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Channel: 新古今和歌集の部屋
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彰考館蔵百人一首 かささぎの渡せる橋

新古 鵲のわたせるはしにをく霜の白きをみれは夜そふけにける...

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源家長日記 女流歌人

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明月記 元久元年八月二十九日 例の和歌部類あり

明月記 元久元年 八月 廿九日。天晴る。例の和歌部類あり。殿の御共して、院に参ず。―略―。

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新古今秀歌 安田章生著 蔵書

新古今秀歌   安田章生著 著者:安田章生 初版:昭和28年4月30日 発行:創元社 新古今集の内、歌三百五十四首を抄出し、評釈を加えた。 底本は、流布本で振仮名を施した。 「新古今について」に、アララギ派の正岡子規、島木赤彦、斎藤茂吉、土屋文明、釈迢空の新古今評を載せており、彼らが新古今をろくすっぽ読みもせず、新古今を軽視していた事が分かる。 新古今に好意を持った明星派の論調も載せている。...

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うすくこき 宮内卿の没年1

 千五百番歌合に 薄く濃き野辺のみどりの若草にあとまで見ゆる雪のむらぎえ           (建仁元年(1201年)) 1 はじめに 宮内卿は、源師光の娘で兄弟に泰光、具親がおり、若くして後鳥羽院に使えた。 そして彗星の如く後鳥羽院歌壇に現れ、突然若くして亡くなった。 千五百番歌合に、後鳥羽院から推挙され、出詠し「うすくこき」の歌が評判となり、『若草の宮内卿』と呼ばれた。...

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明月記 元久元年十一月九日 御製切り入れ

明月記 元久元年 十一月 九日。天晴る。巳の時、殿に参じ、又院に参ず。和歌所に於て、大府卿と、部類歌ニ御製を切り入れ了んぬ。申の時に退出す。―略―。明日春日の歌合せ、衆議判。巳の時に参ずべしと云々。毎日出仕、筋力の疲れ極めて甚しく、甚へ難し。 ※明日春日の歌合 元久元年春日社歌合

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唐詩選画本 送儲邕之武昌 李白

 送儲邕之武昌       李白 黄鶴西樓月長江萬 里情春風三十度空憶 武昌城送爾難爲別銜 杯惜未傾湖連張樂地山 逐泛舟行諾謂楚人重 詩傳謝朓清滄浪吾有曲 寄入櫂歌聲 儲邕の武昌に之くを送る 黄鶴西楼の月 長江万里の情 春風三十度 空しく憶ふ武昌城 爾を送って別を為し難く 杯を銜み惜んで未だ傾けず 湖は楽を張る地に連なり 山は舟を泛ぶる行を逐ふ 諾は楚人の重きを謂ひ 詩は謝朓の清きを伝ふ...

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歌論 八雲御抄 雅経評

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明月記記事による新古今編纂年表 部類

明月記 元久元年 七月 七月二十二日 部類開始 七月二十三日 部類留守に付けられる 七月二十七日 春歌上下終る 七月二十八日 夏の部終ふ 八月 八月七日 部類の沙汰の 八月二十四日 和歌を部類 八月二十九日 例の和歌部類あり 十一月 十一月九日 御製切り入れ 元久二年(1205年) 二月 二月十九日 切接ぎ、詞書き 二月二十一日 真名序奏覧 二月二十二日 良経御覧 二月二十五日 慈円御覧...

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うすくこき 宮内卿の歿年2 詠歌歴と新古今

3 宮内卿の詠歌歴と新古今 宮内卿の詠歌歴を見ると、以下通り、百首歌二度、五十首歌二度とかなりハードなものになっている。これを昼夜を問わず、ほとんど寝ないで秀歌を作り続けたら過労死するだろう。 正治二年(1200年) 十一月七日 新宮三首歌合 冬 正治二年後鳥羽院後度百首  立田山あらしや峰によわるらむわたらぬ水も錦絶えけり 建仁元年(1201年) 二月 老若五十首歌合 宮内卿局 宮内卿...

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唐詩選画本 旅夜書懐 杜甫

 旅夜書懐 杜甫 細草微風岸危檣 獨夜舟星隨平野 闊月湧大江流名豈 文章著官因老病 休飄〃何所似天 地 一 沙鷗 旅夜懐ひを書く 細草微風の岸  危檣独夜の舟 星隨て平野闊く 月湧いて大江流る 官は因りて老病にて休む 飄飄何の似る所ぞ 天地の一沙鷗

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明月記記事による新古今編纂年表 切継編

元久二年 三月 三月二十八日 新古今翌々日の切り出し 三月二十九日 新古今仮名序草稿 四月 四月三日 良経の呼出 四月五日 良経の質問 四月十五日 良経の切り接ぎ 四月十六日 切接 四月十七日 大嘗会意見 四月二十五日 公通歌切入 閏七月 閏七月二十四日 俊恵他歌書き出し 閏七月二十五日 良経新古今切り出し指示 八月 八月二日 十首切出し、切入れ指示 八月三日 切入終る 建永元年 六月十九日...

