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都名所図会 平安城首 上御霊社
上御霊社 御霊社記 君が代を 守らん とてや 九重に ちかく 八所 宮ゐしむらん 髙清 上御霊社 上御霊社は平安城鞍馬口通の南にあり。祭る神は(早良親王 伊予親王 藤原夫人 文大夫 橘逸勢 藤原広嗣 吉備大臣 火雷神) 等の八所御霊なり。朱雀院の御宇天慶二年に鎮め奉る。いにしへ此地は上出雲寺...
View Article田兒之浦從 富士川の流れに關する一考察
富士川の流れに關する一考察 伊藤只人 静岡県郷土研究第6輯昭和11年3月31日 前半略 廿七日(建治三年十月)あけはなれてのち、ふじ河わたる。あさ川いとさむし。かぞふれば十五せをぞわたりける。 冴えわびぬ雪よりおろすふじ河の 川風こほる冬の衣手 けふは日いとうらゝかにて、だごの浦にうちいづ。云々。」...
View Article方丈記ともう一つの平家物語灌頂巻(閑居友下巻八話)についての私考
(ウェッブリブログ 2014年03月01日) 1 はじめに 方丈記の記載が、平家物語灌頂巻と酷似していると藤岡朔太郎博士が鎌倉室町時代文学史の中で、「また日野山の庵室のさまも、平家物語、盛衰記の二書に見えたる大原山の女院の庵室のさま、殊に盛衰記の文に酷似せり。」と指摘して、偽書説を打ち出したくらい似ている。...
View Article田兒之浦從 富士川の治水
かりがね堤ができるまで(古郡氏三代の偉業) 1613 富士川の大水で、加島一帯の田畑が押し流される 1621 重高は岩本山のすそに一番出し、二番出しを作り、川の勢いを弱める。 1627 重正が代官になり新しい田畑を開発する。 1645 800町の新田ができる。 1660 大水で多くの田畑が押し流される。 1663 研究をたくさんして、新しい堤作りを計画する。 1664...
View Article唐詩選画本 逢入京使 岑参 蔵書
あふいるきやうにつかひに しん/\ 逢入京使 岑参 こゑんひんかしにのそめはみちまん/\そうしうりやうしやうとしてなんたすかわか 故園東望路漫〃雙袖龍鍾淚不乾 は せうにあいあふて なし し ひつ よつてきみにてんごしてふうせしむへいあんを 馬上相逢無紙筆憑君傳語報平安 われこのへんさいへきていれば,こきやうのみちはまん/\ととをい事じや.みやこへのつかひにあふ...
View Article短編小説 枯野 或る「旅人」の死 火急
2005/07/23 枯 野 ~ 或る「旅人」の死 ~ 旅に病んで 夢は枯野を駆け巡る 一 火 急 どんどんどん「酒堂様はおられるか。火急の用でございます」 「どなたさんですか?」 「支考でございます。宗匠いよいよ重病にて、之道様のところより花屋様のお屋敷に移しまして、今、斯波様、其角様などに使いを出しているところであります。至急ご用意の上参上願います」...
View Article短編小説 枯野 ~ある旅人の死~ 密談、異変
二 密談 花屋の番頭の計らいで、一室に行灯の灯が点り、二人は丁稚が出ていくまで黙ったまま座っていた。 「其角様、一体何の話でしょうか?」 「之道さん、実は芭蕉翁の辞世の句についてなのだが、このまま芭蕉翁が目を覚さずそのままお亡くなりになった場合、辞世の句を持たずに逝ってしまうことになり、芭蕉翁の名声に傷がつくし、我が一門として世間体としては大変悪いことになる」...
View Article短編小説 枯野 ある「旅人」の死 談合
四 談合 その後容態はさらに悪くなり、今日明日の命となり、一同最後の別れを行うこととなった。 其角が戻って一同が会した時、ずっと無口になっていた去来が突然意外な事を言った。 「皆様にご相談致したいことがございます。芭蕉翁は一昨夜御遺書を書かれたが、ついぞ辞世の句は申し上げられなかった」 「それは私も大変気になっておりました」其角はお茶を置いて言った。...
View Article俳句短歌漢風詩集 靖国
はじめに 靖国には、マニラで戦死した伯父が祀られている。 長兄からは、代参の依頼が度々有り、東京の病院に行くついでに、参拝し、代参した証拠に兄も参加しているSNSに投稿している。 その時の気分で、俳句、短歌、漢風詩を添えている。もちろん兄に分かる様に、俳句は有季定型、短歌も文語定型。 20歳そこそこで、父母、妻子に別れの手紙、遺言を見るにつけ、涙を禁じ得ない。 川越八幡宮に奉りし歌...
