源氏物語における「あやし」 その1 メモ 追加修正
源氏物語 浮舟 1 はじめに 源氏物語には、「あやし」が多数使用されて、様々な意味に訳されており、それらについて調べてみる。 2 源氏物語「あやし」の使用 「怪し」、「奇し」、「賎し」と表記される「あやし」の使用を、新日本古典文学体系(以下「新体系」と言う。)...
View Article新古今増抄 巻第一 万葉歌 鴬淡雪
はねば、不絶とはとり合ぬなり。かりそめにては たえずきく事ならぬよし也。一聲二聲きく さへも有べきに、ひたときくとよろこび たる也。家ヰしてきゝつるといふてにをは 云残しをおもふべし。たる義あるべし。春山ちかく ては、たえずきゝつるうぐひすを、みやこの 中には一聲をもめづらしく待詫たる事 よと、所によりてかわる義をよめる成べし。 一 よみ人しらず 万葉の哥なり。 一...
View Article新古今増抄 巻第一 惟明親王 涙解知春
事也。餘寒の時分なれば、あわ雪ふりて、うぐひ すのはねのうへに、うす/\たまれる由也。 なきてうつろふはね白妙の詞など、万葉 すの中にはやさしき詞なり。さるにより て、この集のときめづらしくのこりし よし。 のさたありし哥也。 一 百首哥たてまつりし時 惟明親王 高倉院ノ御子。㐧二皇子也。御母ハ平ノ茂範ガ女 一...
View ArticleYouTube短歌:韃靼人の踊り
Половецкие пляски韃靼人の踊りと合唱(日本語訳) 君がステップを踏めば 大草原の彼方へ思ひは飛んで行くよ 見よ! 東方より砂塵を舞わせた王がキーウ(Київ)より 今退いていくぞ!! ウクライナからカザフスタンにかけての広大な温帯草原をさすステップ(steppe)と踊りのステップ(step)の掛詞。今日誕生日の方の足のキーボード演奏を踊りのステップに見立て。...
View Article源氏物語大成 底本と異本
源氏物語 浮舟 源氏物語大成 底本花散里・柏木・早蕨 定家本桐壺・初音・浮舟・夢浮橋 池田本 伝藤原行能等各筆 桃園文庫蔵上記以外 大島本 飛鳥井雅康筆 大島雅太郎蔵 校異本と記号 青表紙本定 定家本 藤原定家筆 前田侯爵家蔵定 定家本 藤原定家筆 保阪潤治蔵大 大島本 飛鳥井雅康筆 大島雅太郎蔵横 横山本 藤原為兼等各筆 横山敬次郎蔵前 前田本 伝二条為氏筆 前田侯爵家蔵榊 榊原家本...
View Article祇園祭序
祇園祭は優雅な祭と言われている。江戸時代の室井其角は、鉾に乗る人のきほひも都哉と吟じている。しかし本当は、鉾・山車は謂はば前座。神輿が通る為に清めているに過ぎない。...
View Article源氏物語 浮舟 春雨暗雲
源氏物語 浮舟 匂宮 眺めやる其方の 雲も 見えぬまで 空さへ暮るる 頃の 侘びしさ よみ:なかめやるそなたのくももみえぬまでそらさへくるるころのわびしさ 意味:春の長雨で、憂鬱な気分のまま、貴方いる宇治の方を眺めると、雲も見えないで、私の心だけでなく、空さえ暗くなって来る、今日この頃の心細さです。 備考:長雨と眺めの掛詞。 浮舟 かき暗し...
View Article新古今増抄 巻第一 志貴皇子 早蕨
こほれるなみだ今やとくらん。此哥などをや思 ひてよめる成べし。これはいまだ鴬は出ぬを おもひやりて、さだめてつらゝもとけぬべき程 に、ふるすのうちに有ながら、春をしるらん。 春をしりたらば、谷より出べき事なるに、 自然しらぬこともあるにや。出ぬほどにと うたがひたる心あり。鳥になみだをよむも、 むかしよりよみつけたるならではよまぬ よし也。 一 題しらず 志貴皇子...
View Article新古今集聞書幽斎補筆 秋歌上 徳大寺実定 蔵書
秋哥上巻四 後徳大寺左大臣 ○いつもきく麓の里とおもへどもきのうふにかわる山おろ しの風 此哥秋の詞なし。山おろしの風きゝしにかは りたるは秋になるかとよめり。本哥にこと はらせたる哥なり。此ふもとの里にすみて きゝなれし山おろしの音も秋になるより かはわりきこゆるなり。げにも風のすがたは...
