれなくもれし松の色を ふりかへてけりけさのはつゆき これを俊恵難云たゞつれなくみえしといふ べき也。あまりわりなくわがせるほどにかへり てみゝとまるふしとなれるなり。ある所の哥合に かすみを俊恵の哥に ゆふなぎにゆらのとわたるあまをぶね かすみのうちにこぎぞいりぬる そのたびの會に清輔朝臣たゞをなじやうに よみたりしにとりてかれはかすみのそこにと...

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家長本新古今和歌集の形態 岩波講座 蔵書

岩波講座 日本文學       家長本新古今和歌集の形態 德本正俊                    岩波書店 家長本新古今和歌集の形態   著者:德本正俊 初版:昭和7年2月15日 発行:岩波書店      目次 一 序説 新古今和歌集成立の略説 1 第一期 元久二年本の成立 2 第二期 承元三年本の成立 3 第三期 承元四年本の成立 4 第四期 家長本の成立 5 第五期 隠岐本の成立 二...

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新古今和歌集(隠岐本) 小宮本 蔵書

大久保正 校新古今和歌集(隠岐本)...

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家長本新古今和歌集 識語

家長本識語 建保二二年丙子 十二月日清書し侍ぬ。此本以御本於和歌所馳筆之 間外見かえす/"\見ぐるしきさまなれば重而手自清書し侍ぬになん。 たゞし此も外見更にあるまじければたゞ元久元年の比和歌所の開闔 になり侍て此集ゑらばれ侍しことはじめより撰者達のもとへひまな く仰らるゝ事も又申こともし侍し。のちゑらびてまいらせて後は又 それをこと/"\く叡覽ありて御點ありて五人の歌ども一々部類のほ...

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義経伝説遺跡 

史跡 源義経硯水       仁安二(一一六七)年四代蒲原五郎範秀吹上館の乾の方に墓所     を造り初代清實以後清親清範浄瑠璃姫照姫蒲原一族の     五輪の墓が建てられた。承安四(一一七四)年源義経東下の途     次蒲原木之内神社に稲荷大神を勧請神文棟札を記す為当     所の湧水を汲んだので以来「源義経硯水」と呼んだ。承   歴 應三(一六五四)年二十三代親房が供養塔を建立、六代範房四百年...

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万葉集東歌 入間路

  伊利麻治能   於保屋我波良能   伊波為都良   比可波奴流奴流   和尓奈多要曾尓       孝書 武田祐吉 訓訳釈 万葉集巻第十四 東歌 3378 入間道の大家が原のいはゐつら引かばぬるぬる吾にな絶えそね  右九首武蔵國歌   入間郡に行く道の大家が原のイハヰツラのように、引いたらぬらぬらとわたしの方に切れないで下さい。   ※イリマヂノ  埼玉県入間郡。 ※オホヤガハラノ...

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新古今和歌集仮名序 近衛豫樂院筆 蔵書

近衛豫樂院 新古今和歌集序(題紙はがれ)和漢名家習字本大成...

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新古今和歌集仮名序1 近衛豫楽院筆

新古今和歌集仮名序 やまとうたはむかしあめつち ひらけはじめて人のしわざ いまださだまらざりしとき 葦原の中津國のことの葉と して稲田媛素鵞のさとより ぞつたはれりける。しかありし よりこのかたそのみちさかりに おこりそのながれいまにたゆ ることなくして色にふけり心 をのぶるなかだちとしよをお さめ民をやはらぐるみち とせり。かゝりければあよゝの仮名序訳

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新古今和歌集仮名序2 近衛豫楽院筆

新古今和歌集仮名序 みかどこれをすてたまはず。え らびをかれたる集どもいへ/\ のもてあそびものとしてこと ばの花のこれる木のもとか たくおもひのつゆもれたる草 がくれもあるべからず。しかは あれどもいせのうみきよきな ぎさのたまはひろふともつ くることなくいづみの杣しげ き宮ぎはひくともたゆべからず。 ものみなかくのごとし。歌の 道またおなじかるべし。これに 仮名序訳

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新古今和歌集仮名序3 近衛豫楽院筆

新古今和歌集仮名序 よりて右衛門督源朝臣通具 大蔵卿藤原朝臣有家左近 中將藤原朝臣定家前上総介 藤原朝臣家隆左近少将藤原 朝臣雅經等におほせてむかし いま時をわかたずたかきいやし き人をきらはず。めにみえぬ神 佛のことのはもうばたまの夢に つたへたることまでひろくもと めあまねくあつめしむ。をの/\ えらびたてまつれるところな つひきのいとのひとすぢならず 仮名序訳