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唐詩選画本 船下夔州郭宿雨湿不得上岸別王十二判官  杜甫

船下夔州郭宿雨湿不得 上岸別王十二判官  依沙宿舸舩石瀨  月娟〃風起春燈亂  江鳴夜雨懸晨鐘  雲外濕勝地石堂  偏柔艣輕鷗外含  悽覺汝賢 船にて夔州の郭に 下りて宿す、雨湿 ふて岸に上るを得 ず、王十二判官に 別る       杜甫 沙に依て舸船に宿す 石瀬月娟々たり 風起て春灯乱れ 江鳴て夜雨懸る 晨鐘雲外に湿ひ 勝地石堂偏に 柔艣軽鷗の外 悽含んで汝の賢を覚ふ

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うすくこき 宮内卿の歿年3 宮内卿死去の疑問

4 宮内卿死去の疑問 前述の同時代を生きた鴨長明が執筆した無名抄 俊成卿女宮内卿兩人歌讀替事に 此人はあまり歌を深く案じて病に成りて、一度は死に外れしたりき。父の禪門何事も身のありての上の事にこそ。かくしも病になるまでは、いかに案じ給ふぞ。と諫められけれども用ゐず、終に命もやなくてやみにしは、そのつもりにや有りけん。寂蓮は此事をいみじがりて、兄人の具親少將の、哥に心を入れぬをぞ憎み侍し。 とある。...

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昔男時世妝 蔵書

浮世草子 昔男時世妝(むかしおとこいまようすがた) 春日野 初段 かすが野の若紫のすり衣しのぶのみだれ限り知られず 芥川 六段 白玉かなにとぞ人の問ひし時露と答へて消えなましものを 東下り 九段 時知らぬ山は富士の嶺いつとてか鹿の子まだらに雪の降るらむ 武蔵野 十二段 武蔵野はけふはな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり 桑子 十四段 中/\に恋に死なずは桑子にぞなるべかりける玉の緒ばかり...

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唐詩選画本 次北固山下 王湾

 次北固山下 王灣 客路青山外行舟緑 水前潮平両岸闊 風正一帆懸海日生殘 夜江春入舊年郷書 何處達歸雁洛陽邊 北固山下に次る      王湾 客路青山の外 行舟緑水の前 潮平にて両岸闊く 風正め一帆懸る 海日残夜に生じ 江春旧年に入る 郷書何この処に達す 帰雁洛陽の辺

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明月記 建仁元年六月 千五百番歌合勅命

明月記 建仁元年六月 六日。此の間家長を以て、百首忩ぎ進むべきの由、仰せ事あり。仍て退出し、構へて進むべきの由、申す。 六日 此間以家長、百首可忩進之由、有仰事。仍退出可構進由申之。 十一日。巳の時、百首を持ちて参ず。右中弁に付けて進入す。宜しきの由、御気色あるの由、弁之を語る。 十一日。巳時持參百首。付右中辨進入、宜之由、有御氣色由、辨語之。...

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唐詩選画本 渡揚子江 丁仙芝

 渡揚子江 丁仙芝 桂楫中流望空波 兩畔明林開揚子 驛山出潤州城海 盡邊音静江寒朔 吹生更聞楓葉下 淅瀝度秋聲 揚子江を渡る     丁仙芝 桂楫中流に望む 空波両畔明かなり 林は開く揚子駅 山は出だす潤州城 海尽きて辺音静かなり 江寒くして朔吹生ず 更に聞く楓葉の下ることを 淅瀝として秋声度る

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うすくこき 宮内卿の歿年4 宮内卿の歿年と明月記の呼称

5 宮内卿の歿年と明月記の呼称 宮内卿に関して、藤原の定家はその日記である明月記の中でどのように記載しているかと言うと、以下の通り有る。 正治二年三月十二日 八条殿(未の時許り)女房を尋ぬる所(【宮内】)退出すと云々。 正治二年十一月七日...

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明月記 元久元年八月二十二日 家長等の告口

明月記 元久元年 八月 二十二日。天晴る。左金吾の亭に向ふ。近日家長等讒言し、天気不快の事多く、告げ示さる。予、御点の歌等を謗り、歌の善悪一身に弁へ存ずる由、誇張の気有りと云云。新大納言之を聞きて云ふ。彼の身、和歌に於て自讚の気色あり。猶以て奇怪に処せらる。世上恐るべしと云々。午の時許りに御所に参ず。例の出でおはしまし了んぬ。退出するの次で、大丞に謁し帰宅する。 左金吾:西園寺公経

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