View Article短歌:みたままつり
ほのかにも浴衣の君は 輝いて己はみたままつり合わぬ恋13日から16日に靖国神社のみたまままつりとフォローしているblog様より情報があったので、行ってみると、大きな看板があり、ひらがなで書いてあったので、アララギが最も嫌う『みたままつり』の文字を使った古今集物名の技法を思い付いた。これなら生成AIも作れないだろう⁉️もちろんフィリピンで戦死した伯父に、今日有る平和を感謝し、一族の安寧を祈念した。
View Article新古今集聞書幽斎補筆 秋歌上 家隆 生田初秋 蔵書
きゝなれし山おろしの音も秋になるより かはわりきこゆるなり。げにも風のすがたは めに見えねども音にもしられぬるよときこえ たる哥なり。 本哥 秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚ぬる 同 よるの雨聲ふりのこす松風にあさけの袖は昨日にもにず 家隆 ○昨日だに訪と思ひし津の国の生田のもりに秋はきにけり...
View Article新古今増抄 巻第一 慈円 富士春景
一 岩そゝぐたるひの上のさわらびの萌出る春になりにけるかな 増抄云。岩そゝぐたるひとは、岩よりつたひて そゝぎ落る水のこほれるをたるひと云也。 扨も時節といふものがあるならひかな。冬はしたゝ る水がこほれりてすさまじき事なりしが、 春がきたりたれば、わらびはもえ出る事よと なり。たるひのうへとあれば、氷の上のやう なれども、さにはあらず。たるひのある岩の 上にもれ出るよし也。春になりにけるかなと...
View ArticleYouTube短歌:ハイキング サウンド・オブ・ミュージック
Do-Re-Mi / The Sound of Music (Movie Clip) ドレミの歌 / サウンド・オブ・ミュージック(映画) 山路を歌いながら ソ・ド・ラ・ファ・ミ・ド・レ エーイデルワイスだけが側に エーデルワイス (Edelweiss) - サウンド・オブ・ミュージック (日本語字幕)
View Article短歌:ナンプレ・パズル
存在可能、しない場所を選別して一つの答が次を脳の衰えを顕著に自覚しているので、脳トレを最近始めた。判断速度も重視して、瞬時に答を出すよう訓練している。ただ、目が疲れて来て、目の衰えが顕著になって来たマイナス面も有る。最近、腰が痛い😖💥腰を屈めて起き上がると激痛が走る😵💥歯車⚙️の油が失くなり、軋む音がするような痛さ。老化に抵抗しようと無駄なあがきかも?
View ArticleYouTube短歌:通勤ラッシュ
モーツァルト / ディヴェルティメント K.136 第1楽章 - 弦楽四重奏 Quartet SISLEY - '160618@ミューザ川崎シンフォニーホール 電車も満員の人も沈黙したまま 静かに進んで行く苦痛 東武東上線池袋駅発車メロディー「ディベルティメント K.136より第一楽章『アレグロ』」...
View Article祇園祭の歴史と危機
祇園祭の起源 祇園祭は,疫神怨霊を鎮める祭礼である御霊会が起源で、全国で疫病が発生した事から、貞観五(863)年五月二十日に神泉で、国の数の66本の鉾を建て、崇道天皇、伊豫親王、藤原夫人〔吉子〕、觀察使〔仲成カ〕、橘逸勢。文室宮田麻呂等の所謂不遇の死をとげた御霊を慰め、疫病を鎮めようとした。今の上御霊神社、下御霊神社の起源でもある。 一方、八坂神社の社伝である祇園本縁雑実記には、...
View Article新古今増抄 巻第一 清輔 室の八島
雪のうへにたなびきしが、春に成たれば山と かすみて雪はかくれ、かすみたるうへに、一村けぶり がたなびきたる心といえへり。春のいろの霞と いふ、いろといふ、いろと云字を味へば、まじる心も有べし。 冬のゆきのいろをかへたるこゝろあり。 一 崇徳院に百首哥たてまつりける時 藤原清輔朝臣 左亰太夫顕輔 男。前太皇太后宮大進。正四位下 十首入。 一...
View Article新古今集聞書幽斎補筆 秋歌上 秀能 高砂秋風 蔵書
色々の虫のこゑをあらそふ折節一しほ生田 の杜はさぞあるらんとおもひやらいたるところ 難及事也。きのふにとはんと思ひしにけふ ははつ秋になればとひ侍らではと云こゝろ也。 沙弥満誓が哥に 清胤僧都 √ 君住まばとはまし物を津の国の生田のもりの秋の初風 はつ風といふ云事此名所の縁なり秋立と云題にて √ 津の国のいくたのもりに宿からん秋風吹て後もとふやと 頓阿もよめり。又家隆卿 同...
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