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和漢朗詠集 元禄五年版 蔵書

文政元年和漢朗詠集巻上       和漢朗詠集巻下       和漢朗詠集巻上  春 立春   早春   春興 春夜   子日付若菜  三月三日付桃花 暮春   三月盡  閏三月 鴬  霞  雨  梅付紅梅 ◯(柳)     花付落花  躑躅   款冬  夏 更衣   首夏   夏夜 端午   納涼   晩夏 花橘   蓮    郭公 螢    蝉    扇    秋 立秋   早秌   七夕...

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新古今和歌集仮名序4 近衛豫楽院筆

新古今和歌集仮名序 ゆふべのくものおもひさだめ がたきゆへにみどりの祠ら花かう ばしきあしたゝまのみぎり 風すゞしきゆふべなにはづの ながれをくみてすみにごれる をさだめ淺香山のあとを尋て てふかきあさきをわかてり。萬 葉集にいれる哥はこれをの ぞかず。古今よりこのかた七代の 集にいれる歌をば是をのす る事なし。たゞし詞のそのに あそびふでの海をくみて仮名序訳

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和漢朗詠集 春1含春歌上志貴皇子歌 元禄五年版

春  立春                  公乗億 逐吹潛開不待芳菲之候迎 春乍変將希雨露之恩                  篤茂 池氷東頭風度解窓北面雪對寒                  白居易 柳氣力條先動池有波文氷盡開   今日不知誰計会春風春水〔一時來〕      立春日内園進花賦    紀淑望 吹(かぜ)を逐て潛(ひそか)に開く芳菲(ほうひ)の候(こう)を待またず、...

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新古今和歌集仮名序5 近衛豫楽院筆

新古今和歌集仮名序   も空飛とりのあみをもれ 水にすむうほのつりをのが れたるたぐひむかしもなきに あらざればいまもまたしらざ   るところなり。すべてあつめた る哥ふたちゞはたまきなづ けて新古今倭歌集といふ。春 霞たつたの山にはつ花をし   のぶよりなつはつまごひする 神なびのほとゝぎす秋は かぜにちるかつらぎのもみぢ冬 はしろ妙のふじの高根に     仮名序訳  

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兼盛 公任俊成三十六歌仙 画家不明歌仙絵色紙コレクション

暮て行秋の   かたみにをく    物は我もと     ゆひの霜にぞ       有ける      兼盛 拾遺集  暮の秋重之が消息して侍りける返り事に                 平兼盛 暮れてゆく秋の形見におくものは我が元結の霜にぞありける   公任三十六人撰 俊成三十六人歌合 和漢朗詠集 時代不同歌合     令和2年5月10日 壱點七伍

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新古今和歌集仮名序6 近衛豫楽院筆

新古今和歌集仮名序     ゆきつもるとしのくれまで におりにふれたるなさけなる べし。しかのみならずたかにやに 遠きをのぞみて民のときを   しりすゑのつゆもとのしづ くによそへて人のよをさと りたまぼこのみち野べにわか れをしたひあまざかるひなの   ながぢにみやこをおもひたか まの山のくもゐのよそなる人 をこひながらの橋の浪にくち ぬる名をおしみてもこゝろ   仮名序訳  

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伊勢物語 百八、百九 油小路隆継筆断簡コレクション

   わが衣手のかはく時なき とつねのごとぐさにいひけるをきゝおひけるお                    とこ    夜ゐごとにかはづのあまたなく田には      水こそまされ雨はふらねど      有常ガ妻遁世シテノ事ナリ むかしおとこともだちの人をうしなへるが                  もと にやりける ◯◯  花よりも人こそあだになりにけれ 友則  いづれをさきにこひむとかみし...

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和漢朗詠集 春2 含春歌下赤人 元禄五年版

                   (兼盛) 見わたせばひらのたかねにゆき〔ゝえて〕  わかなつむべく野はなりにけ〔り〕  春興                   白 花下忘帰因美景樽前勧酔是春風                    劉禹錫 野草芳菲紅錦地遊絲繚亂碧羅天                    白 歌酒家々花處々莫空管領上陽春   山桃復野桃日曝紅錦之幅門...

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