View Article俳句集 孤鷺 金沢にて
孤 鷺 金澤にて せみしぐれ亡き友をおくりて騒ぐ蝉しぐれ 新 盆孫たちが集いてうれし持ち花火夏惜しむ空に沸き立つ茜雲山の間に膨らむ旭秋の朝 一人住まいの飲み屋の女将の気持ちを詩って年を経て夕暮れ寒く巷居る年を経て寂しさ募る夕焼けに 金石漁港で狸を初めて見て夕焼けと狸見に来る港町のき下の何をか喰わん痩せ狸夕焼けの川面を散らす帰り舟 立...
View Article短歌集 孤鷺 金沢にて
孤 鷺 金澤にて(1998~2001) 自閑は、李白の山中問答の 問余何意棲碧山 笑而不答心自閑 (あなたはどうしてこんな山奥に棲んでいるのですか?私は笑って答えず。心は自ずから安らかだ。) より、俳句短歌を気ままに作って、心静かにしたいとの願いから、自分でつけました。 つたない自作の俳句、短歌、短編小説(31文字より多いものを書いてみたくなったことから書いた)です。...
View Article俳句集 東京
とうけふ 俳句 金沢から東京に久しぶりに帰って、ゆっくりとした時間の流れからの変化に 帰京して君などは誰も知らぬと人の波 夜間飛行幸いを 最終便のカムパネルラ 傘もなく荒ぶこころの はしり梅雨 夏木立2句 宮崎神宮にてあるがまま鎮守の杜の夏木立 六義園にて迷い来て六義の園の 夏木立 ビルの谷間より狭き空...
View Article短歌集 東京
とうけふ 短歌 金沢から東京に久しぶりに帰って、ゆっくりとした時間の流れからの変化に(2001年) まぶしさの君に出会ひて 煩悩の初恋のごと 心乱れて 恋愛は切なきものと昔読む 我が身に降りて ただ狼狽える これほどと思わざりし 苦しさの 恋の煩悩 修羅のごとくに エゴイスト! エゴイスト!...
View Article唐詩選画本 磧中作 岑参 蔵書
せきちうのさく 磧中作 はしらしめてむまをせいらいほつす 走馬西来欲 いたらんとてんに 到天 じしていゑをみるつきのりやう 辭家見月両 くはいのまとかなるを 囘圓 こよひすしらいつれの 今夜不知何 ところにかしやくせん 處宿 へいしやはんりぜつす 平沙萬里絶 しんゑんを 人烟 御用ゆへすいぶんいそいで、むまをはし らしめてのほれば、しだいにたかくて、 てんへのほるやらな。いゑをぢして、...
View Article源氏物語絵 橋姫 画家不明コレクション
橋姫 下弦の月 大君 中君 薫宰相中将 女郎花 秋の末つ方、四季にあててしたまふ御念仏を、 この川面は、網代の波も、このころはいとど耳かしかましく静かならぬを、とて、かの阿闍梨の住む寺の堂に移ろひたまひて、七日のほど行ひたまふ。姫君たちは、いと心細く、つれづれまさりて眺めたまひけるころ、中将の君、...
View Article俳句集 春風
春 風 俳句 東京一年目の新春(2002年)から、3年間。 善き春に獅子舞ひ踊るめでたさや あいさつが まず先に来る初句会 穏やかな人にも風の小正月 春立つや隣のねこの 鳴き始め 薄氷の中に光りや秋の泡 窓少し開けてみようか? 春の風邪 岡山後楽園にて法華経を読みし時[うぐいすの経読鳥のひとひら散らし春進み 昔の句を推敲して北國の冷たい雨も春のいろ...
View Article短歌集 春風
春 風 短歌 東京一年目の新春(2002年)から、3年間。 新春の多摩川渡る 風軽くカモメとともに飛び去るランナー 大学病院テキパキと処理されてゆく診察のシステムといふ不安の中で 即興歌夏の夜の頭上の花火仰ぎ見て 恋の行方を君にか問ふや 相聞歌過ぎし日の もとの桜を 選びては 月日を越えて 恋ゆる思ひ出 相聞歌雅なる 山吹の咲く...
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